みなさんこんにちは!メルカリBackend Engineering TeamのMark(@TangoEnSkai)です。
昨年、Women@Mercariでは、未来のソフトウェアエンジニア、特に光があたりにくい少数派のグループを対象とした研修プログラム「Build@Mercari」立ち上げについての議論をスタート。メルカリグループのさまざまなメンバーの支援のおかげで、無事プログラムを5月から開始することができました。
今日は、Build@Mercariの最初の2週間で実施した内容をご紹介します。
Week 0:オリエンテーション+歓迎会
5月20日に2つのイベントを実施しました!
・ オリエンテーション
・ 歓迎会
Build@MercariのプロジェクトマネージャーであるHirona(@hironahono)がオリエンテーションを担当し、メルカリのバリューやサービスなどをくわしく説明してくれました。残念ながら新型コロナウイルスの影響もあり、プログラムは完全オンラインで実施したため、東京オフィスに集まることはできませんでした。その代わり、写真でオフィスの様子をご紹介しました!
Build@Mercariは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)チームと支援者の取り組みによって生まれたプロジェクトの一つ。オリエンテーションでは、メルカリがD&Iを大切にしている理由も説明しました。現在、3つのコミュニティが、社内および社外におけるD&Iの促進に取り組んでいます。
Build@Mercariは、女性と彼女らを応援するメンバーによるコミュニティ「Women@Mercari」のプロジェクト。STEMおよびIT分野における、ジェンダー不平等問題に取り組むことをミッションとしています。
ITガバナンスを専門とする国際的な団体であるISACA(Information System Audit and Control Association)によると、ITおよびテクノロジー分野におけるリーダーやロールモデルの多くが男性であるほか、男性優位なIT業界の現状などが大きな原因となっています。
プログラムのミッションは、多様なバックグラウンドを持つソフトフェアエンジニアが輝ける未来を創造することです。私たちは、光があたりにくい人たちのなかから、IT業界の将来のリーダーを発掘したいと思っています。また、Build@Mercariが出発点となり、参加者の中からITおよびソフトウェア業界のリーダーが生まれることを願っています。そこでオリエンテーションでは、このプログラムの作成に貢献してくれた、さまざまなチームのメンバーの紹介も行いました。
参加者同士の交流をできるかぎり活性化するためのアイスブレークも実施。短い自己紹介だけでなく、楽しみにしていることや少し不安に思っていることを共有し、さらに、お互いに質問する時間を確保しました。
また、Build@Mercariを提案したプログラムの共同リーダーであるWakana(@wakanapo)が、学生、インターン、そしてソフトウェアエンジニアとしての今までの経験を語ってくれました。参加者のみなさんも将来、素晴らしい活躍をしてくれると信じています!
オリエンテーションの最後は、7週間かけて行うプログラム内容について簡単に説明。その後、参加者はメルカリのエンジニアを含めた4〜5人のグループに分かれて、生活や仕事、趣味などについてカジュアルに話しました。
オリエンテーションのスライドはこちら
Week 1 Gitおよび開発フロー
オリエンテーションの1週間後、iOSエンジニアのHide(@hide)が、Gitおよび開発フローについてのプレゼンを実施。CLI(コマンドラインインターフェース)やGitの基本的な概念、そしてGitHubの使い方について話してくれました。セッションの最後には、実世界における開発フローについても説明しました。
講習にはGoogle Meetを使用し、スライドを共有しながらトピックの説明を行うやり方で進めています。
理論を説明するだけでなく、特定のコマンドやオプションの使い方、それらがどのように機能するかを一つひとつ丁寧に実演。学生は自分のコンピューターで取り組みながら、わからない部分はその場で質問していました。
Slackチャンネルでコミュニケーションすることで、メンターやエンジニアは困っている学生をすぐにサポート。また、学んでいる概念に関する参考文献を紹介することで、学習の手助けも可能にしました。学生が講習中に直面した問題やエラーについて話すだけでなく、休憩中はSlackでカジュアルな会話もします!
多くのメルカリ・メルペイエンジニアがサポートしてくれたおかげで、最初のレクチャーを無事に終えることができました。下記が、今回取り扱ったトピックです。
最後はグループごとに分かれて、講義内容を復習するかたちでの宿題を出しました。もちろん、講習後でも学習したトピックや宿題、将来ソフトウェアエンジニアになるために知りたいことなど、どんな質問も受け付けています!
Week 1の講義資料はこちら
このプログラムを開始することができ、また多くの方からポジティブなコメントをいただくことができて、とても嬉しいです!今後のキャリア構築のためにプログラムに申し込んでくださった学生のみなさんにも感謝しています。Build@Mercariが参加した方々の今後のキャリアの出発点となり、講義を通じて素晴らしい経験をしてほしい。そして優秀なリーダー育成に向けた取り組みを後押しするものになることを願っています!
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Mark Hahn
メルカリJPエンジニアリング部門のHome & Search Team所属(Backend & SRE)のソフトウェアエンジニア。2019年4月に新卒入社。過去には、コンピューターサイエンス、社会学、心理測定学、リベラルアーツなど、様々な分野を学ぶ。理論研究の経験が主だが、テクノロジーを通じた日常生活への貢献に興味がある。ソフトウェアエンジニアとして、Golang、マイクロサービスアーキテクチャ、アジャイルソフトウェア開発に注力しており、関数型プログラミングにも少し取り組んでいる。
・ Gitとは?
・ Gitのコミット
・ Gitを使った開発
・ GitHubおよび連携
・ チームワーク