こんにちは!岐阜市役所からメルカリ政策企画チームに出向中のmacchanこと、松葉公之介です。
「#岐阜市職員のメルカリ1on1」、第31回はメルカリJPのAIチームChicaさんとの1on1です!
<Chicaさんってこんな人>
・ サーバーに画像を送らずリアルタイムで商品推測できるEdge AIのプロジェクト
・ 小学生の頃ハマったコミュニティサイトがきっかけで今の世界に
・ 女性のなかでエンジニアを目指す人が心を開き、かつ背中を押してあげられる存在になりたい!
「Edge AI技術でもっと感動的な出品体験を」by Chica
着物姿で登場!Chicaさん(写真右)
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今回は、AIチームのChicaさんが登場!しかも、この日は社内の着物部(z-kimono)の活動前だったこともあり、着物姿で1on1に挑んでくれました!
さっそくですが今、どんな開発を進めているんですか?「AIチームでは、出品時に撮った写真をサーバー側で解析し、商品名やカテゴリの推定を行う機能のほか、写真検索機能などを開発しています。そのなかでも、私が参加しているEdge AIプロジェクトでは、サーバーに写真データを送らず、リアルタイムで商品を推測する仕組みをつくっているところなんです」とChinaさん。なるほど!
しかし、この仕組みはどうやってサービスにつながっているのでしょうか?「スマホ内でAIを走らせるため、よりリアルアイムに商品情報の推測や類似商品情報を提供できます。例えば、読み終わった本を出品する際、写真を撮った瞬間にバーコードを使った出品をおすすめするなど。商品に適した出品方法を提案する機能をつくっているところです。将来的には、スマホのカメラから部屋の中をぐるっと眺めるだけで『商品名』『売れやすい金額』が画面上に表示されるイメージを描いています」。おお、それはおもしろい!!Mercari Hack Weekでも表彰されていましたが、スマホカメラを商品にかざすと、いくらで売られているかARで表示されていました。この中にEdge AIの技術も組み込まれているそうです。僕のような素人には仕組みが想像もつきませんが、インパクトあるサービスになりそうな予感がします。
エンジニアとして活躍中のChicaさん。話していると、心からプログラミングや機械学習が好きなんだなというのが伝わってきます。きっかけは何かあったんでしょうか?「小学4年の頃、クラスで『ぱどタウン』というコミュニティサイトがあり、WEB上の自分の部屋をHTMLで加工できたんです。いろんなタグを埋め込んで、誰よりもきらびやかにする素材を作っていました。キラキラな架空の部屋だったので、めちゃくちゃクラスメイトに自慢してました(笑)」。来年度から小学校でプログラミング教育が必修化されますが、Chicaさんのような成功体験は非常に参考になるのではないのでしょうか。まさに、探求学習を自ら体現してきた人だと言えます。
女性向けPythonオープンソースコミュニティへの参加や、C++女子部イベントを主催するなど、社内外の活動に積極的なChicaさん。「学生の頃は女子だけで集まる理由を感じていませんでした。でも、Googleが主催した女性エンジニア向けインターンのコミュニティに軽い気持ちで参加したら、めちゃくちゃ楽しかったんです。女子会のテンションで似たような人に出会えるのが本当に良くて。もしカンファレンスに行きづらいと思っている人や、発表をためらう人がいたら背中を押してあげたいです。女性だから…と引けを取らないで、心からやりたい、と思う人が増えてくるといいな」。
自分の興味に誠実で、マイプロジェクトをどこまでも純粋に追求していく姿勢は、現代の教育業界が求めているお手本のような人だと思いました。次は機械学習の話をもっと深堀りして聞きたいです!
また、地方出身者が感じる東京との情報格差や機会損失の課題感についても自身の経験を踏まえて教えてくれました。こうした格差を埋めていくには何ができるのか、僕自身も引き続き考えていきたいです。
Chicaさん、ありがとうございました!