メルカリグループで働くエンジニアにちょこっとお話を聞いていく本シリーズ。第57回は、メルペイBackendチームのEngineering Managerである@micchieが登場します。
@micchieのファーストキャリアは営業。全くの未経験だったにも関わらず、エンジニアの世界に飛び込み、腕を磨きながらキャリアを重ね、今ではプログラミング言語であるGoのコミュニティ「Women Who Go Tokyo」や「Go Conference」のオーガナイザーも務めています。そんな彼女は、なぜメルペイを選んだのでしょうか? 聞き手は、メルペイHRBPの@Ryoseiです。
営業からエンジニアへ華麗に転身!のつもりが…
@Ryosei:ファーストキャリアが営業だったと聞いて驚きました!
@Ryosei
@micchie:しかも金融業界ですからね。新卒で入社して、その年の12月に転職してしまったのですが(笑)。
@Ryosei:なぜそこからエンジニアに?ものすごくハードルが高い印象を受けるのですが…。
@micchie:それがそうでもないんです。確かに経験はなかったし、大学は文系の学部でしたが、学科が社会情報学科だったので、特にアレルギーもなく、アルゴリズムの概論などの授業もありましたので。
その後しばらくして、Webサービスの開発が流行り出しました。私もPerlやPHPを独学で学んで、個人でホームページ制作の仕事を手がけるようになりました。今でいうところのフリーランスですが、当時はSOHOと呼んでいましたね。
@Ryosei:Small Office / Home Officeですね。
@micchie:そうそう。しばらく個人で働いた後、受託開発の会社に入れてもらい、チーム開発をするようになりました。その後、ディップでエンジニアチームの立ち上げや組織マネジメントなどを経験して、リブセンス、LINEを経て、2021年3月にメルペイへEngineering Manager(EM)として入社。現在に至ります。
@Ryosei:勝手な印象ですが、結構な数の修羅場をくぐり抜けてきていそうですね…!
@micchie:覚えてないですね、全部忘れました(笑)。
@Ryosei:Oh…お察しします…!
自分自身をアップデートする感覚を思い出したい
@Ryosei:改めて、メルペイへ転職しようと思ったきっかけを教えてください。
@micchie:そもそも転職を考えたきっかけが、10年近くHRドメインに携わる中で、ある種の“慣れ”を感じてしまっていたからです。仕事としてはやりやすいし、自分の中である程度の正攻法を確立してきていたけれど、自分自身がアップデートされている感覚はしばらく味わえていなかった。このままズルズルといってしまうと、この先の人生を惰性で送ることになってしまう。それは絶対に嫌だったので、チャレンジすることに決めました。
@micchie
@Ryosei:なぜFintechを選んだのでしょう?
@micchie:新型コロナウイルスによって、“仕事をしたいのにできない”というケースを目の当たりにしたからです。基本的に、仕事をしないとお金は稼げません。お金がなければ生きてはいけない。では、働けないときに生きていくためにはどうすればいいか…そんなことを日々考えているときに、メルペイに勤めている友人から紹介を受けました。
私自身、Fintechに関する知識はなかったけど、メルペイが創業時から掲げているミッションである「信用を創造して、なめらかな社会を創る」に強く共感したのを覚えています。自分が10年近く関わってきたHRドメインとは違う角度で社会に寄与できる気がして、一歩踏み出すことにしました。
@Ryosei:メルカリグループにはどういう印象を抱いていたんですか?
@micchie:自分自身が「この会社ってステキだな〜」と気にし始めたのが、2015〜2016年ぐらいだったと思います。そこからあっという間に大きくなって、“人材のブラックホール”だなんて言われるようになって。当時、私はエンジニア向けの採用や組織づくり、評価制度の策定などを担当していたので、なにか参考にできることはないかといろいろ調べていました。
@Ryosei:メルカリの「いちお客さま」としてはいかがでしょう?
@micchie:実は、メルカリ自体あまり使ったことがなかったのです。ただ、一度だけ「自分にとっては不要だったものを、どこかの誰かに必要なものとして引き取ってもらった」体験が、シンプルですごく心地よかったのを覚えています。
そして驚いたのが、義理の姉がメルカリを利用していたこと。いつの間にか、彼女の生活にメルカリが定着していたんです。一般消費者の日常にこれほどまでに溶け込むサービスなんて数えるほどしかないですよ。メルカリが、世の中を変えるきっかけになっていることを実感しましたね。
「この人と働いてよかった」と言われる存在になりたい
@Ryosei:メルペイ入社後はどういった業務を担当しているのでしょうか?
@micchie:BackendエンジニアチームのEMを担当しています。Fintechドメインの知識がないので、チームの仲間たちにドメイン知識などを教えてもらいながら…という感じですね。
チームメンバーは、事業に共感し、技術への向上心を持ち合わせており、いずれも尊敬できる人ばかり。私自身は彼ら個人のキャリアをサポートしつつ、サービスがより良くなるような強いチームをつくっていきたいと思っています。
@Ryosei:メルペイへ入社してすぐの印象は覚えていますか?
@micchie:心理的安全性の高いカルチャーができ上がっていたので、とてもなじみやすかったのを覚えています。ただ、前職でのポジションが新規事業のPlaying Project Managerであったり、今までどのロールを担当しても、“Playing”から離れることはなかったんです。そのため、メルペイでのEngineering Managerというロールから見える景色に若干の戸惑いはありました。
メルペイでは、今まで私が任されていた役割はProduct ManagerとTech Leadが担っているため、私はより俯瞰的に、組織やチームをより良くすることに注力していかなければならない。今までとは視点を変えなければならない点は、少し頭の切り替えが必要でした。
@Ryosei:確かに今はバリバリと現場で…だけではいけないということですね。
@micchie:もちろん「やってはいけない」と言われているわけではないです。チームやプロジェクトの状態によっては、関わり方は変わってくるかもしれません。
@Ryosei:メルペイの雰囲気、カルチャーの特徴はどこにあると思いますか?
@micchie:それでいうと、やはり英語ですね。メルペイはまだ日本語でのコミュニケーションは多いですが、メルカリグループ全体では英語話者が非常に多いです。私も入社してから毎日欠かさず1時間以上、英語学習の時間を割くようにしています。1日でも早く英語でのコミュニケーションがスムーズに取れるようになって、行動範囲や視野を広げたいですね。会社が全面的にサポートしてくれていることも嬉しいです。
@Ryosei:今後はどういったことにチャレンジしていきたいですか?
@micchie:やりたいことは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、「EMを極める」ということ。メンバーたちに「この人と一緒に働いてよかった」「キャリアアップできた」と思ってもらえるように、自分の役割を全うしたいと思っています。
2つ目は、「エンジニアとして働きたい人を増やす」です。女性初のEngineering Managerとして採用ミッションも任されているので、多様性あるエンジニアの方にメルカリグループを選んでもらえるように活動していきたいです。そこで、自分自身が今まで人生やキャリアで悩み揺れ動いてきた経験がありますので、「Women’s Career Talk」というイベントを立ち上げました。第1回を2021年6月に開催して、今後も継続していく予定です。
@Ryosei:@micchieさんがEMなのは、メンバーとしては心強いと思います。
@micchie:どうでしょう(笑)。そう思ってもらえるようにやっていかないとなぁ、と思っています。ただ、自分自身がまだジョインして日が浅いうちにオンボーディング周りは整備していきたいと思っています。心がフレッシュなうちに、新しいメンバーが早く活躍できる土壌をつくっていきたい。そのために「できることは全部やる」ぐらいの覚悟で臨みたいですね。
@Ryosei:いや〜頼もしい!入社してもらえて本当によかったです。これからもよろしくお願いいたします!
@micchie:こちらこそ、よろしくお願いします!
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