こんにちは。メルカリLanguage Education Team (LET)のMazとJohnです。Mazは日本語トレーナー&コーチ、Johnは英語トレーナー&コーチ。また、それぞれやさしい日本語トレーナーとやさしい英語トレーナーとして、母語話者向けに「学習者が理解しやすい日本語や英語」を伝える仕事をしています。
そんな私たちは12月3日、メルカリ流コミュニケーションについてのウェビナーを開催します!
そこで今回は、ウェビナー開催の経緯や、当日の中身をご紹介させてください。
言語学習のゴールは、完璧な言語を話すことではない
現在メルカリでは、海外から来た多くのメンバーが活躍しています。エンジニア組織のメンバーは約40%が日本以外の出身です。メンバーの母語はさまざまですが、業務では主に英語と日本語が使われています。
LETでは、メンバー同士のコミュニケーションを円滑にするため、英語学習プログラムと日本語学習プログラムを開発・運用。両プログラムに参加しているメンバーは、確実に結果を出していて、習得したことを日々業務に生かしています。英語学習プログラムを受けたメンバーの93%が上達。日本語学習プログラムを受けたメンバーの100%が上達しました。
しかし、言語学習の大きな悩みの一つは「時間がかかる」ということ。今日から言語学習を始めて、次の日から流暢に使いこなせる人はいません。通常、学習言語の簡単な言葉と文法を使って重要なポイントを伝えコミュニケーションができるようになるまで、最低半年から1年程度、そして流暢に話せるようになるまでは、さらに数年を要します。
では、学習者が流暢にコミュニケーションができるまで、会社としてどんなサポートをしたらいいのでしょうか。通訳を入れるという対応ももちろん有効です。しかし、いつも通訳が手配できるとは限らないですし、通訳の手配に合わせてミーティングを設定することになると、意思決定が予定通りに進まなくなってしまうこともあります。また、メンバーが増えるたびに通訳も増やすことになり、スケーラブルな解決策とはならないかと思います。
メルカリには、母語話者が学習者も理解できる英語または日本語に調整して話すことで、言語学習中でも円滑にコミュニケーションができるよう、母語話者と学習者が「歩み寄る」文化があります。LETでは、学習者にも理解しやすいやさしい日本語ややさしい英語を使ってコミュニケーションをする「やさしいコミュニケーション」を独自開発し運用しています。
言語学習のゴールは、完璧な言語を話すことではないと私たちは考えています。コミュケーションの本質は「相手のことを理解すること。また、自分のことを理解してもらうこと」それを実現するためのツールとして言語を使用しています。つまり、言語は手段であってゴールではありません。コミュニケーションのゴールは、意思疎通ができること、そして誰も取り残されることなく意思決定に参加できることです。わたしたちは「インクルーシブなコミュニケーション」への思いを込めて、このプログラムを開発しました。
メルカリでの取り組みをウェビナーでご紹介!
さてみなさん、社内コミュニケーションに関して、現場からこんな課題を聞いた、あるいはご自身が困っていることはありませんか。
・ TOEIC高得点者、JLPT 高レベル合格者を採用するのは難易度が高い。
・ 英語学習者はTOEICでハイスコアを持っているし、日本語学習者はJLPTでN2以上を持っているのに、普段現場で使われている英語や日本語がわからない。
・ 英語(日本語)が得意ではないので、英語(日本語)ミーティングでは、意見がなかなか言えない。
・ ミーティングで理解できない部分があったけど、次のトピックに移ってしまって、質問のタイミングがなく困っている。
・ 英語がわかる人同士、日本語がわかる人同士だけで話が進んでいる気がする。
こんなお悩みへの解決法として、メルカリでは同じチームやプロジェクトに在籍する英語学習者と日本語学習者が一緒にやさしい日本語ややさしい英語について学ぶトレーニングを開催しています。トレーニングで学んだことを元に、コミュニケーション・ベスト・プラクティスを考え実践していくことを目標にしています。
そこで今回、メルカリでの取り組みをご紹介するためのウェビナーを開催します。企業のHR部門に所属し、社内のD&I施策に取り組んでいらっしゃる方、社内言語コミュニケーション施策に取り組んでいらっしゃる方、ぜひご参加ください!
お申し込みはこちらから!