こんにちは!メルカリTalent Acquisition(採用)チームのジェシカです。
求人情報には必須要件・歓迎要件・求める人物像などが記載されていますが…それって、もう少しくわしく言うとどんな人?そこで誕生したのが、採用メンバーが“仲間募集中”なチームのマネージャーに根掘り葉掘り質問していくシリーズ企画「#今メルカリが一緒に働きたい仲間」!
今回は、フリマアプリ「メルカリ」のサービス基盤を守るSRE(Site Reliability Engineer)チームが登場します!
現在はエンジニアリングマネージャー(EM)を募集中のSREチームですが、具体的にどんな人と一緒に働きたいのでしょうか?人物像、スキルセットなどを、Developer Productivity EngineeringのDirectorである塚穣と、SREチームのEMである渋谷充宏に聞きました!
この記事に登場する人
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塚穣(Minoru Tsuka)大手ポータルサイトで、数多くのサービスを運用した経験を活かし、プラットフォーム開発やSRE部門の立ち上げなどを行う。2019年8月にメルカリ入社。 -
渋谷充宏(Mitsuhiro Shibuya)広告代理店でSREチームの立ち上げに関わったのち、2019年7月にメルカリに入社。SREのエンジニアリングマネージャーを務める。RubyやScalaが好きで、RailsAdmin/CarrierWaveのコミッタでもある。
必要なのは、SREチームとして大きな成果を出す工夫を変化
ー改めて、今のSREチーム体制や仕事内容を教えてください。
渋谷:SREチームは、専門性に応じた3つのサブチームに分かれています。ですが、オンコールローテーションなどもあり、チーム一体となって動くことも多いですね。仕事内容は、日本のメルカリ事業を中心としたシステム運用・管理業務を担当。同時に、ソースコードに直接手を加えてパフォーマンスを改善するなど、ソフトウェアエンジニア的な役割を担うこともあります。最近では、コアシステムをマイクロサービスマイグレーションの文脈で再構成するプロジェクトも担当しています。
渋谷充宏(メルカリSREチーム、EM)
<おもな業務>
・ 日本のメルカリ事業を中心とするサービスのシステム運用・管理
・ システムのパフォーマンスや信頼性、スケーラビリティの改善
・ 上記を達成するためのソフトウェアの開発・運用
塚:チームのメンバーには社歴が長めの人も多く、担当領域に対して高い専門性を持っています。とはいえ、境界線がある感じではなく、サービス全体を包括的に良くする・守ることに強い意志があり、意見を出し合いながら日々業務に向き合っています。
ー専門性が高いメンバーが揃っているという意味では、SREチームは今のままでも成立しているように思えます。塚さんと渋谷さんとしては、どのあたりに課題を感じているんですか?
塚:確かに、今のままでも成立しています。ですが、チームをより発展させることを考えると、課題はありますね。今後もサービスが拡大していくなか、今のチーム体制ではカバーできないことが起こる可能性は高いです。だからこそ、チームとして大きな成果を出す工夫や変化が必要だと感じ始めています。
塚穣(Developer Productivity Engineering、Director)
渋谷:メルカリの開発体制はモノリスからスタートし、現在はマイクロサービスへ移行しています。そのなかで今、エンジニアリング組織全体でサービスのインフラ部分を再編成しようとしているんです。これまではサービス基盤のすべてをSREチームが運用・管理していましたが、今後は機能ごとに各チームが運用・管理することになります。でも、全エンジニアにサービス基盤の運用・管理経験が十分にあるわけじゃない。そこで、専門性があるSREチームのサポートを受けられる新体制をつくろうとしているところです。
塚:サービス基盤の運用は、難しいですからね…。
SREチームのEMに求める「寄り添う姿勢」
ーそんなSREチームのEMは、どんな役割を求められるのでしょうか?
渋谷:メルカリSREチームは、サービス拡大とともに増え続けるトラフィックに耐える体制づくりと同時に、何かあったときにすぐ対応するような役割を果たしてきました。そのため、SREチームのEMは、技術面はもちろん、組織や事業とともに変化が求められる状況下でチームをリードすることになります。
塚:そうですね、渋谷さんの言うとおり、メルカリへのトラフィックは今後も増え続けるでしょう。そして、組織も変化する。あと、SREチームにはキャリアが長く、高い専門性と優れた技術力を持つメンバーが多く集まっています。EMは彼らに寄り添いつつ、サービスとして必要な基盤づくり・運用体制をつくっていく。そういう意味では、ソフトスキルが高いほうがいいかもしれません。
ー寄り添う、ですか。
ジェシカ(メルカリTalent Acquisitionチーム)
塚:はい。メンバーに寄り添えるかどうかが、SREチームにおいて最も重要なポイントです。業務を進めるうえで、メンバーそれぞれの専門領域における考え方とは少し異なる意思決定をしなければならない場面もあります。そこで対立構造になってしまうのは望ましくない。メンバーの意見を取り入れながら、チームとして成果を出せる状態をつくれることがベストです。
ー現在、渋谷さんはSREチームのEMですよね?意識していることなどありますか?
