こんにちは、PRチームの@kahoです。
4月、社会のさまざまなルールが切り替わる時期でもあります。
今年4月1日から成年年齢が20歳から18歳になり、新学習指導要領の内容にも金融教育が拡充されました。
メルカリは2月に、誰でも自由に教材をダウンロードできる教育ポータルサイト「mercari education」をオープンしました。
その後、学校の授業や家庭教育へのご活用などで多くの方にダウンロードいただいています(ありがとうございます!)
<参考記事>
メルカリのオリジナル教材を無償でダウンロードできる教育ポータルサイト「mercari education」を公開しました! #メルカリな日々
そして先日、埼玉県の教員有志による「金融教育を考える会」に、メルカリ社員が模擬授業をする形で協力させていただきました。
お話したのは、金融教育を担当する@yoshikazuさんです。
自分に対する自信のなさが、将来の漠然とした不安につながっている
まず最初に、13〜18歳のメルカリを利用するお客さまに実施した、金融教育についてのアンケート結果をご紹介しました。
将来、お金に関連する不安を抱えている中高生は7割以上という結果に。不安が「ある」と答えた理由をきくと、「仕事で十分な収入が得られないかもしれない」「お金を使いすぎてしまうかもしれない」などが上位にあがりました。
漠然と不安を抱いている中高生ですが、その理由は将来の年金受給額や日本の景気などの外部要因よりも、「自分の今後の姿が見えない」「家計管理ができるかわからない」など、自分に対しての自信のなさが大きく起因しているように考えられます。
とくに情報が氾濫している現代で、断片的に多くの情報に触れることで漠然とした不安につながっているのかもしれません。
教材を使って、金融教育プログラムに活用してほしい
講演では、実際に教材を使ってどのように授業をするのか、をレクチャーする形でおこないました。
教材を見せながらワークショップのやり方をアドバイスする@yoshikazu
もともとは埼玉県教員有志の会でしたが、先生同士が声を掛け合い、当日は沖縄から参加してくれた先生も!計15名ほどに参加いただきました。
オンライン参加者も含めて熱い議論がなされました
高校生がトラブルに巻き込まれたときの対処方法も説明
成年年齢引き下げにより、今後トラブルに巻き込まれる生徒が増えるのではないかという不安は、現場の先生たちも感じています。
高校3年生では、同じクラスの中で成年と未成年が混在する状況が生まれます
メルカリが提供する教材では、実際にトラブルに巻き込まれてしまったらどうするのか、という具体的なアドバイスもおこなっています。民間企業の視点から、キャッシュレスサービス全般においてよくあるトラブルと対処法を伝えさせていただきました。
メルペイ画面を参照しながら、もしもの時にすぐできることを説明
金融教育は、単発で終わらせるものではない
講演後は、先生同士で金融教育についての意見交換会。教育現場のリアルな声が飛び交い、当社としてもとても勉強になる機会でした。
平日夜にも関わらず、議論が白熱し3時間にも及ぶ会に
教員の皆さんは本当に生徒のことを考えているのだな、と胸が熱くなるコメントがたくさん出ていましたので、その一部を紹介させていただきます!
・金融教育の意義は感じるが、単発の授業で教えきれる内容ではない。長期的なプログラム化やゴール設定が必要。
・子どもたちだけではなく、親御さんにも知っていてほしい話ばかり。保護者会でやりたいテーマ。
・社会との繋がりを持たせたいのは、どの科目も共通課題。地の産業と絡めながら教えたい。たとえば地元の商店街に行って、キャッシュレスをなぜ使うのか(逆に普及していないなら、その理由)を考えるなど。
・全校で一気にうまく金融教育を導入できるかというと、それは難しい。やれる人がやってみて、まずモデルを作る。その後に事例をパッケージング化して市内、県内に広めていくのがよいのでは。
・メルカリグループの知見を駆使して、たとえば1学期はエシカル、2学期は金融の循環、3学期にはそれまでに学んだことを地域で生かす、などといった一本串がとおったプログラムができるとよさそう。
メルカリは今後、このように学校現場における本教材の導入推進を行っていくとともに、学校現場や専門家のフィードバックを取り入れながらテーマの拡充や、新たな教材の開発を進めてまいります。
「mercari education」を通して、これからの社会を担う子どもたちに、教科書だけでは学べない「モノとお金の価値」について考えるきっかけをつくっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします!