みなさん、はじめまして。
メルペイUX リサーチチームの草野(keiny)と申します。
メルペイData Analystチームのtakebockleさんから 「#メルカンバトン」を受け取りまして、今回はメルペイのUX リサーチチームがお送りしたいと思います!
同じメルペイUX リサーチチームののmihozono(左)とkeiny(右)
社内にたった4名しかいない、UXリサーチャーの正体
メルペイUX リサーチチームは、お客さまの体験に関する調査を専門とするチームです。チームといっても専任のUXリサーチャーは3名(内マネージャー1名)。メルカリにもUXリサーチャーが1名いますが、全部足しても4名しかいない、非常にレアな職種です!
UX リサーチチームでは、お客さまに直接お会いしたりしながら(最近はオンラインでのインタビューが多いです)、「どういうお気持ちでプロダクトを使っているのか」「なぜそのような行動を取るのか」といったことを深く理解することを務めています。また、リサーチをライブストリーミング、レポート、ワークショップなどを通してチームメンバーに共有し、お客さまの人物像をイメージしながらプロダクトを開発できる環境をつくっています。
それらの活動を通して、メルペイのUXリサーチャーは、お客さまの豊かな体験を実現するために「本質的な問い」を立て、あらゆるリサーチ手法を使いこなし、鋭い洞察を得ることで事業の意思決定にコミットしていきます。また、お客さま、デザイナー、プロダクトマネージャーなど、様々なステークホルダーと協働しながらも、サービス全体を見渡し、バランスをたもって議論することも心がけています。
2019年にメルカンにも登場したメルペイUX リサーチチームのkeinyとmihozono
リサーチャーとは、プロダクトの実現までコミットする役割
メルペイのUX リサーチチームは、プロダクトマネージャ出身でUXリサーチャーに転身したmihozonoさんと、もともとデザイン方法論の研究者をしていた私、という実践と学術の両方のバランスがとれた2名体制です。
私たちが大切にしているマインドには、(1) お客さまに好奇心を持ち、深く理解して洞察を得ること、(2) そして得られた洞察をチームメンバが活用するところまで入りこんでいくこと、(3) さらにそれを通してよりよい体験ができるプロダクトの実現にコミットしていくこと、があります。事業会社のなかで深く入り込んでリサーチしているからこそ、「調査して、レポートを提出して、終わり」ではなく、プロダクトの実現まで一緒に考えていけることに面白さを感じています。
最近のリモートでのUXリサーチについて、やり方やメリット、注意点についてまとめました。特性を理解したうえで使えばいろいろ活用できるところはあります。https://t.co/L15gPf5y40
— Koki Kusano, Researcher (@_Koki_k) May 12, 2020
「UXリサーチって何なんですか?」って聞かれることが多いので、現時点での自分の定義をまとめてみました!UXリサーチャーとしてメルペイに転職してここ1年間で定義が広がったように思うし、これからもアップデートしていきたい。
そもそもUXリサーチとは何なのか #note https://t.co/rVSUbq17fm
— みほぞの? (@mihozono) February 8, 2020
メルカリUXリサーチャーのchanuとmihozonoのmercan.fmもチェックを!
実務と学術を反復しながら、リサーチの研鑽を積む
これまではチームや仕事の話をしてきました。ではこれからはリサーチャー同士で、今、熱中して取り組んでいることについて、簡単なクロスインタビューをしてみました!
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mihozono: keinyさんがこれまでのお仕事のなかでもっとも印象に残っているプロジェクトは何ですか? 聞いてみたいです。keiny: 「アプリでかんたん本人確認」ですかね〜。業界的に前例の少ないデザインだったので、みんなで一丸となってお客さまと向き合いながら考えて、世に出せたのは嬉しかったです。mihozonoさんは?
mihozono: 論文も書かれていましたよね! 私は、とある新機能のプロジェクトで、起案からデザイン、そしてプロモーションの調査まで幅広く関わったことですかね。開発版をみんなで試してみる、通称「おさわり会」に参加したとき、かたちになったのを体感して、じーんとしました。
keiny: なるほど。あれは印象的でしたね。他に今、熱中していることはありますか?
mihozono: 熱中というとちょっと思いつかないけど、最近UX リサーチの実践本の執筆を2人でしているのは楽しいですよね。
keiny: たしかに! リサーチ業界のお悩みをリサーチするために、「UX BIG BANG」などのイベントをやったのも盛り上がりましたね。会社にとどまらず業界を盛り上げたいですよね。他には何かありますか?
mihozono: そういえば今年の春から大学院に通い始めました! サービスサイエンスとかサービスデザインの授業が実務と直結して面白いです。理論的背景を知れたので通いはじめてよかったと思います。先生が実務の話を興味を持って聞いてくれるのも嬉しいですね。
keiny: なるほど、そういえば私も研究会で実践研究の発表をすることがあって、先生たちに興味をもって聞いてもらえるのはとても嬉しいです。実務で研究するのは面白いけどけっこう大変ですよね〜。
mihozono: 確かに、実務をしながらは大変ですよね…。keinyさんは他に何かありますか?
keiny: そういえば、全然関係ないけど原始仏典(中村元/ちくま学芸文庫)とか好きで本を読んでますよ(笑)
mihozono: そうなんですね! 教養を幅広く身につけるって、リサーチャーとして大事ですよね。リサーチの質問とかにも深みが出たり、お客さまの理解が深まったりしますし。
keiny: おっしゃるとおり。「豊富なライフエクスペリエンス推奨(仕事に関わらず多様な経験を得ることにモチベーションがある・実際に取り組んでいる人)」と、UXリサーチャーのジョブディスクリプションにも書いてましたね。私自身も大事にしたいと思ってます。
お客さまとともに豊かになるメルカリ・メルペイへ
メルカリ、メルペイを使ってくださるお客さまがより豊かな体験をしていただけるプロダクトの実現を目指し、リサーチを通して支えていきたいと考えています。お客さまとともに豊かになるメルカリ・メルペイでありたいと思います。
そのためには、私たちUX リサーチチームももっと成長していく必要がありますし、お客さまを理解するためにリサーチを組織全体で活用しやすい仕組みをつくっていく必要があると考えています。
記事のPR動画も和気あいあいとした楽しい撮影でした(OKカットはメルカンTwitterからご覧いただけます)
次のバトンは、R4Dチームへ
以上、メルペイリサーチチームがお届けしました! 次のバトンは、メルカリの研究開発組織「mercari R4D」の@aoさんにつなぎたいと思います! メルカリ社内でも唯一無二の存在を放つR4D。そんな彼らが今どんなことを考え、何を行っているのか。具体的な活動も含めて知りたいです!
それではお楽しみに!