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「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」成果発表会に潜入!#メルカリな日々

2020-9-7

「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」成果発表会に潜入!#メルカリな日々

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    こんにちは!PRチームの大木(ohqui)です。

    メルカリと学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校は、「社会課題に関心を持ち、自ら解決策を提案し、行動するようになる」ことを目的に取り組んでいる課題解決型学習(PBL)のプロジェクトNにて、「20年後の未来の予想図、その未来の価値交換を支えるビジネスやサービスの企画立案・提案」をゴールに「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」を実施しました。

    この授業のプログラムは、メルカリが取り組むESGのマテリアリティ(企業の重要課題)である「循環型社会に向けた文化の醸成・教育」の一貫。研究開発組織「mercari R4D」、政策企画チーム、そしてESGプロジェクトをリードするBrandingチームが部署横断で進めてきたものでもあります。

    これまで全国のN高通学コース生(仙台、大宮、立川、御茶ノ水、代々木、千葉、柏、横浜、名古屋、江坂、心斎橋、京都、福岡)から150名近くの生徒が参加。今回は8月17日に行われた、プログラムの集大成となる成果発表会に潜入してきました。

    当日は選抜されたN高通学コース生の9チームが、自身で考えた20年後の未来の予想図、その未来の価値交換を支えるビジネスやサービスをメルカリ役員に直接プレゼン。果たして役員の反応やいかに!?
    ※本発表会はオンライン参加と組み合わせながら、感染防止対策を徹底した上で実施しています。

    まずはこれまでのプロジェクトを振り返ります。

    「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」成果発表会 概要
    ■日時: 2020年8月17日(月)
    ■内容:N高生が考える20年後の未来の予想図、その未来の価値交換を支えるビジネスやサービスの提案と審査
    ■参加者(講評):山田進太郎(株式会社メルカリ、代表取締役CEO)、濱田優貴(株式会社メルカリ、取締役CINO)、田面木宏尚(株式会社メルカリ、取締役メルカリジャパンCEO)曾川景介(株式会社メルペイ、取締役CTO)

    当日、N高の生徒たちから発表されたアイデアは下記の通りです。

    「VR上でアートコンテンツを表示できるサービス」(江坂A)

    アートコンテンツは個人の評価が得られにくいという課題意識のもと、VR上でアートを展示することで、共有機会を増やし、「エモい」という独自の指標や、見た人の表情や感情をAIで読み取り評価に変えるサービス。

    「AR.DrinkMaker -AR×味覚データで人類を健康に-」(心斎橋D)

    微電流が流れるコップに水を注いで、ARグラスを装着して疑似ドリンクを楽しめる。さまざまな原因でソフトドリンクやお酒が飲めない人のためのサービス。

    「elechange」(名古屋A)

    ウェアラブル端末で、運動エネルギーを電気エネルギーに変化し蓄電するサービス。運動不足とエネルギー自給率の低さに注目し、それらを同時に解決できるというもの。

    「ホログラム×ペット」(京都B)

    7Dホログラムを活用してペットを蘇らせ、ペットロスを解消できるというサービス。

    「体験のデータを取引できるプラットフォーム Dreamer」(心斎橋B)

    脳とコンピューターをつなぐBMI(Brain Machine Interface)を活用し、体験のデータを取引できるプラットフォーム。人間の体験を動画のように編集し取引できるというもの。

    Bcycle ホログラム価値循環サービス」(代々木C)

    ホログラムを活用して過去の記憶を立体的に投影し、体験の再現をするサービス。2040年は、高齢化により死亡者が増加する多死社会であることを想定している。

    「with マグロ」(横浜B)

    マグロ漁師の減少、他国の漁参加による捕獲量の減少、マグロの乱獲による個体数の減少などの課題に着目。マグロ漁を遠隔操作化し、マグロの安定供給をめざすビジネス。

    「PINOMO シェアードベイビ」(代々木A)

    経済的理由、病気、LGBTなど、何らかの理由で子どもが欲しくても産めない人のために「Shared Baby」というマッチングビジネスの提案。

    「『Reect』立体印刷用データ売買サービス」(代々木D)

    ハプティクス(触力覚技術)を活用し、立体印刷用データを売買できるサービス。オンラインでも「触ることができる」というもの。


    プレゼンテーションはオンライン・オフラインの両方で実施。どのチームのプレゼンテーションも真剣さが伝わる内容で、プレゼン後にはメルカリ役員のフィードバックを交えながら、あっという間に過ぎていきました。

    全プレゼンテーション終了後の総評は下記の通り。

    田原純香(メルカリBrandingチーム、ESGリード)

