こんにちは! 2019年2月に発足されたDiversity&Inclusion(以下、D&I)チームで、インターンをしているHazukiです。
メルカリには、国籍や言語、宗教など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが多く働いています。そのなかで誰しもが活躍できる環境をつくるため、D&Iチームでは新卒メンバーに日英の二ヶ国語で無意識バイアストレーニング(Unconscious Bias Training、以下UBT)を実施しているのです。
実は、これまでのUBTはマネージャーを対象に行っていました。なんと今回、メルカリグループ全体にも広めるため、初めてメンバーを対象に実施したのです。本日の#メルカリな日々では、今回ファシリテートを行ったHironaさんとLizさんに「なぜUBTを実施するのか」を改めて聞きました!
「価値観の枠組み」に気づくと、いい関係性が生まれる
ーそもそも無意識バイアスとは何か、そしてなぜ今のメルカリにこのトレーニングが必要なのかを教えてください!
Liz:バイアスとは、これまでの経験や感情を通じて蓄積されてきた知見を信じ込み、物事を判断している状態のことを言います。つまり、先入観が強い状態ですね。そうすると、当然ながら場面によっては過度に肯定的、または否定的な言動をしてしまうことがあります。「無意識バイアス」とは文字どおり、それが無意識で行われている状態を指しているんです。
Hirona:グローバル化が進めば、さまざまな価値観を持つ人と対峙することになります。多様なバックグラウンドを持つ人々と気持ちのよい関係性を築く第一歩は、自分の「価値観の枠組み」を知り、それが偏っていないのかどうかに気づくことだと考えています。そのため、今回は無意識バイアスに気づき、取り除くためのトレーニングを実施することにしたのです。
ーこのUBTは、資料などをゼロから社内で作成したということですが、こだわったポイントなどあったら教えてください。
Hirona:無意識バイアスの難しい点は、「良かれと思ってやっている」「思いやりだと信じている」という行為自体にバイアスがかかっている可能性があることです。相手を思っての行動はすばらしいもの。しかし、なかには相手が傷つくようなバイアスが含まれているかもしれません。今回のトレーニングでは、価値観の偏りを意識的に取り除き、行動できることがいかに重要であるかを伝えられるように、コンテンツを作成しました。
ー今回は初めてメンバーを対象にしています。今後、このトレーニングを通じてどのような変化を期待していますか?
Liz:私たちは無意識バイアスを完全になくしたいと考えているわけではありません。あくまでも「自分には無意識バイアスがある」と気づける状態をつくり出したいだけなのです。バイアスがかかった言動だと気づいたら、すぐにお互いの気持ちに寄り添える行動ができるようになれたらいいですよね。
Hirona:そうですね。普段の生活で「自分にも無意識バイアスはある」と気づく瞬間が少しでも増えたらいいですね。気づくことで、「相手とより建設的な関係を築くためには、どうバイアスを取り除いたらいいのだろう」と考える。これは、とても謙虚で前向きなことだと思います。
そして最後に、「名前にトレーニングとありますが、あくまでもお互いの価値観について一緒に考える場づくりをしているつもりです」「この研修を今後アップデートしていく過程で、私たち自身ももっと自分の無意識バイアスに気づけるようにしたいです」とコメントしてくれたHironaさんとLizさん。インタビュー、ありがとうございました!
また、新卒研修を終えたメンバーにも、UBTの感想をもらいました。
・相手のことを考えるために必要な努力を相互にすることで、より良いコミュニケーションにつながると感じる良い機会でした。
・That’s a really good course. I’ll pay more attention about unconscious bias when I work with others.
メンバーそれぞれがポテンシャルを最大限に発揮し、活躍できる職場は、みんなで一緒につくるもの。今後もメルカンでは、D&Iに関する取り組みを発信していきます。ぜひ、ご注目ください。
それではまた、明日の #メルカリな日々で。