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社内コーチが語る、Unleashされゆくメルカリの「組織」と「人」の可能性

2023-2-9

社内コーチが語る、Unleashされゆくメルカリの「組織」と「人」の可能性

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    こんにちは!Learning & Developmentチーム(L&Dチーム)でメルカリコーチングプログラムの担当をしている 浅井彩織(@asai)です。

    私は、2018年にメルカリHRチームへ入社。その後、中途採用担当として日本事業や子会社の採用に従事し、2022年7月からL&Dチームにてメルカリ社内でコーチングを活用するためのプログラムの担当をしています。

    おかげさまで「採用に強いメルカリ」と言っていただくことも多い私たちですが、これからは「育成にも強いメルカリ」を目指していこうとしています。私が所属するL&Dチームでは、研修の企画・設計・提供はもちろん、メルカリメンバーの成長に関わるようなあらゆる機会の提供に取り組んでいます。その中で私が担当しているのが、冒頭の「メルカリコーチングプログラム」というわけです。

    コーチングとは

    そもそもの話になりますが、皆さんは「コーチング」をご存知でしょうか。国際コーチング連盟(ICF)は、コーチングを以下のように定義しています。

    思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと
    https://icfjapan.com/icf-code-of-ethics

    端的にいうと、「コーチ」(という役割)が、「クライアント(=コーチングを受ける人)」に問いかけ、クライアントの内省や自己理解を深め、行動変容を促していく対話の手法です。

    2月1日にメルカリのグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる(Circulate all forms of value to unleash the potential in all people)」が発表されましたが、コーチングはこの新ミッションと親和性が高い取り組みと言えるとも思います。

    そしてメルカリには、メルカリのメンバーによって構成された「社内コーチ」が存在しています。本記事では、社内コーチ5名による座談会の形式で、それぞれがコーチングに興味を持ったきっかけや、メルカリにおいてコーチングだからこそ貢献できることなど、この機会にコーチングついてあれやこれやと語ってもらいました!

    この記事に登場する人


    • 浅井彩織(@asai)

      2018年10月にメルカリへ入社。日本事業のリクルーターに従事した後、採用企画チーム、グループ会社の人事を経て2022年7月からL&Dチームへ異動。社内の研修やコーチングプログラム提供を担当している。mentoのコーチ養成プログラムCOACHING CAMPを経てプロコーチとして活動開始。以降はmento登録コーチとして活動するほか、コーチ養成プログラムの共同講師も担当している。


    • 浅井宗裕(@mune)

      メルカリで、ロードマップを軸とした全社戦略の策定と運用をリード。国際コーチング連盟 プロフェッショナル認定コーチとして、これまで数百人のエグゼクティブ、ミドルマネージャーに、累積1000時間以上のコーチングを提供。前職のヤフー・Zホールディングスで12年間、プロダクトマネジメントと経営企画、エグゼクティブコーチングに従事。


    • 上村一斗(@うえむー)

      2016年1月にメルカリに入社。現在はMarketing担当として様々なプロジェクトを推進中。2020年にmentoのコーチ養成プログラムCOACHING CAMPを経てプロコーチとして活動を開始し、同時期にメルカリの社内コーチとしての活動も開始。現在はライフワークとして個人や企業向けにコーチングを提供している。


    • 唐澤圭(@Kei)

      総合商社での人事・人材開発の経験を経て、2022年4月メルカリ入社。Organization and Talent Developmentチームで、新グループミッションの浸透や経営人材育成を担当し、個人と組織の成長の最大化に向けた各種施策を企画・推進。1人のクライアントに対するコーチングに加え、組織と関係性のコーチングであるシステムコーチングも国際コーチング連盟 認定のプロ資格を有しており、業務外でもキャリア教育系NPOの理事など幅広く活動している。


    • 山田静佳(@shizuka)

      2016年4月にメルカリに入社。入社以来、メルカリJPのUI/UXデザインを一貫して担当。マネージャーになったことをきっかけに、コーチングに出会う。2020年にCTIジャパンにてコーチングを学びはじめ、2022年より社内コーチとしても活動を開始。

