ソウゾウに所属するエンジニアたちがインタビュアーを引き継ぎながら、ソウゾウにまつわるさまざまなことについてざっくばらんに話す連載「Souzoh Engineering Cafe」。第7回のインタビュアーを務めるのは、ソフトウェアエンジニアの@sottarです。
ゲストとして登場するのは、同じくソフトウェアエンジニアの@sue71。実はソウゾウには、フロントエンド・バックエンドといった括りのチームがありません。そのメリット・デメリットについて、二人のソフトウェアエンジニアが考えていることを語り合います。
この記事に登場する人
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大原壯太(Sota Ohara、@sottar)2017年9月にメルカリへ入社。旧ソウゾウへJOINし、即時買取サービス「メルカリNOW」の立ち上げを担当。その後、Tech Lead として CMS ツールの開発を牽引。2020年2月に CADDiへ転職し複数のサービスの立ち上げを行ったのち、2021年7月よりソウゾウへ再JOIN。現在はソフトウェアエンジニアとして従事。 -
末田正樹(Masaki Sueda、@sue71)2013年に株式会社サイバーエージェントに入社し、各種ゲーム、メディア新規事業の開発を担当。 株式会社トレタでBtoBのSaaS事業開発、TechLeadに従事した後、2018年に旧ソウゾウ、メルペイに入社。iOS/Webフロントエンドエンジニアとして各種サービスの開発支援を行う。その後フリーランスを経て2021年7月に現ソウゾウに入社。主にBFF、Webフロントエンドの開発を担当している。
黒髪と金髪を行き来する@sue71
@sottar:@sue71さんとはソウゾウで働く前から知り合いなんです。
@sue71:僕がメルペイに入社したときに@sottarさんは旧ソウゾウにいて、席は離れていたけどお互いに認知していた感じでしたよね。挨拶したりとか。僕は@sottarさんのことをおしゃれな人だなと思ってました。
@sottar:ありがとうございます。僕は@sue71さんが金髪にしたときのことをよく覚えています。
@sue71:実は十年くらい前から黒髪と金髪を交互にしているんですよ。
@sottar:それで言うと今は黒髪の時期なんですね。金髪にするのは何か理由があるんですか?
@sue71:衝動的に金髪にしたくなる瞬間があるんですよね。でも、髪が伸びてくると根元がどんどん黒くなってくるじゃないですか。メンテナンスのために脱色するのは面倒臭いので、黒髪に戻すんです。
@sottar:なるほど、なるほど。
@sue71がソウゾウに再ジョインした理由
@sottar:僕と同じく@sue71さんはメルカリグループを一度やめているじゃないですか。どうして離れようと考えたんですか?
@sue71:フリーランスを経験してみたかったんですよね。だから、会社に嫌気が差したとか、物足りなくなったとか、そういうネガティブな理由は何もなくて。けっこうカジュアルにやめた記憶があります(笑)。あと、当時のメルカリグループはリモートワークが禁止されていたじゃないですか。僕は副業の延長でフリーランスになったんですけど、副業先がリモートワークをしてもOKだったので、それも魅力的でした。
@sottar:リモートワークを一度経験してしまうと、出社するハードルが上がりますよね。
@sue71:間違いないですね。しかも今、会社からけっこう離れている場所に住んでいるんですよ。片道2時間半くらいかかるのかな。
@sottar:けっこう遠い! でも、メルカリグループには「YOUR CHOICE」という全国どこに住んでもいい制度があるので、@sue71さんも特に支障なく働けているわけですよね?
@sue71:そうですね。
@sottar:ちなみに、どうしてメルカリグループに戻ってこようと思ったんですか?
@sue71:2年くらいフリーランスとして活動していたのですが、そろそろ腰を据えてプロダクト開発に携わりたいなと考えていたんですね。そのタイミングで@motokieeさんから「メルカリshopsの立ち上げを手伝ってほしい」と声をかけられて。しばらく業務委託で手伝っていたんですけど、僕自身はどこかに就職したい気持ちが強かったので、相談のうえで正式にジョインしました。
@sottar:あらためてメルカリグループに戻ってきて何か変化を感じることはありますか?
