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メルペイPRは「ミッション」へ立ち戻る──リリース・成長に伴走し続けるメンバーの1年11ヶ月

2020-12-7

メルペイPRは「ミッション」へ立ち戻る──リリース・成長に伴走し続けるメンバーの1年11ヶ月

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PRは企業やサービスの顔。その時々で姿・カタチを変えていくものです。ならば、リリースから2年以上経つメルペイPRは今、どのような役割を求められているのでしょうか?

決済サービス「メルペイ」がリリースされたのは、2019年2月13日。その後、2月20日に事業戦略発表会「メルペイカンファレンス」を開催し、ミッションである「信用を創造して、なめらかな社会を創る」とともに、サービスの概要や実現したい世界観をお伝えしました。その舞台裏で台本づくりなどを担当していたのが、当時入社1ヶ月目だった宮本祐一。

「ここからのメルペイPRは、いったんミッションへ立ち返ることになります」

メルペイ誕生から現在に至るまで、PRとして立ち会い続けてきた宮本が感じる「役割の変化」を聞きました。

※撮影時のみ、マスクを外しています。

この記事に登場する人


  • 宮本祐一(Yuichi Miyamoto)

    大阪大学を卒業後、マネックス証券に入社。コールセンターでのお客さま対応業務を経てマーケティング部に異動し、各種金融商品のマーケティングを担当。米国株サービス等のグロースを牽引。その後、商品企画を経て、経営企画部、広報室にて証券事業のブランディングや全社横断プロジェクトの統括、事業戦略の策定・実行に携わる。2019年1月より株式会社メルペイに入社し、スマホ決済サービス「メルペイ」の立ち上げとしてメルペイカンファレンスの企画・運営を担当。その後、各種キャンペーンの発信、加盟店へのメルペイ導入の最大化、各種業務提携発表などPR業務全般に従事。


「どう届けるか」を徹底する、メルカリ・メルペイPRのコア

ー宮本さんがメルペイへ入社したのは2019年1月。メルペイがリリースされる直前でしたが、当時はどんな様子だったんですか?

もう、バタバタバターッって感じでした(笑)。というのも、入社翌月には、サービスのリリースと、メルペイカンファレンスの開催が決まっていました。つまり、準備が佳境に迫っている状態。特に、カンファレンスはPRチームがリードしていたこともあり、右も左もわからないまま、すぐに準備のサポートに加わりました。

宮本祐一(メルペイPR)

でも、今思えばこのタイミングで入社してよかったなと思っているんです。カンファレンス準備では、プロダクト開発チームやUXリサーチチームといった「お客さまに近い位置」にいるメンバーと連携。おかげでメルカリ・メルペイのカルチャーを一気に体感できました。まぁ、入社早々に直樹さん(メルペイ代表取締役CEO、青柳直樹)がカンファレンスで話すストーリーラインやスクリプトづくりを任されたときは、内心焦りましたけれど(笑)。結果的に、メルペイらしい発信ができました。

ーメルペイらしい発信?

一般的なPRのアクションは、社内で決まったニュースをプレスリリースに載せて発信し、世の中に届けるスタイルが一般的です。しかし、メルカリグループのPRチームは、自社が伝えたい内容が「社会からどう見られるか」「どうすれば多くの人が理解し、ワクワクしてもらえるか」を考えることに意識的に時間を費やしています。

メルカリ・メルペイともに、サービスの世界観はとてもエモーショナルです。でも、どんなにいいサービスでも、タイミングを外したり、届け方を間違えると受け入れてもらえません。だからこそPRは、どんなに小さな内容でも、時勢にあわせて咀嚼し、その効果を最大化できるようにする。メルペイカンファレンスでは、まさにメルカリ・メルペイPRのコア部分を経験できました。

ーちょっと聞いてみたかったんですが、メルカリとメルペイでのPRの違いはどこにありますか?

2つあります。1つ目は、マーケットにおけるサービスの立ち位置が違うこと。メルカリは、二次流通市場において、とても大きな存在になりつつあります。一方で、メルペイはキャッシュレス業界においてまだまだプレイヤーの1人に過ぎません。言ってしまえば、メルカリに比べてメルペイが持つ言葉の力がまだ弱い。そこで今、メルペイのユニークネスをどう出していくか考えながらPRしているところです。

2つ目は、メルペイはお客さまの大事なお金をお預かりするサービスのため、「安心・安全である」とメルカリ以上に強く伝える必要があること。「簡単に使えます」といったメッセージ一辺倒にしてはいけない点は、決済サービスならではかもしれません。また、お客さまだけでなく、加盟店さまも含めて「三方良し」となる見せ方をいつも意識しています。

大学時代に掲げた「金融の民主化」という個人ミッション

でも僕、今はこうしてメルペイでPRをしていますが、大学時代は物理学専攻で、量子コンピューターを研究。研究室でレーザーにイオンをあて続ける毎日を過ごしていました。

ーぜんぜん違う分野から、なぜ金融へ?