    それぞれがコーチを志した背景

    @asai:これまでもコーチ資格を保有するメンバーによる非公式での社内コーチコミュニティはありましたが、2022年7月に私の異動とともに、人事制度としての「メルカリコーチングプログラム」を刷新しました。そこから社内コーチを正式なプログラムの運営メンバーとして始動した背景があります。

    この半年間で得られた結果として、総合満足度は4.6と高く、外部のコーチング提供サービスと同水準です。「自分自身のことだけを考える時間として活用できた」「メンバーとの関わり方が変わった」「思いっきり話を聴く傾聴姿勢の学びになった」など、インタビュー結果も喜びの声が届いています。

    さて、そんな社内コーチですが、どんなメンバーで構成されているのかを改めて紹介しつつ、どんな思いを持って取り組んでいるのか、今日はいろいろと引き出しちゃおうと思います!

    そもそも皆さんは、本業があるにも関わらず、どうしてコーチになろうと思ったんですか?

    浅井彩織(Saori Asai)

    @mune:僕はこれまで約20年間、プロジェクトマネジメントを通じて“コト”に向き合うキャリアを積んできました。そのなかで少なからず「muneさんは怖い」とか「冷たい」と言われることがあって…。あるとき、当時の社長に呼び出され、厳しいフィードバックをもらいました。「深く内省して、今後どうするか考えなさい」と。もうかなりショックで、ノイローゼになるほど悩んで、そんな時に出会ったのがコーチングでした。

    実際にやってみたら、めちゃくちゃドハマリしたんです。これまで“コト”に向き合いまくってきた自分が、100%“ヒト”に向き合いまくったところ、するすると“コト”が解決していく。「こうしたらよかったんだ」と、まさに世界の見え方が一変するような、目から鱗が落ちる思いでした。それが3年前ですね。

    浅井宗裕(Munehiro Asai)

    全員:まだ3年!意外!

    @Kei:社内外でコーチとして大活躍中という強い印象と、muneさん自身の存在感もあって、長年従事されているものだと勝手に思ってました!

    @shizuka:コーチングとの出会いがポジティブなきっかけではないというのは、とても意外でした。

    私のきっかけの話をすると、メルカリ社内で提供されていたコーチングプログラムを受けたことがコーチングとの出会いです。マネージャーに登用されたタイミングで、いろいろと不安だった時にコーチがついてくれて、助けられた感覚があったんです。コーチングの中で、「私は人が好きでマネージャーをやっていたんだ」という気づきを得ました。技術が好きでデザインをやってきたつもりだったけど、本当は人だったんだ、と。

    そんな気づきを得てからは、自分の声に従ってコーチ養成プログラムに申し込みしていましたね。いざ取り組んでみたら、やっぱり自分に馴染みが良かった感覚がありました。出産後に応用コースに進んで、今は上級コースで資格取得を目指しています!

    山田静佳(Shizuka Yamada)

    @うえむー:僕がコーチングを学び始めたのは2020年の6月頃です。muneさん、shizukaさんとは違って、もともとピープルマネジメント、つまり人に向き合うことが得意だという自己認識がありました。約3年前にメルカリ内でジョブチェンジをして、それまで前職も含めて10年にわたって取り組んできたカスタマーサービス(CS)を手放して、未経験のマーケティング領域へ進んだんです。これまで培った経験や知識を駆使してマネジメントできてきたことが、ほとんど通用しなくなったタイミングであり、自分としてはものすごいチャレンジでした。

    案の定、最初はうまくいかず、悶々と悩んでいました。メンバーマネジメントについての自身の経験や考え方を棚卸することを目的に、1本のブログ記事を書きました。自分の強みをもっと強みにしようと思ったんですね。これをたまたま見た、コーチングサービスmentoの取締役が「コーチ養成プログラムに参加しませんか?」と声をかけてくれたんです。プログラムを受けてみたら、自分の直感どおり、自分の何が強みなのかを言語化できるようになって、強みを押し出せるようになりました。自分の強みをよりグロースさせるためにコーチングを身に着けた感覚はありますね。

    いま取り組んでいるメルカリのお客さまによるコミュニティ施策(売り買いの楽しさを“発信していく”コミュニティ『メルカリサロン』)などは、一人ひとりのお客さまとの対話が必要になります。過去のCSでの経験も含め、そして社内メンバーとの向き合い方も、今まで自分が“ヒト”に向き合い続けてやってきたことは、「コーチそのもの」だったんだなと気づきました。ここからは、どうやってヒトにもコトに向き合って成果を出すのかが、自分の課題だと認識しています。