渋谷:SREチームのメンバーはみんな、自分の専門領域に深く入り込み、サービスを動かし続けることにコミットしています。だから、お互いの領域に対してリスペクトがあり、不用意に踏み込もうとしません。僕としては、彼らが業務に専念できるよう、自分自身がブロッカーにならないように気を付けています。塚さんも話していましたが、メンバーそれぞれの専門領域における考え方と異なる意思決定があった場合は、いかにお互いの流儀を活かし合うかを話すようにしていますね。
SREチームのEMに“合わない人”は?
ー「ぶっちゃけ、こんな人は合わない」はありますか?
塚:「自分の経験こそすべて」という方は、合わないかもしれませんね。SREチームは今、変化の真っ只中にいます。お互いに尊重し合いながら動き続ける必要があるので、過去の経験にとらわれて相手の意見を受け付けられないと厳しい気がします。
渋谷:あと、プロセスに興味がある・ないは大きいですね。そもそもSREにおける考え方自体が、プロセスに対するエンジニアリングという側面があります。プロセスに興味を持ち「さらに良くするにはどうすればいいのか?」を実行し続けた経験がないと、正直難しい。面接でも、そこは掘り下げて質問するようにしています。
塚:いろいろ実行し、その行動を自分のなかで咀嚼できている方だといいですよね。あともう1つ加えるなら、表立ったわかりやすい成果を求める方も合わないかもしれません。SREチームは、いわば縁の下の力持ち。事件が発生する前に、未然にすべてを終わらせるような仕事もたくさんあります。本当にすばらしい仕事なのですが、こういったことは表に出ないことも多いんです。それに対して、誇りを持てるかどうかは、けっこう大事ですよね。「表には出ないけれど、自分の仕事が会社を支えている」と。
「メルカリのSRE」と呼ばれるようにしたい
ー塚さんも渋谷さんも、他社でSREをしていました。お2人はほぼ同時期にメルカリへジョインしていますが、当時の印象はどうでしたか?
塚:僕は前職で12年ほど仕事していました。それなりに大きな仕事をしつつ「そろそろキャリアを変えたい」と考えたとき、転職先としてメルカリを検討し始めたんです。メルカリSREチームって、本当にすごいメンバーが集まっている。表向きには輝かしい話も耳にしていましたが、絶対にキレイなことばかりじゃないという予想もあって…(笑)。
ーえっ(笑)。
塚:いやだってね、そうじゃないですか。転職を意識する前にメルカリSREチームが登壇しているイベントへ行きましたが「いやいや、絶対にめちゃくちゃ苦労してるでしょ!」と思うわけです。でも、彼らが何を目指し、どんなことで苦労しているのかを想像すると、楽しそうだなと感じました。実際に、カジュアル面談でいかにカオスな状態であるかを話してもらえたのもよかったです。理想を追うために、全員がすごく頑張っていることもよくわかった。そこに刺激されて、入社を決めたんです。
渋谷:僕は、塚さんとはまったく逆でしたね。外部発信された情報などを読んで、先進的な取り組みもしているしいろいろと整っているだろうと思っていて。僕と塚さんが入社したのは、2019年夏ごろ。すでに、トラフィックの規模も大きかった。そんな環境で、SREチームのEMをやるのはいいチャレンジですよね。
ーお2人とも、異なったイメージを持っていたんですね(笑)。
塚:こういう話をするとき、いつも難しいなぁと思うのが「SREってどういう仕事ですか?」への回答です。我々の仕事って、明確じゃないんですよね。代表格として「GoogleのSRE」が語られていますが、これといった定義があるわけじゃない。だからこそ「メルカリのSRE」と言われるほど成果や立ち位置を示せるようにしていきたい気持ちはあります。
渋谷:そうですね。
塚:もちろん他社のSREをリスペクトしています。でも、真似するだけじゃ意味がない。そういう意味でも、メルカリSREチームのEMは、本当のリーダーシップが問われます。この状況を楽しめる方と、ご一緒したいですね。
渋谷:同感です。マネージャーの役割は、チームの成果を最大化するためにメンバー個人をレバレッジさせていくこと。それに加えて、SREチームではシステムのスケーラビリティ面もレバレッジさせていく役割もあります。この掛け合わせが求められるEMは、やりがいがあると思います。一緒に取り組んでくださる方を、お待ちしています!
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いろいろと聞かせていただき、ありがとうございました!この記事を読んでくださったみなさんに、少しでもチームのこと、求めている人物像を深く理解してもらえていたら嬉しいです。
そして転職を考えている、そこのあなた!考えていなかったけど気になるあなたも!ぜひメルカリで一緒にチャレンジしませんか?ご応募、お待ちしております。