こんにちは、PRチームのsuzumariです。
今日は、以前参加した「手話ワークショップ」のレポートをします!
ファシリテーターを務めたのは、People Experience(PX)チームの @muracchiと、Language Education Team(LET)の @Mazです。@muracchiは普段から手話を使用するメンバーで、Mazは「やさしいコミュニケーション」という「やさしい日本語」と「やさしい英語」を組み合わせた、様々な言語レベルの人同士でも理解しやすい話し方を学ぶワークショップを運営しています。
また、メルカリでは不定期に「手話ワークショップ」を開催しています。前回の様子は以下の記事をご覧ください。
はじめに当事者である @muracchiから、耳が聞こえないってなんだろう? 聞こえないと、何に不安を感じるのだろう? というろう者が抱える問題について発表しました。音が聞こえないとコミュニケーションが困難なだけでなく、人間関係がぎくしゃくしてしまったり、安定した職に就くことが難しいことがわかりました。
次に、ろう者とコミュニケーションを取る方法を学びました。例えば手話や筆談、もっと手軽な方法だと「読唇術」があります。読唇術は唇の動きを読んで内容を予測する技術ですが、慣れた人でも理解度はわずか30-40%で、残りは話の文脈などから推測しているそうです。特に同音意義語や同口形異音語(タバコとタマゴなど)があると理解の妨げになります。そのため、ここで大切になるのがわかりやすい単語や文法を意識して使う「やさしい日本語」です。
「やさしい日本語」は日本語学習者向けに使われることが多いのですが、実際は手話話者や高齢者、年少者をはじめとした、すべての人に必要な言語です。
例えば災害時に「頭部を守ってください」と伝えるのと、「帽子をかぶってください」と伝えるのでは、実際に頭部を守る行動がとれた人の差が約80%もあったそうです※。
※2005年、弘前大学社会言語学研究室
このように、ろう者とのコミュニケーションと「やさしい日本語」の親和性を学んだところで、当事者の立場を理解するため耳栓を使ったワークを行いました。
耳栓をした状態で、相手の会話を口の動きから読みとってみたのですが、これがなかなか難しい! はっきりと口を動かすだけでなく、ボディランゲージも重要な情報になることがよくわかりました。
実際に当事者の立場を体験する事で、今後どのようにコミュニケーションをとればいいのかを理解することができました。
残った時間は、手話の実践編です。挨拶といった基礎的なものだけでなく、「メルカリ」「メルペイ」の手話も教えてもらいました!
最後に、このワークショップを開催した@muracchiと@Mazに話を聞きました。
– ワークショップを開催するうえで、意識したことはありますか?
– 参加者の反応はどうでしたか?
– 今後の構想は?
@muracchi、@Maz、ありがとうございました!
メルカリは、今後もすべての人がバックグラウンドに関係なく活躍できる環境を作っていきます。
それではまた、明日の #メルカリな日々で会いましょう。