こんにちは、People Brandingのまどかです。
最近、オフィスを歩いていると、メルカリメンバーのPCに虹色のステッカーが貼られているのをちらほら見かけます。ステッカーのモチーフとなっているのは、LGBT+コミュニティのシンボルであるレインボーフラッグ。つまり、「LGBT+ Ally」を表明するという意味合いがあるのです。
「Ally(アライ)」とは英語で同盟や連携を意味する「Alliance」から来ている言葉で、当事者でなくてもLGBT+コミュニティを支援する仲間のことを指します。メルカリではこれまでもたくさんのオリジナルステッカーをつくっていますが、このステッカーには、他のものとは少し異なった意味が込められているのです。
このステッカーを作成したのはDiversity and Inclusion(以下、D&I)チーム。現在D&Iはチーム化していますが、ステッカーの作成案が出た当時は、あくまでも有志メンバーによるボランティアチームでした。では、そこにはどんな想いがあったのでしょうか? ステッカーの完成までの経緯について、中心メンバーであるsuzumariさんとlainさんにインタビューしました。
アイデアが最初に出たのは1年前の春
実はこのステッカー、誕生に至るまで1年間の長い道のりがありました。
アイデアが出たきっかけとなったのは、まだボランティアチームだったD&Iが2018年に参加したLGBT Allyに関するサミットでした。サミットを通して、社内のLGBT+の認知度と理解を高め、メンバーがAllyを表明することで心地いい環境をつくりたいという想いから、suzumariさんがグッズ作成を提案したそうです。そこから「PCに貼れるLGBTコミュニティシンボルの虹色のステッカーがあったら、知らないメンバー同士でもAllyであることがすぐにわかるのでは」というアイデアが生まれました。
しかし、メルカリのロゴを入れてしまうと、会社としてのステートメントになることもあり、あくまでも有志で集まっているボランティアチームでは話を具体化することがなかなか難しく、実現に向けて動けませんでした。そのため、シールの作成は一度断念したのです。
ターニングポイントとなったのは、LGBT+セミナー
その後、ボランティアチームとして引き続き社内へのD&Iに対する理解と認知度を上げるため、地道な活動を行なっていました。そんななか、今年2月に社内でLGBT+セミナーを開催。そこでは、LGBT+コミュニティのメルカリメンバーによるパネルディスカッションも行われました。
このセミナーの開催が決まったとき、ステッカーのアイデアも再び提案されました。当時は正式なプロジェクトチームになっていたことや、メルカリが企業としてD&Iを本格的に始動できる体制になっていたこともあり、社内でのコミュニケーションも迅速に進みました。そして、晴れて完成に至ったのです! ステッカーはこのセミナー開催時に初めてお披露目され、パネルディスカッションを通して当事者のリアルな感情を直接聞いた多くのメンバーの手元に届きました。
500枚作成されたステッカーは配布開始から2日間でほとんどなくなり、現在ではUSのPalo AltoそしてPortlandオフィスでも配られています。
メルカリ社内のD&Iに関する意識は1年間で急速に上がった
Allyステッカーの作成、そしてメルカリのD&I活動に直に関わってきたlainさん、suzumariさんに話を聞いてみたところ、2人とも、この1年間でメルカリ全体のD&Iに対する意識などが急速に上がったと感じているとのこと。最後に、お2人にステッカーに込められた想い、そして今後の活動について聞きました。
さらに「誰にとっても心地良い環境」をつくっていくために。メルカリのLGBT+そして分野を問わないD&I活動はまだまだ始まったばかりです。今後もぜひ注目してください!
それではまた、次回の#メルカリな日々で!