
メルカリが2014年にローンチした米国内のC2Cマーケットプレイス事業「メルカリUS」。 2025年6月期通期決算にサービス開始以来初の通期黒字を達成し、2026年第二四半期決算も累計GMV(流通取引総額)は前年同期比10%増、直近の第三四半期決算では18%増。リーンな組織で、成長のギアを着実に上げ続けています。
その現場にいるのは、インドネシアから日本へと拠点を移した@AG、アメリカで5年マーケティングを続けてきた@Julie、日本のメルカリからUSへ転籍した@kazumaru。言語、文化、キャリアと多様な背景を持ちながら、全員が同じプロダクトに向き合っています。
今回は、そんなメルカリUSに携わる3名に話を聞きました。
この記事に登場する人
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Agastya Darma Laksana(@AG)
メルカリUS@Tokyo エンジニア。インドネシア出身。モバイルエンジニアリングやプロダクト開発のエンジニアリングマネージャーを経て、ICへの回帰を志しメルカリに入社。メルカリが日本で初めて正社員として働く職場。
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Julie Garton(@Julie)
メルカリUS@US オーガニックマーケティング担当。入社5年目。Amazon Prime、Prime Student、Amazon Businessチームでの5年間のプロダクトマーケティング経験を持ち、Prime会員のエンゲージメント・リテンション向上施策を中心に担当してきた。
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Kazuma Hosoda(@kazumaru)
メルカリUS@US ファイナンス・データ分析・マーケティング担当。2019年にメルカリグループへ入社後、メルペイを経て約3年前にUSチームへ転籍。
3人の「メルカリに来た理由」
— まず、皆さんのバックグラウンドと、メルカリに入った経緯を教えてください。
@kazumaru: 2019年にメルカリグループへジョインしました。コーポレート関連のプロジェクトに従事していたのですが、当時はIPO直後で、社内プロセスをレベルアップさせている最中でしたね。その後、鹿島アントラーズのグループ参画に伴うPMI業務にも関わったのですが、両親が鹿嶋市周辺の出身だったこともあって、個人的にもワクワクする経験でした。
その後メルペイでファイナンスに約3年携わり、2023年にUSチームへと転籍。現在はUS@US Officeで勤務し、ファイナンスとデータ分析、最近はマーケティングにも領域を広げています。
@AG: 私はインドネシア出身で、日本で正社員として働くのはメルカリが初めてです。 前職ではモバイルエンジニアリングやプロダクト開発のEMをやっていましたが、やっぱり自分でコードを書きたいという気持ちが強くなって、ICとして働けるメルカリに魅力を感じました。そこがUS@Tokyo Officeで働くことに繋がっています。 住む環境ごと変わる決断だったので、生活面でも仕事面でも同時にいろいろ慣れていく必要がありましたね。
@Julie:US@US Officeでオーガニックマーケティングチームに5年所属しています。 その前はAmazonに5年いて、PrimeやPrime Student、Amazon Businessなどのプロダクトマーケティングをやっていました。Prime会員のエンゲージメント・リテンション向上施策が中心でしたね。
メルカリに来たのは、個人的な原体験が大きくて。10代の頃からオンラインで不用品を売って、大学の学費とか課外活動の費用に充てていたんです。だからメルカリの「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションにはすごく共感があった。 あと、いちユーザーとしてメルカリを使った際も、出品から発送までの体験が他のマーケットプレイスと比べてかなりシンプルで、そこも決め手でした。
多様な環境での適応と発見
— それぞれ異なる環境へと飛び込んだわけですが、実際に働いてみていかがでしたか?
@AG: 正直、日本語が話せない状態で来て、日本の会社で働いたこともなかったので、不安はありました…。 でも面接の段階から、US@Tokyoがかなりインターナショナルな空気だなという感覚はあって。業務は英語がメインですし、チームのバックグラウンドも本当にさまざまなので、思っていたよりずっとスムーズに馴染めました。
もちろん生活面では苦労もあります。ペーパーワークとか住居探しとか、日本の文化に慣れるまでの部分ですね(笑)。ですが、メルカリは日本語学習プログラムもあるので、言語が壁になって仕事に支障が出るということはあまりないです。
@kazumaru: 日本で働いていた頃は、自分の周りには比較的近いバックグラウンドのメンバーも多かったのですが、USではさまざまなバックグラウンドのメンバーがいるので、新しく気をつけていることも多いです。
たとえばタイムゾーン。自分は西海岸にいるので、東海岸のメンバーと会議を組むとき、「午後1時から」じゃなくて「ESTの午後4時から」って伝えるようにしてます。些細なことですけど、こういう配慮の積み重ねが多様なメンバーとの協業では大事なんだなと。一方で、Go Bold / All for One / Be a Pro / Move Fastというバリューへの共感は日本もUSも変わらない。そこはブレないですね。

▲ある日のメルカリUSオフィスの様子
ミッションへの共感と、強いオーナーシップ
— メルカリUSのチームのカルチャーについて教えてください。
@Julie: 日本発の会社のUS事業で働いていて一番感じるのは、「Sincerity(誠実さ)」がすべてに染み込んでいるところです。メルカリって、突き詰めるとただ「売り買いのプラットフォーム」と言い切ることもできるじゃないですか。でもUSのメンバー全員が、サーキュラーエコノミー(循環型社会)に貢献するというミッションに本気で向き合っています。
つまり、All for Oneの感覚がすごく強いんですよね。自分はチームの成功を願うし、チームも自分の成功を願ってくれる。リーダーシップからの信頼も厚くて、自分で考えて動ける余白がちゃんとある。だから全員がオーナーシップを持って、自分の仕事に誇りを持って取り組めている環境だと思います。
@AG: エンジニアの目線で言うと、チームが小さい分、プロダクトやビジネスとの距離がとにかく近い。「このチケットを実装して」と渡されてそのまま作るんじゃなくて、なぜ作るのか、ユーザーにどう影響するのかを自分で理解して、場合によっては別のやり方を提案する。それが普通に求められる環境です。大変ではありますけど、やりがいはすごくある。
入社最初の週にチームビルディング(メンバーが互いを知り合うための食事などの時間)があって、CEOの進太郎さんが来ていたんですよ。ディナーではたまたま向かいの席で、食事中ずっと話してました(笑)。それくらい距離が近い組織なんです。

▲2025年にメルカリ六本木オフィスにて行われたオフサイト(交流会)の様子
小さな組織だからこそ得られる、越境する経験
— 多様なバックグラウンドのメンバーと働く中で、どんな面白さを感じていますか?