    上村一斗(Kazuto Uemura)

    @Kei:私は、もともと人が好きで人事を希望して、新卒で人事に進んだキャリアスタートです。人事の仕事をするなかで、研修講師や他社の人事担当者と話すと、プロコーチ資格を持っている人がちらほらといて、気になっていたんです。出産して落ち着いたタイミングでコーチング養成プログラムに参加してみたら…見事にはまりました(笑)。

    コーチングって“人類愛”なんですよ。すべての人が尊く美しい。これをプログラムで教わって、「やっぱりそうだよね!」と強く共感しました。

    これまでの人生の中で周りに合わせるために自分らしさを抑えなければならない無言のプレッシャーや空気を感じたことは多々ありました。私自身、マイクロマネジメントしすぎてうまくメンバーの良さを引き出せなかった過去にも気づきました。今となっては、その人の良いところをもっと認めて励ましてあげたらよかったな、と思うんです。コーチとしての対話でも、相手の強みに着目して、強みを伸ばす。これが仕事にも役立ちました。

    何より自分の人生がすごく楽になりました。私は私のままでいいんだ、と。同時に、世間のしがらみで苦しんでいる人が多いと気づき、「自分自身を本当にUnleash(解放)していいんだよ」ということをすごく伝えていきたいと思うようになりました。

    唐澤圭(Kei Karasawa)

    @うえむー:コーチ養成プログラムの中での自己理解を深めるプロセスってすごいですよね。コーチングスキルを学ぶ以上にインパクトがあった記憶があります。

    @Kei:そう、クライアントのすべてを認知していくために、まずコーチ自身がめちゃくちゃ自分に向き合わさせられますよね!いままで経験がないくらい自己内省する機会になります。

    そういう意味でもコーチングは世界平和につながると、実は本気で思っているんです。より多くの人が自己も他者も認めて受け入れるというコーチの「在り方」を身につけていったら、争いごとは減るはずなのにって。

    @asai:私も、コーチになる過程で自分にめちゃくちゃ向き合いました。私の通ったコーチ養成プログラムで号泣しながら「コーチングうまくできないです」と受講生や講師の前で自己開示したり…(笑)。

    私自身は、クライアントとして受けたコーチングが一番初めの出会いでした。本当の意味での本音を言うことが苦手だった私が、コーチングの場では本音を素直に言えて、それに納得したからこそ周囲にも意見を言えるようになったんです。その結果、仕事で異動のチャンスを得たり、新しいチャレンジができたりと行動ができました。あとは、コーチングを受けたことがある人はわかると思いますが、コーチングってとても特殊な対話の空間ですよね?「これを自分も作れるようになったらどうなるんだろう?」という興味から、コーチ養成プログラムに通ってみたんです。

    いまはコーチとして、目の前のクライアントさんがハッと気づいたり自分の気持ちを認めたりする瞬間に立ち会えているので、とてもやりがいのある仕事になっています!

    @mune:わかる!クライアントさんが漫画みたいに、物理的に「ハッ!」と反応する瞬間があるよね(笑)。

    @うえむー:コーチとしてはニヤけたくなっちゃうくらい嬉しい瞬間ですよね。クライアントが自ら変わる瞬間を見ることができるし、僕たちもクライアントとして変化を実感した経験があることも効果を信じられるポイントですよね。

    なぜ、メルカリでコーチングに取り組むのか

    @asai:それぞれのコーチングに興味を持ったきっかけをうかがったので、皆さんの「Why」を聞いていきたいです。なぜ、メルカリでコーチングに取り組むのでしょうか?