当時から、お金や保険が関わる金融が、本当は身近な存在であるはずなのに一番遠く感じてしまうことが疑問でした。それに、お金は大事なもの。身近な存在であるべきだと思っていたんです。「だったら、金融を民主化する仕事もあるんじゃないか」と思い、マネックス証券へ入社。金融を学びながら、高校生向けに授業をしたり、広報活動をしたりしていました。

そして2018年ごろ、金融市場全体でキャッシュレスの大きな波が起こります。複数のプレイヤーがサービスインしていくなか、興味を惹かれたのが「メルカリが決済サービスをやる」と発表したことでした。

ー数ある決済サービスのなかから、なぜメルカリの発表に興味を持ったんですか?

僕がやりたいのは「金融を民主化する仕事」。メルカリはCtoCサービスとして、お客さまに近い距離にある事業です。そんなメルカリが決済サービスをやるとは、僕にとって、多くの方々に金融の本質を伝え、お客さまのお金に対するマインドを変えられる「新しい金融サービス」を届けられるチャンスだと思ったんですよね。

そして入社を決めたわけですが…。前職でもわりとお客さまに近い立ち位置・意識で仕事をしていると思っていましたが、メルペイで考える「お客さまとの距離」に比べると、だいぶ遠いことをしていたんだなぁと感じました。新機能や改善はもちろん、PRで意思決定をするとき、いつも議論の中心にあるのは「お客さまにどんな体験を届けるのか」です。プロダクト開発やデザイン、UXリサーチチームが前線でお客さまのことを考え、そこにマーケティングやPRチームも一緒にやっていくスタイルがとても新鮮でした。

初めて“メルペイらしい発信”につなげた「大阪現金主義への挑戦」プロジェクト

ーメルペイカンファレンス後も、宮本さんは新機能だけでなく、導入時のリリースも担当していましたよね?

はい。なかでも、僕がメルペイカンファレンスでの経験を活かせたプロジェクトが「大阪現金主義への挑戦」プロジェクトです。これは、「京セラドーム大阪へメルペイ導入」を大々的に伝えることが目的でした。でも、そのまま伝えると「メルペイを使える場所が1つ増えます」で終わってしまう。

僕は大阪出身なので、感覚値として「大阪は商売人の街=現金主義の街」には、納得していました。そんな方々が「メルペイを使っています!」と語るようなギャップがあったら…おもしろいと思いませんか?そこでメルペイセールスチームにお願いし、京セラドームでの導入と同じタイミングで、地元のたこ焼き屋さんやカフェでもメルペイを使えるように加盟店さまを拡大。本来なら「現金主義」なはずの大阪で、あえてメルペイがサービスを届けるチャレンジを伝えました。

ーそういったアイデアも、いちメンバーが提案・実行しているんですね。

そうなんです。メルカリグループには、現場メンバーによって意思決定できることの多さや、入社時期に関わらずプロとして接し、フラットに意見を求められる風土があります。僕はいちPRメンバーですが、「キャッシュレスの現状を俯瞰したうえで、メルペイをどうPRしていくべきか」と、直樹さん本人から意見を求められることもあったりするんです。直樹さんに「右か左か?」と聞かれ、僕が「右です!」と答えると、メルペイのすべてがその方向へ進んでいく。怖いと感じることも多いですが、非常にエキサイティングですよね。

メルペイPRが今一度ミッションへ立ち戻る理由

ーこのインタビューで一番聞きたかったのは、メルペイPRに求められる役割の変化です。宮本さんは、リリース直前から現在に至るまで、PRメンバーとして伴走し続けてきました。PRに求められる役割に変化を感じたりしていますか?

変わりつつある、と僕は感じています。これまでのメルペイは、サービスインしたばかりであり、当時のキャッシュレス業界自体もゼロイチフェーズ。なので、このときは「メルペイの存在を知ってもらう」が最優先でした。幸運なことに、キャッシュレス消費者還元事業などの国の後押しもあり、小さなニュースでもそれなりにインパクトを出せていました。おかげさまで、メルペイのご利用いただいているお客さまは800万人、加盟店さまも174ヶ所。連携する金融機関も、どんどん増えている状況です。

しかし、メルペイが目指す世界観の実現に向けて必要な最初の要素である“決済”が揃っただけ。メルペイPRは今後、ミッションに立ち戻り、サービスとして目指す世界観に共感してくださる方々を増やすためのストーリーを広めていくことになります。

ー「サービスの存在を知ってもらう」だけじゃダメなんですね。

そうですね。「なめらかな社会」は、メルペイだけではつくれない。だから、共感してくださる方々を増やすことも大事なんです。そして、メルペイの事業が拡大し、共感してくださる方々がさらに増えた結果、金融の再発明が起きるかもしれない。

ー金融の再発明?

メルペイでも掲げている「信用」は、金融システムにおける血液みたいなものだと思っています。お金も、もともと相手との「信用」をもとに物々交換していた時代から「信用」の代替品として生まれたものだし、保険やカード、会社もすべての根底に「信用」があるからこそ成り立っている。その「信用」を「創造」することは、「金融を再発明」につながる。それに、新たな金融を生み出せたら、老若男女すべての方々が理解し、使いやすく、身近なものになっているはず。これって、僕がずっとやりたかったことでもあるんですよね。

はっきり言って、これからのメルペイPRは、サービスがスタートして現在に至るまでの約2年間で得られる経験とはまったく異なります。それこそ「金融の再発明」という、まだ世の中にないものをつくりあげていく過程じゃないと得られない経験があるはずです。そんな環境下で一緒にワクワクできる仲間と、メルペイが目指す世界観へ前進させていきたいですね。

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