@sue71:旧ソウゾウやメルペイのメンバーが多く在籍しているじゃないですか。一緒に働いたことのあるメンバーも何人かいるんですが、彼らが優秀なエンジニアであることも知っていたので、その点においては安心して働けています。
フロントエンド・バックエンドのような括りがないメリット・デメリット
@sottar:ソウゾウにはフロントエンド・バックエンドのような括りのチームはないじゃないですか。
@sue71:現在はEnablingチームとプロダクトチームに分かれていますね。前者はプロダクト開発における課題を解決するチームで、後者はプロダクトのグロースをミッションとしているチームです。
@sottar:通常であればフロントエンド・バックエンドなど職能でチームを分けると思うんですけど、それをしていない理由は何だと思いますか?
@sue71:フロントエンド・バックエンドのような縦割りをすると、それぞれの領域のコードしか見なくなるじゃないですか。それをEnablingチーム・プロダクトチームという横割りにすることで、スピード感を持って開発に取り組める環境になっていると思います。一方で、フロントエンドの人がバックエンドのコードを見たり、バックエンドの人がフロントエンドのコードを見たりする機会が増えるので、説明コストが高くなるんですよね。だからこそ、@sottarさんが書いているような技術ブログが役立つ気がしています。
@sottar:ありがとうございます。
@sue71:逆に@sotterさんはどう思っているんですか?
@sottar:僕自身はフロントエンド以外にもバックエンドとか他のことにも挑戦していきたいと考えていたので、会社の文化に合っていると思います。
@sue71:確かに、いろんなことをしてみたい人にとってはフロントエンド・バックエンドのどちらにも携われるのはメリットですよね。
@sottar:一方で、今の環境だと誰でもレビューできるからこそ、質に差ができてしまうじゃないですか。それは改善していかないといけないのかなって。
@sue71:レビューの質は改善していきたいですよね。現状だと問題が発生したときに、そもそも何が問題なのかわからない人も出てくるし、対応できる人が限られてしまうので。
@sottar:実質、僕と@sue71さん、あともう1人の3人でフロントエンド的な立ち回りをすることが多いですもんね。一方でバックエンドのスキルを持ったエンジニアは20人ほどいるので、バランスが悪い印象があります。
@sue71:機能実装までやってくれる人が多いからリソース的な偏りを感じることは少ないんですけど、整備や保守については専門的な知識やスキルが必要な場面もあるから、もう少しフロントエンド寄りのスキルがある人が増えるといいのかなと思います。
@sottar:めっちゃほしいですね! @sue71さんは採用活動に携わる機会も多いですが、どういう人に来てほしいですか?
@sue71:これはカジュアル面談でよく聞かれることなんですけど、どうやらフルスタックじゃないと入社が難しいというイメージがあるらしくて。でも、実際は個々の能力を最大限に発揮して働いてもらいたいからフロントエンド・バックエンドのような括り方をしていないだけなんですよね。しかもフロントエンドエンジニアとひと言でまとめても、人によって得意領域が異なるわけじゃないですか。デザインが得意な人もいれば、SRE領域に詳しい人がいるかもしれないわけですし。
@sottar:確かに。
@sue71:個人の得意領域で働いてもらいつつ、それ以外の知識を身につけられる環境を用意しているのがソウゾウの良さなのかなと思います。
@sottar:めっちゃいい話ですね。
@sue71:我ながらいい話をしちゃいました(笑)。
@sotter:まだまだ話し足りないのですが、そろそろ終わりの時間ということなので、締めたいと思います。次回は、育休から戻ってきた@napoliさんがゲストとして登場するそうです。子育てのことなんかも聞けると思うので、すごく楽しみにしています!