ソウゾウに所属するエンジニアたちがインタビュアーを引き継ぎながら、ソウゾウにまつわるさまざまなことについてざっくばらんに話す連載「Souzoh Engineering Cafe」。第8回のインタビュアーを務めるのは、ソフトウェアエンジニアの@sue71です。
ゲストとして登場するのは、ソウゾウの創業期から在籍していて、つい最近まで育児休暇を取得していたソフトウェアエンジニアの@napoli。創業からの1年で組織はどのように変化したのかなどについて@sue71が尋ねます。
この記事に登場する人
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末田正樹(Masaki Sueda、@sue71)2013年に株式会社サイバーエージェントに入社し、各種ゲーム、メディア新規事業の開発を担当。 株式会社トレタでBtoBのSaaS事業開発、TechLeadに従事した後、2018年に旧ソウゾウ、メルペイに入社。iOS/Webフロントエンドエンジニアとして各種サービスの開発支援を行う。その後フリーランスを経て2021年7月に現ソウゾウに入社。主にBFF、Webフロントエンドの開発を担当している。エンジニアリングマネージャー。 -
田中宏明( Hiroaki Tanaka、@napoli)ソフトウェアエンジニアとしてモバイルサイト開発会社に新卒入社。いくつかの企業を経て2010年に起業。代表としてソーシャルゲーム開発/運営に従事。その後2017年にソウゾウに参加。ソウゾウ参加後はメルカリメゾンズ、メルカリNOWなどの開発に関わり、2019年にメルペイに異動。メルペイネット決済の立ち上げを行い、2021年に現ソウゾウに参加。エンジニアリングマネージャー。
エンジニアが自然に話せる場作りをしたい
@napoli:@sue71さんとはメルペイのネット決済サービスの開発時に同じチームになったことがあるのですが、あの頃はおとなしかった記憶があるんです。でも、マネージャーになったこともあって、最近はキレキレじゃないですか。
@sue71:そんなことないですよ(笑)。当時はまだ知り合いも多くなかったので静かにしていただけだと思います。
@napoli:でも、@sue71さんって話が上手じゃないですか。ミーティングでも説得力のあることを的確に喋ってくれますし。
@sue71:いやいや。基本的に大勢の前で発言するのは苦手なので。あれでもテンパりながら話しているんですよ。そんな僕とは対照的に、@napoliさんは大勢を引っ張っていく力があってすごいなと思っています。人狼ゲームをやる会とかトランプで大富豪をやる会を企画したり、社内のメンバーを巻き込む遊びも積極的に提案しているじゃないですか。
@napoli:最近になって入社したメンバーからは、“大富豪をやる人”と思われているかもしれないですね(笑)。
@sue71:かもしれないですね(笑)。
@napoli:自分はみんなでワイワイしながら働くのが好きなんですよね。それにエンジニアって話好きな人が多い気がするんですよ。場さえ提供されれば、けっこう喋るというか。そういう場づくりを会社のなかでしたくて。自分にできることがあれば、どんどんやっていきたいと考えています。
育休を取得して感じたこと
@sue71:ちなみに@napoliさんは最近まで育休を取得していましたよね。実際に休むときってどんな感じでしたか?
@napoli:本当に歓迎ムードで、どうぞどうぞという感じだったので、休みやすかったですね。僕は子どもが生まれて1カ月くらい経ってから育休を申請したのですが、マネージャーの@keigowさんには「まだ取得しないの?」と急かされるくらいお気遣いいただいて(笑)。本当にありがたいなと思いました。
@sue71:良い雰囲気で休めたんですね。
@napoli:そうですね。僕は2カ月ほどお休みをいただいたんですけど、希望があれば最大で1年休むこともできますし。
@sue71:そういう環境・文化が整っていることで、働くメンバーの心理的安全性も高まりそうです。育休中はどのように過ごしていたんですか?
@napoli:妻も同じタイミングで育休を取得していたので、子育てを分担しつつ、空いている時間を利用してTypeScriptを勉強し直したりもしていました。
@sue71:育児休暇期間を経て、現在は仕事と子育ての両立をされていると思うのですが、大変じゃないですか?
@napoli:そうですね。とはいえ、リモートワークができるので、昔に比べると子育てはしやすい環境になっているのかなと思います。以前だったら子どもの送り迎えをするのも大変でしたが、今は仕事の合間に少し抜けて、そのまま仕事に戻ることもしやすいですから。
@sue71:仕事から2カ月ほど離れていたことで、支障はありませんでしたか?
@napoli:特になかったですね。復帰後にやったことは、自分がいなかった期間のAll Hands(全社会)に目を通すくらい。録画も残っているのでキャッチアップしやすかったです。そのおかげもあって、違和感なく働けています。
創業から約1年が経過して、組織はどう変わった?
@sue71:僕はソウゾウに途中からジョインしたんですけど、@napoliさんは立ち上げ期から携わっているじゃないですか。どういった経緯で入ろうと思ったんですか?
@napoli:CEOの@mazeさんとは旧ソウゾウ時代にメルカリNOWを一緒に開発していたこともあって、ソウゾウを立ち上げる少し前に声をかけられたんです。
@sue71:当時はどんな雰囲気だったんですか?
@napoli:みんなで「やっていくぜ!」という雰囲気がありましたね。ただ、BtoCの領域で新たなサービスをつくることしか決まっていなかったので、どうするんだろうと思いましたけど(笑)。ただ、逆を言えばそれくらい組織づくりを大切にしている会社でもあるんですよね。組織を垂直立ち上げするときって、プロダクトの開発が優先されることが多いと思うのですが、それと同じくらいチームビルディングにも意識を向けているのかなと。
@sue71:それは旧ソウゾウでも感じていましたか?
@napoli:そうですね。旧ソウゾウの頃はシャッフルランチを定期的に開催していたのですが、それもチームの連帯感を高めるための取り組みのひとつだったと思うんです。忙しいなかにも楽しさを見出したいという、@mazeさんなりの想いがあったんじゃないかなって。僕自身、そこに共感する部分があるので気持ちよく働けています。
“とりあえずやってみる”がソウゾウらしさ
@sue71:創業から1年ほど経って、エンジニアだけで20名、ほかのメンバーも合わせると80名近い組織になっています。何か変化を感じることはありますか?
@napoli:さきほど僕が話したことは継続しているんじゃないかなと思います。チームで働くことを大事にする文化は根付いているんじゃないでしょうか。
@sue71:オフサイトミーティングも積極的に開催されますもんね。
@napoli:あと、開発的な話だと、ソウゾウのバリューに「Move Fast」というものがありますが、とりあえずやってみる文化が色濃いですよね。だからこそ、スピード感を持って働けているのかなと思います。そのトレードオフとして、改善すべき箇所はまだまだ残っているとは思いますが。
@sue71:何か起きる可能性を踏まえて要件を定義していることが多いですよね。結局、何も起こらないことのほうが大半ですが。
@napoli:経験を積めば積むほど、こういうことが起こりうるかもしれないという想定で動いてしまうので、いらないものをつくってしまうケースがけっこうあるんですよね。でも、それはこれから取り組む課題として、みんなで直すべきところを直していく必要があるのかなと思います。
@sue71:そういう場合にもつくった人を頭ごなしに否定するのではなく、建設的な議論ができる環境がソウゾウには整っていますよね。
@napoli:そうですね。つくられたものに対するリスペクトは忘れてはいけないことなのかなと。その当時はベストだと思う選択をして取り組んでいるはずなので。
@sue71:ということで、終わりの時間になったので、ここで締めたいと思います。今回はありがとうございました!
@napoli:ありがとうございました!