これまでのメルカンでも、メルカリの社内Slack事情をお伝えしてきましたが…今回は派手すぎるSlackbotをご紹介します。それがこちらです!
これは、メルカリの社内Slackで「/partify」と打ち込むと、スラッシュ以降の文字がキラッキラな文字で表示されるもの。すんごいパーティー感。やみつきになるメンバーも多く、社内Slackのところどころで主張が強すぎるこの文字が躍り出ています。
さてこの「/partify」、つくったのはエンジニアの@execjoshさんです。さっそく、話を聞いてみました!
ーなぜこんなにパーティー感あるSlackbotを…?
@execjosh:このSlackbotより先に、US版メルカリの開発メンバーである@raywinさんが、キラキラしたにぎやかなスタンプをつくっていました。でも、一文字ずつスタンプを並べなくちゃいけなかったんです。
ーえっ、一文字ずつ!?
@execjosh:そうなんです。例えば、メッセージ自体をパーティーな感じにしたいときは「:hparty::eparty::lparty::lparty::oparty:」としていました。もっと楽にできないかと思い、文章をまるごとキラキラしてくれるbotをつくる運びとなりました。
ー技術的な試みはあったんでしょうか?
@execjosh:Slackbotをつくること自体が初めてでしたが、特に技術的に難しいところはありませんでした。しいて言うなら、トリッキーだったのは全角・半角・ひらがな・カナをすべて変換できるようにマッピングするところ!
前提として、Slackでスタンプを使うには「コロン・名前・コロン」という感じに打ち込むことになります。そうすると、Slackがいい感じでスタンプを表示してくれる。ただ、ここには命名規則があるようでない状態でした。「1」「a」「あ」などはそのまま「:1party:」「:aparty:」「:あparty:」で表示できる。でも、句読点や特殊文字は規則性がなく、予想しにくいうえに手入力が難しいんです。現在は終止符の「.」「。」はそれぞれ「:perparty:」「:jpperparty:」で表示できるようにしましたが、キラキラ文字の用意がないものやマッピングに失敗したとき、当然Slackがスタンプだと認識してくれないので表示がおかしなことになります。
ある程度は網羅できましたが、まだ半角カナのマッピングができていないので、「(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」と入力するとこうなってしまいます。これはこれで個性的ではありますが(笑)。
@execjosh:引き続き、マッピングには苦労しています。見つけたら対応する…をくり返している感じです。
ー社内Slackに導入してみて、周りの反応はどうでしたか?
@execjosh:「/partify」は段階的につくっていきました。当初はキラキラしたSlackスタンプが英数字のみだったので、US版メルカリを開発している英語話者メンバーにはウケていましたね。その後すぐに日本語話者メンバーから「日本語は使えないの?」と聞かれ、僕自身も「D&Iになっていないぞ!」となり対応しました。@raywinさんにお願いして日本語のSlackスタンプをつくってもらい、それを登録し、現在の仕様に至ります。ただ、常用漢字は落とし込めたものの、それ以外の難しい漢字はまだ未対応です。そこも、徐々に対応していきたいですね。
@execjosh:そして…。実は「/partify」には隠し機能があるんです。
ーえっ!
@execjosh:一部の単語を絵文字に変換できるようにしています。例えば「Heart」を打ち込むと、このようになります!ほかにもいくつかあるので、探してみてほしいです!!
@execjoshさん、ありがとうございました!想像していたより試行錯誤の末に誕生したことがわかり驚きました。でも、どこか“メルカリらしさ”みたいなものが詰まっていていいですね。隠し機能、私も探します!
それではまた、次回の#メルカリな日々で!