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“ダブル”Head of Engineeringで新たにつくる、ソウゾウ開発組織のこれから

2022-6-30

“ダブル”Head of Engineeringで新たにつくる、ソウゾウ開発組織のこれから

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2022年6月、ソウゾウのCTOとして開発組織を長らく牽引してきた名村(@suguru)が退任。

Engineering Managerを務めてきた渡部(@keigow)と成田(@motokiee)の二名がCo-Head of Engineeringに就任し、新たにバトンを引き継ぎます。

今回のメルカンでは、なぜ”ダブル”Head of Engineeringを敷いたのか、ソウゾウの新体制の意図、そして開発組織のこれからの展望について迫ります。

※撮影時のみ、マスクを外しています

この記事に登場する人


  • 渡部 啓吾(Keigo Watanabe、@keigow)

    Software Engineer / Co-Head of Engineering。2010年DeNAに入社、ソーシャルゲームや新規事業のBackend/iOS開発を担当。 2016年に旧ソウゾウに入社し、メルカリ アッテを開発。2018年メルペイ立ち上げのタイミングでProduct Managerとしてジョイン。 BackendのEngineering Manager、Manager of Engineering Managersを経て、2021年4月から新ソウゾウに異動し、エンジニア組織や採用をメインに担当。7月よりCo-Head of Engineeringに就任。


  • 成田 元輝(Motoki Narita、@motokiee)

    Software Engineer / Co-Head of Engineering。2016年9月 旧ソウゾウ入社。「メルカリ アッテ」の開発、「メルカリ カウル」の新規事業立ち上げにソフトウェアエンジニアとして参加。2018年4月からメルカリJPに異動、Tech Leadを経てEngineering Managerに。Merpay立ち上げ支援、Agile推進、NewBizチーム Engineering Headなどを経験。 2020年1月から新ソウゾウに異動し、Software Engineer / Engineering Managerとしてメルカリ Shops 立ち上げに参加。7月よりCo-Head of Engineeringに就任。


一番「ソウゾウらしい」選択、新体制に至った背景

ーソウゾウの創業から今までCTOとして牽引してきたsuguruさんが退任されます。今後のソウゾウの開発組織の体制はどうなりますか?

@keigow:今後は、Co-Head of Engineeringとして、私とmotokieeさんの2名でソウゾウの開発組織をリードしていきます。

また、技術的な意思決定のオーナーシップを明確にするためにLead Architectを設置し、プロダクト開発を技術的な側面からサポートするEnablingチームでSRE領域を牽引してきたdragon3さんにその役割を担っていただきます。

渡部啓吾

ーCTOを社内から抜擢したり、社外から採用することも考えられたのではないかと思いますが、今回の体制になった背景を教えてください。

@motokiee:自分自身もそうでしたが、suguruさんと働くことがソウゾウへの異動や入社の決め手になったと語るメンバーも多く、どんな組織でも言えることですが求心力のあるCTOの退任はインパクトの小さな出来事ではないと思っています。

そんな中で、これまでsuguruさんがやってきたように組織のビジョンを示しながら、エンジニアが楽しく働ける環境を今後も作っていくことを考えた時に、ソウゾウの創業時から一緒にやってきた僕らがバトンを引き継ぐのが一番自然な形だと感じたのが、今回の体制になった背景です。

成田元輝

@keigow:社内外からCTOを抜擢することも検討しましたが、ソウゾウには頼りになるメンバーが揃っていて、すでに自律的に課題解決ができる組織になっている。だからこそ、無理にCTOを設置するのではなく、然るべきタイミングで登用するのが今のソウゾウらしい選択だと考えました。

お互いの強みを理解しているから、できること

ー“ダブル”Head of Engineeringの体制はメルカリグループ内でも珍しいと思いますが、お二人の共通点や違い、お互いの強みをどう見ているのか改めて気になります。

@keigow:2人とも2016年に旧ソウゾウに入社し、新規事業に対する思いが強いところは共通点がありつつ、得意とする領域や興味関心で言うと異なる部分も多いかもしれないですね。

分かりやすいところで言うと、技術領域はmotokieeさんはMobileで、自分はBackend。それ以外でも採用、オンボーディング、評価や組織運営など、うまくお互いを補完しながら動いてきました。motokieeさんは言語化・仕組み化がうまいので、そのあたりはすごく助けられています。入社したメンバーが取り組むOnbording Questなどが最たる例ですね。

@motokiee:それで言うと、採用周りはkeigowさんをフォローしながら動くことが多かったですね。ソウゾウのエンジニア採用と課題にもあるように、採用は本当にゼロからの立ち上げでしたが、この1年半でkeigowさんを中心にHRやエンジニアを巻き込みながら進めて、仲間が増えてきています。エンジニアの採用は難しいことも多いですが、keigowさんにリーダーシップを発揮していただいたのは、とても有り難かったです。
僕がメルカリJPにいた時はグローバルメンバーの採用や評価などをすることもあったので、今後ソウゾウがよりグローバルな組織になっていく中で、その時の経験も活かしていけるといいなと思います。

作るべきは各自が自律的に動ける開発組織

ー今後も変わらずに継承していきたいこと、逆に変わっていくべきだと考えていることはありますか?

@keigow:suguruさんは「全員SoftwareEngineer」や「育成型組織」など、今のソウゾウ・メルカリのエンジニア組織が大切にしているカルチャーを社内に浸透させた功労者の一人であり、自分も含めてそうしたカルチャーに共感して集まっている組織なので、そこはこれからも変わらずに大切にしていきたいですね。

参考:Culture | メルカリエンジニアリング

@motokiee:変わっていくべきところで言うと、エンジニアが働きやすい環境をエンジニア自らが率先して作っていくことでしょうか。

例えば、メルカリShopsをリアルタイムでモニタリングできる社内ツールがあるのですが、これをsuguruさんが作ったことによってエンジニアに限らず、社内のメンバーが働きやすくなったと感じています。そういったチームや社内に対するホスピタリティは見習いたい部分であり、今後はチームがより自律的に変化しながら取り組んでいけるのが理想的ですね。

ー最後に、お二人が目指す「ソウゾウらしい」エンジニア組織とはどのようなものですか?

@keigow:一言でいうと、ソウゾウのValueでもある「Move Fast」な組織です。トップダウンで意思決定をしていくというよりは、同じ価値観を持つことで、各メンバーが同様の意思決定ができるようになると思っています。僕自身の強みは、これまでずっとプロダクト作りに携わってきた部分だと思うので、プロダクトドリブンな会社をエンジニアリング面からリードしていきたいです。

@motokiee:メルカリShopsを立ち上げる際、「メルカリを超えるサービスにしていく」とsuguruさんはよく話していました。、そこは僕らにバトンが渡されたと思っています。そういったプロダクトを作っていくためにはみんなが期待値を超えて活躍をしていく必要があると思います。プロダクトの成長と共に変わっていく部分はあると思いますが、自律的に動きやすくなるような組織づくりを引き続き目指していきます。

suguruさんが社内に向けて送った「suguru’s last message」より

撮影:吉永和久

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