メルカリEngineering Officeチームの牧です。

メルカリでは先日よりMercari Gears Lecture Series（MGLS）の動画を順次YouTubeで公開し始めました。今回は、MGLSに対する想い、そして今後の見所についてお伝えしていきたいと思います。

Mercari Gears Lecture Seriesとは

MGLSは本来「Mercari Gears」という物理技術カンファレンスを行う予定だったものです。ところが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オフラインでのイベントは中止。我々が、「どうやったらメルカリのエンジニアリング組織、そして世の中の他のエンジニアたちとの情報共有ができるのだろう」と問い、導き出した1つの答えがMGLSでした。

技術カンファレンスをオンラインに持ってくる方法もありました。しかし、今回は一度、オンライン上において「技術カンファレンス」という枠組みを捨て、情報共有に特化。そのため、YouTubeというプラットフォームに合わせたコンテンツ作りをしていくことにしました。

YouTubeで見やすく、かつ自分の好きなペースで見られるように。そして3年後、5年後に見返しても意義のあるコンテンツにすることを心がけてコンテンツを考えています。

また、MGLS動画は、これまでにもよく見かけていたカンファレンス登壇を録画した1時間以上ある動画ではなく、10分〜15分のTV番組に近い形に編集しています。そのため、カンファレンスがルーツにあるコンテンツとはあまり思えないかもしれません。

とはいえ、MGLSで提供するコンテンツはほぼ技術カンファレンスそのものを目指しています。具体的には…

・ メルカリグループ内で培ってきた技術や社内で活躍しているエンジニア
・ 現在進行形のプロジェクトや組織の形
・ そして我々が注目しているメルカリグループ社外の技術やエンジニア

などの「技術」を核とし、メルカリグループの技術の「これまで・今・これから」を提供していく予定です。

現在、オードリー・タンさんとメルカリCTOの講演動画を公開中

まず、すでにアップロードされているメルカリCTO名村の「メルカリのエンジニアリングのこれから」をぜひご覧ください。

メルカリでは、エンジニアリング組織のあり方そのものをオープンにしています。さらに深い情報をお伝えすべく、CTO名村の各所での講演や、エンジニアリングウェブサイトにおいてメルカリがどのような考え方でエンジニアリング組織を作り上げているのかを公開。今回のインタビューは、2020年時点でのCTO名村による最新のアップデートの1つとなります。

また、動画を見たうえでCTO名村に直接質問をする機会「オフィスアワー」を、10月26日に行う予定です。参加登録のお知らせはTwitterで実施しますので、ぜひMercari Gears Twitterアカウントをフォローしてください。

そして、現在絶賛公開中なのが、MGLSゲスト第一弾となる台湾デジタル担当大臣・オードリー・タンさまの「デジタル・ソーシャル・イノベーション／メルカリから6つの質問」です。

こちらは事前にメルカリ社内から集めた6つの質問に、オードリー・タンさまに答えていただいた内容となっています。台湾のパンデミック対応から、g0vの活動、そしてプライバシーセキュリティーまわりまでさまざまな話を聞かせてもらいました！

今後は…庄司嘉織さん、Ethan Marcotteも登場！

MGLSは今後も、年末にかけて週2～3回更新していく予定です。

ゲストスピーカーは、まずLaunchable Inc 庄司嘉織さま。プロダクトリリース前と現在で、どのような技術的な課題に立ち向かっているのかについて語っていただきます。そのほか、「Responsive Web Design」という言葉の生みの親であるEthan Marcotteさまによるモダンなアプリケーションのデザインについてのレクチャーを行っていただく予定です。それぞれ公開は10月、11月の予定です。

メルカリグループ内からも、以下のような多彩な内容のレクチャーを公開予定です。

・ メルペイエンジニア大久保（syucream）によるメルペイ内の膨大なデータのストリーミング処理の解説
・ メルペイエンジニアLiang Junweiによるメルペイシステムに対するフォールトインジェクション実装の解説
・ メルカリエンジニアJason Lau Wai TingによるGraphQLを使ったカスタマーサポートプラットフォームの実装
・ メルカリエンジニアCarlos Ferraris (cafxx)による Goアプリケーションのパフォーマンスチューニングの解説

それぞれ順次公開予定で、質問ができるオフィスアワーも動画公開後に実施予定です。オフィスアワー登録を希望の方はぜひMercari Gears Twitterアカウントをフォローしてください。

MGLSでは、このように更新を続けていく予定です。YouTubeでチャンネル登録するなど、今後の更新をお見逃しなく！