    プレゼンテーションでは、授業のときにはなかった視点がいくつかありました。“そのビジネスモデルって、例えばデータを提供される保険会社にとって嬉しいけれど、でもクーポンを掲示するとんかつ屋にとってはインセンティブが働かないよね。”というようなステークホルダーに関わる話が結構あったと思います。ビジネスモデルを考えるときに、ステークホルダーを広く見て、「一体これは誰にとって嬉しいサービスなのかという点だけでなく、誰にとっては嬉しくないサービスなのか?」を考えられると、ビジネスモデルとしてはよりブラッシュアップできるのではないか気づきがありました。また、社会的には新しいサービスが出るときに、どういう実績があれば社会から受け入れられるか、どう社会のAcceptanceを作っていくかが攻め方としては重要だと感じました。そして全体を通じて感じたのはデータの活用の可能性です。データを活用できる社会課題、環境課題はまだまだあると気がついたので、是非この気付きをこれからに活かしてもらえると嬉しいです。

    濱田優貴(株式会社メルカリ、取締役CINO)

    お疲れさまでした。20年後の未来を考えるというところでいうと、技術の進歩は日に日に早くなっていくので、今日は実現できない・難しいかもしれないと思ったことが意外と早く実現したりします。「できるだろう」という前提で常にものごとを考えて、どう実現できるか、思い浮かべながら日々を過ごすと未来への解像度が上がっていきますし、ビジネスアイデアにも繋がると思います。メルカリが生まれたきっかけもスマホという技術の進歩のおかげで、20年前のビジネスコンテストで同じようなアイデアが出ていた可能性もあります。いいタイミングで始めることを日々考えていると、いいビジネスチャンスを掴めるのではないかと思います。私自身も思考トレーニングとして面白い発想をいただけたのは非常によかったです。ありがとうございました。

    曾川景介(株式会社メルペイ、取締役CTO)

    ありがとうございました。私は今回、前回ともに聞いたので、それぞれのチームがブラッシュアップしてきた差分がよくわかりました。マーケットプレイス、価値交換を考えると、いろんな問題に当たります。さまざまなステークホルダーが出てくることが、誰かにとってはいいことでも、誰かにとっては不便・便益を損ねるということがあります。そういうときにそれをどう補っていくかはとても重要で、新たな仕組みやアルゴリズム、AIなど、技術で解決できると全員がハッピーになるサイクルを見つけられるのではないでしょうか。こういうことができると社会の問題を解決して、未来がよくなる。そういう視点で色んな問題に取り組んでもらえると嬉しいと思いました。ありがとうございました。

    田面木宏尚(株式会社メルカリ、取締役メルカリジャパンCEO)

    非常にプレゼンのクオリティが高いと思いました。自分が同世代のときにこんなのできたかというとできなかったでしょう。今、メルカリ日本事業が向き合っている社会への貢献、新たな価値交換、ステークホルダーとの向き合い、サステナブルな視点などとも内容が合致するものが多かったです。一番感動したのはマグロのチームのプレゼンで、FAQに既存の漁師への対応のポイントまで書いてあったのがすごいな、既存のステークホルダーとの向き合い方まで考えているんだなと思いました。新しい価値が社会に受け入れられるためには既存のステークホルダーとの関係が大事で、それなしの一方的なものは受け入れられない。そういう視点が見られたので、素晴らしいと思いました。20年後ということで、新しいことを実現するのは大変ですが、諦めないで研究していほしいと思います。

    山田進太郎(株式会社メルカリ、代表取締役CEO)

    お疲れさまでした。恐らくこんなにたくさんの大人の前でプレゼンする機会は初めてかと思いますが、プレゼンもよかったですし、いろんなアイデアがあって私自身もわくわくしました。テーマはすごくバラエティに富んでましたが、ステークホルダーの視点は重要ですよね。そのなかでも特に、お客さまがこのサービスを見たときにどう思うか、使いたいと思うかは大切にしてほしいと思っています。そういう意味では、ペットロスの発表はお客さま視点でよかったのではと思っています。あとは、20年後ということで、AIやブロックチェーンや量子など、あんなことやこんなことができるようになっていると想像力が膨らんだのかもしれません。しかし、もっとシンプルに考えて、まずはお客さまにフォーカスして、必要であればテクノロジーを使うという視点で、課題解決、お客さまが使いたいというサービスになればいいのかなと思いました。

    また参加者からは下記のような感想が寄せられました。

    「20年後を考えて、高校生同士でアイデアをまとめて、プレゼンするのは自分の人生ではもうない経験だと思う。この経験がきっかけになって色んなことができたら、日本や世界の将来は明るいなと思った」
    「新しいビジネスが生まれるとステークホルダーがどんどん増えていく。データの活用はとても大事だと思った」

    ※撮影時のみマスクを外しています

    それではまた#メルカリな日々で!

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