@kazumaru: AIが急速に進化して、仕事の進め方自体が変わりつつある今って、小さい組織で働くことの面白さがより際立つと思うんです。 僕自身、ファイナンスやデータ分析がバックグラウンドですけど、マーケティングにも手を出している。こういう「染み出し」は小さい組織じゃないとなかなかできない。
各領域の専門家と毎日近い距離で働けるので、自分の軸を持ちつつ視野を広げられる。ファイナンスの観点だけで「問題ない」と済ませるんじゃなくて、お客さま体験やプロダクト全体を見たうえで判断する。USではその姿勢が当たり前に求められますね。
@AG: バックグラウンドの違いがプロダクトに直結する場面は本当に多いです。
前に画像検索機能に携わっていたとき、僕はUS市場の視点を軸に考えていたんですけど、中国出身のメンバーが「中国では、ファッションに寄せた画像検索の体験がある」と共有してくれて。そのインプットのおかげでプロダクトが良くなったんです。
いろんなバックグラウンドの人がいて、かつちゃんとコミュニケーションが取れるからこそ、自分だけでは気づけないことにまで気づける。多様なメンバーが集まる環境ならではの出来事ですね。
@Julie: USチームに共通しているのは「ビルダーマインドセット」*ですね。教科書的なキャリアだけじゃなくて、実際に手を動かして現場で学んできた人が多い。
*既存の価値に囚われず、価値や機会をゼロから創出する考え方
曖昧な状況でもとりあえず前に進められるようなパワーがある。メルカリのユーザーも多様だからこそ、つくる側にも多様な視点が必要で、USチームにはその力があると思います。
メルカリUSが求める「次の仲間」
— 今のメルカリUSには、どんな人が合うと思いますか?
@AG: Julieの言葉に重ねるなら、当事者意識を持って、全部が決まっていない中でも自分から動ける人。わからないことは聞いて、アイデアがあれば提案して、周りと一緒に形にしていける人ですね。
エンジニアとしての技術力はもちろん大事ですけど、同じくらい好奇心とコラボレーション力が重要です。チームは小さいけど動きは速くて、大手テック企業ではまず持てないレベルのオーナーシップを経験できます。
@Julie: お客さまファーストで考えられることも重要ですね。自分でアプリを触って「ここ良くできるな」と気づける“好奇心”がある人。
実際、組織に一番大きく貢献してきたのは、メルカリに限らず他のサービスも普段から使っていて、出品や購入のリアルな感覚を持っているメンバーなので、大事なポイントだと思います。
@kazumaru: 2人が言ってくれたので、あと1つ足すなら「挑戦するマインドセット」ですね。
120名ほどの小さなチームというのもありますが、そもそもUSマーケットを獲りにいくというのは、正直かなりチャレンジング。でも直近の四半期でGMVは前年同期比18%増、黒字転換も達成している。ここで満足するんじゃなくて、さらに攻めたいですし、もっとお客さま体験を良くし、さらに事業を伸ばす、ということに一緒に挑戦してくれる人を探しています。
難しい挑戦を「面白い」と思える人と一緒に働きたいです。
「自分の提案がプロダクトになる」環境
— 最後に、メルカリUSに挑戦したいと思うメンバーへメッセージをお願いします!
@Julie: 何よりも期待しているのは「新しい視点」です。
挑戦するマインドセットを持った優秀な人はたくさんいるけど、その人にしか持ち込めない視点が確実にある。それが私たちのミッション達成を加速してくれると思っています。一人でも多くの仲間が加わってくれること自体に、大きな価値があります!
@kazumaru: エンジニアリングでもマーケティングでもデータ分析でも、どのポジションでも、自分の提案が実際のプロダクト改善につながる環境です。
ここ数ヶ月だけでも、メンバー発のアイデアがリリースまで進んだ事例がいくつもある。しっかりとした手ごたえのある貢献ができる場所です。
@AG: 僕もこの数ヶ月でプロダクト改善案をいくつかピッチして、実際にリリースまで進んだものもあります。これは当然のことではなく、前に所属していた組織では成し得なかった経験です。
背景はみんな違うけど、同じゴールに向かっている。そういうチームで一緒に働けるのを楽しみにしています。