    @Kei:スキルや能力の高い人が集まっているはずなのに、空気がどんよりしている組織って、社内外問わずどこにでもあると思うんです。長年人事の仕事に携わってきて、そこに大きな課題を感じていました。

    同時に、コーチングを通じて一人ひとりをUnleashすると、結果として組織のパフォーマンスがよくなることも目の当たりにしてきています。

    コーチングを活用することで組織に寄与していきたい気持ちは前からあったものの、前職は正式な社内コーチ制度はなく、できる範囲内でやってきました。一方メルカリはオフィシャルに制度があって、「思いっきりコーチをやっていい!」という状態ですよね。コーチングを通じて、メンバー個人個人のたがを外すことで組織に貢献できるんだったら、なんて素敵なことでしょうと感じているんです。

    @asai:Keiさんは私と同じPeople & Culture(人事)の所属なので、もともと本業で感じていた課題へのアプローチとしてコーチングがマッチしているんですね!他の皆さんは人事ではないので、いわば社内副業。うえむーさんはいかがですか?

    @うえむー:そうですね…メルカリで働けたおかげでコーチングというスキルをUnleashできたので、まずはこれをしっかり、できる限り還元していきたい。メルカリに入っていなかったらコーチになっていなかったと思います。もし、なりたかったとしても、行動できなかったと思う。なので、メルカリという環境にすごく感謝しています。

    @shizuka:私にとってコーチングは、「マネージャー就任時の苦しかった過去の自分を救う旅」です。きっと苦しんでいるマネージャーはたくさんいると思うので、なんとかしたい、助けたいっていう気持ちが強いです。

    あとは、本業のデザイナー職と相性がすごく良いんです。ものをつくる段階では、ステークホルダーから様々なことを聴く。そして会議をファシリテートすることも多いので、デザイナーとコーチングって実は相性がいいんだ!と気づきましたね。

    うえむーさんと同じで、メルカリにいなければマネージャーにも、コーチにもなっていなかったはず。ここから道がひらけてコーチングに出会ったので、メルカリには感謝感激です。私はメルカリという会社も好きだし、プロダクトも好き、そしてコーチングも好き。好きの三重奏で、本当に幸せ!コーチとして強くなってもっと還元したいです。

    @mune:僕にとって、経営企画はコーチングそのもの。究極的には経営幹部の才能と情熱を解き放つことが経営企画の使命だと思っています。ロードマップの策定におけるプロセスも、まさにそう。進太郎さんや役員たちの思いを引き出して、共通言語にする。その過程においては、常にコーチング的なアプローチが活かされていると思います。

    @shizuka:ちなみに、コーチになる前はどう思っていましたか?

    @mune:そう聞かれると、あまり自覚せずにコーチング的なことをやっていたかもしれませんね。社長たちはやりたいことをどんどん出してくる。しかし、経営がやりたいことと、現場のやらなければならないこととの間に、絶望的な溝がある。これをつなぐのが僕の役割だと思って、両者の間に立って通訳したり、共通言語を作る仕事をしていました。

    僕はこれをプロジェクトマネジメントや経営戦略の仕事だと思っていたけれど、いま思えばコーチングとも言えますよね。コーチングの技術を改めてスキルとして学んで、実践を重ねることで、より自覚的に関わりが持てるようになったという実感があります。

    @うえむー:僕は現場で働く中で、結節点者が大事だと言い続けてきました。比較的長くメルカリで働いていますが、組織が大きくなるにつれてコミュニケーションが複雑になり、伝えているつもりがうまく伝わっていないといった場面を見てきました。これらをなめらかにつないでいく必要がある、と。

    そういうファンクション、ロールとしても、僕たち社内コーチの出番ですよね。社内のコミュニティマネジメントとしての役割は、需要が上がってきそうだと思っています。あとは…思いを共有できている仲間がいるって、やっぱり強い。どんな人でも仕事の中で孤独になる瞬間はあると思う。そこでコーチが「100%あなたの味方です」と言いきることで、その人はどれだけ救われるか。

    @shizuka:しかも社内にいるコーチ、ですもんね!

    @Kei:そう!加えて、変化の激しい市場で戦う中で、同じ現場の中でも人の入れ替わりは激しいですよね。同じ現場のなかであっても結節できていないことも見かけます。ちょっとしたボタンの掛け違いのなかに、スッとコーチが入ってお互いの本音を引き出すとか認知し合うとかで、現場の中での結節も深めていけそうだと感じてます。

    とあるチームにコーチングを教える場があったんですが、終わったあとにすごい感謝してくれたんですよね。毎日いろんな人と1on1をして、本音を引き出したりしてきた中で、いろんな関係性を強化していけそうだ、と。これがまさに私の本業としての組織開発と繋がっています。

    @mune:風通しを良くするというよりは、水路に水をジャバジャバ流すみたいな。

    @うえむー:おもしろい表現!そうですよね。もはや個々人の能力とかスキルの問題じゃないと思うんです。

    @Kei:私はよく「淀みを取る」という表現を使いますが、すなわち「なめらかにする」ことだと思います。その淀みを取ってなめらかにすることが、私たち社内コーチの役割かも。

    @shizuka:メルカリはミッションがしっかりと掲げられていて、目指すべき場所が示されています。バリューも浸透していて、いわばベースとして配管はある状態。これをもっと、なめらかにしていきたい。

    @mune:あさいちゃんはなぜメルカリでコーチを?

    @asai:コーチングは本当にパワフルなツールだと思っていて。ちょっと大きいことを言っちゃうんですが、これを日本に広めたいんですよね。コーチングが広まったら世の中もっとよくなると思います。その足がかりとして、メルカリが企業としてコーチングを通じてメンバーのパフォーマンスを上げたぞ、と世の中に発信できたら、きっと真似しやすい事例として他社でも広まっていくだろうなぁと真剣に妄想しています。

    もっと社内コーチの取り組みをUnleashするには?

    @Kei:まずは、コーチ仲間を増やすことですね!いきなりプロコーチ資格の取得は難しくても、Lunch & Learn(勉強会)で体験してもらうとか、私たちコーチとのタッチポイントを増やしていきたい。

    @shizuka:社内でも、まだあまり知られていないのが惜しいなあ…と思います。コーチングに興味がある人は来てくれますが、コーチングについてあまり知らなかったり、誤解があったりすると、来てくれないんですよね…。

    コーチングにまったく興味がない人も気付けるタッチポイントがあれば、色々な形のコーチングがあることが伝わるかもしれません。

    @asai:個人の野望としては、コーチングの効果測定をしたい!成果の可視化ができれば、予算も使えるリソースも増えて可能性が広がりそう。データアナリティクスを専門としている社内の人たちに相談してみたり、他社事例を調べてみたり…外に情報を取りに行くことも必要になりそうだなと感じています。

    @mune:あと、どこかで僕たちが決定的に経営貢献できるシーンを見つけられるといいですよね。

    @Kei:経営の困りごとを、コーチとしてのスキルを生かしてあらゆる手段で解決しに行く、みたいなね。

    @mune:そう「コーチングは素晴らしいからぜひ広めていきましょう!」ではなく「メルカリがなすべきことを最も生産的に実現するために、コーチングという手段を使いこなしましょう。そのためにはこちらからは惜しみなく提供します」というスタンス。

    たとえば前職では、ファシリテーション専門の組織があったんです。執行役員がここぞという時に指名して、組織開発や戦略策定にまつわるイベントを全て取り仕切るような。

    メルカリはいま、新たに策定されたグループミッションのもと、カルチャーをアップデートする変革期にあると思います。その変革を、メンバー一人ひとりがいかに自分ごと化するか、というのが経営戦略上とても大切なテーマです。我々も「社内コーチです!」というアプローチを取るよりは「人と人、組織をつなぐファシリテーションスペシャリストです」と名乗って、経営課題にダイレクトにフルコミットすることも、社内コーチだからこそなせることなのかなと思います。

    @Kei:「ある組織と、また別の組織でのコミュニケーションの壁」みたいなものは、見えてきていますもんね。

    @うえむー:そうそう。明確な、当事者間の課題って出てきているんですよね。ファシリテーションについては、苦手な人が無理やりやるよりも、専門集団に任せたほうがより得られるものも大きいですよね。僕たち側のメリットとして、自分の中にも経験や知見として溜まっていくわけですし。

    メルカリの中で社内コーチとして物事を語れるこのコミュニティは、自分の大事な居場所でもあるんです。そして、企業の中に存在する以上は、事業としても考えていくべき側面もあると感じています。

    @asai:私たち、やれることいっぱいですね!

    この記事を読んでくださった社外のコーチの皆さんが、メルカリでのキャリアに興味を持ってくれることを祈りつつ、メルカリ社内の皆さんも興味があればぜひ私まで連絡をくれたら嬉しいです!

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