メルカリでは2020年より、これまでさまざまな事情でチャンスが巡ってこなかった方、特にSTEM分野(Science, Technology, Engineering, Mathematics)・IT分野におけるマイノリティである女性やLGBT+コミュニティの方を対象に、トレーニングとインターンシップのオンラインプログラム「Build@Mercari」を開催してきました。
今年も、4度目となる「Build@Mercari 2023」の開催が決定!
本記事では、改めてメルカリの考えるD&IとBuild@Mercariの概要について紹介するとともに、これまでの参加者の声をお伝えしていきます。
メルカリのD&IとBuild@Mercari開催の背景
メルカリグループには、年齢、性別、性的指向、人種、宗教、障がいなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。
あらゆる人が自分らしく生き、ポテンシャルを発揮して活躍できる社会を目指す「Diversity & Inclusion」という考え方は、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を引き出す」というメルカリグループのミッション実現のために、必要不可欠です。(参考:Diversity & Inclusion Statement)
今日、IT業界では、様々なタレントを持った方々が活躍しています。その一方で立場やバックグラウンドがマイノリティであることが理由で、十分な教育の機会が得られず、希望とする職種として活躍する機会に恵まれない方がいることも、残念ながら事実です。
「D&Iを重んじているメルカリとして、STEM分野・IT分野においてマイノリティとされる方々にトレーニングの機会を提供できないか」という思いで始まったのが、トレーニングとインターンシップのオンラインプログラム「Build@Mercari」です。
求人はこちら:Build at Mercari 2023, Software Engineer (Traning&Internship)
Build@Mercariの詳細
「Build@Mercari」に参加いただく対象者は、STEM分野・IT分野のキャリアに挑戦したいが、その道を歩み始めるきっかけがない方々です。例えば、エンジニアリングを学問としては専攻していないものの、キャリアとしてこの分野を学び、知見を深めたいと考えているような方が挙げられます。専門知識に不安がある方にも安心して参加していただけるように、「Build@Mercari」ではプログラムを2つのフェーズに分けて開催しています。
フェーズ1
第1段階はトレーニング段階です。トレーニング期間は合計3週間で、最初の2週間はメルカリで経験を積んだエンジニアであるメンターのもと、チームの一員として過ごします。プログラミングの基本やIT環境の構築、実験やテスト、機械学習など、社内での活用方法をメルカリのエンジニアから知ることができる限定講座が多数用意されています。また、参加者はSlackやビデオ会議やチャットを通じて、他の参加者と繋がることができます。
3週目には、メルカリ独自のハッカソンに参加し、メルカリのプロダクトや体験を向上させるアイデアやデモを考え、シニアエンジニアやエンジニアリングマネージャーに発表し、フィードバックを受けることができます。
フェーズ2
Build@Mercariの第2段階は、現場でのインターンです。面接を経て選ばれた参加者には、実際のプロジェクトで経験豊富なエンジニアと一緒に働いてもらい、メルカリでのソフトウェア開発の世界を体験していただきます。エンジニアだけでなく、メルカリの3つのコアバリューなど、ビジネスカルチャー全体に触れることができます。
Go Bold 大胆にやろう
世の中に大きなインパクトを与えるイノベーションを生み出すためには、メンバー全員が前例にとらわれず、大胆にチャレンジすることが大切です。そのためには挑戦を続け、数多くのトライアル・アンド・エラーを繰り返し、失敗から学びを得ることが重要です。常に会社や自身のビジョン、あるべき姿を見失わず、周囲をリードしながら、ミッションの達成を目指します。
All for One 全ては成功のために
大きな成功を得るためには、チームの力を合わせることはもちろん、やるべきことを見極め、決定したことに全員でコミットすることが大切です。また、メンバー全員が手段や役割に固執せず、成功するために何が必要で、何を求められているのかを考え抜き、パフォーマンスを最大限に発揮することで、ミッションの達成を目指します。
Be a Pro プロフェッショナルであれ
一人ひとりがその道のプロフェッショナルとして高い専門性を持ち、日々の学びを怠らない姿勢は、個人のみならずチームに良い影響を及ぼします。自らを高めるためには高度なスキルとポジティブなマインドの両方を持ち、行動に移すことが重要です。自らの仕事にオーナーシップと責任を持ち、成果や実績にコミットすることでミッションの達成を目指します。
過去の参加者の声
Buildのトレーニングやインターンシップがどのようなものだったかを知るために、数名の参加者にインタビューを行いました。
Yuki Nishimuraさんからの感想
Q. 簡単に自己紹介をお願いします。
大学院情報学研究科に所属している修士一年生です。数理最適化が研究分野です。
Q. どうしてBuild@Mercariに興味を持ちましたか?
最初にトレーニングプログラムで基本的なことを学んでからインターンシップに参加できるため、応募しやすく感じました。また、プログラムの参加者と早くから交流を持てることに魅力を感じました。
Q. トレーニングプログラムの全体的な印象を教えてください。
Week1,2では個人課題で基本的なことを学べました。個人課題が丁寧に作られていて学習しやすく感じました。Week3ではWeek1,2で学んだことをアウトプットできるいい機会だと思います。全体を通して分からないことがあったり、詰まってしまってもSlack上で質問しやすい雰囲気でした。
Q. インターンシップの感想を教えてください。
メルペイのチームに所属して、マイクロサービスの開発と運用に触れることができました。あまり背景知識がありませんでしたが、手厚いサポートをしていただけるため、知識を身につけつつタスクを進めることができました。チームの方がインターンを良い機会にしようと考えてくださっているように感じました。
Q. Build@Mercariに興味がある方へ一言お願いします!
build@mercariを通じてインターンシップに参加できて本当に良かったと思います。
興味が湧いた方はぜひ参加してみてください!
manamiさんの感想
Q. 簡単に自己紹介をお願いします。
イギリスの大学でComputer Scienceを専攻しています。
Q. どうしてBuild@Mercariに興味を持ちましたか?
ソフトウェアエンジニア職に興味があったものの、「IT企業のインターン」というハードルは高く感じていました。学部の前半だったため理論を中心に学んでおり、実践経験が足りないのではと不安だったからです。そんな中、目にしたBuild@Mercariはトレーニングプログラムがあることが魅力的でした。トレーニングプログラムで自分の力を試し、自信がつけばインターンに応募しよう!という気持ちで応募しました。
Q. トレーニングプログラムの全体的な印象を教えてください。
メルカリのカルチャー面について多く学べた記憶があります。私は当時イギリスからオンラインで参加しており、テスト期間ともかぶっていたことから活動時間やコミット量が一定ではありませんでした。そのため、コミュニケーション面が不安だったのですが、チームメイトや社員であるメンターの方々が頻繁にサポートをしてくださいました。さらに、そのようなサポート環境を作り出せるように様々な工夫がなされており、オンラインでもこんなにコミュニケーションが取れるんだと感動しました。また、特に困っていなくてもコードをレビューしてくださり、もっと良い方法を教えてくださったりと技術面でも成長できました。そんな恵まれた環境の下、試行錯誤していると、最終的にハッカソンではBest Prizeをいただくことができ、それがインターンシップへの自信につながりました。
Q. インターンシップの感想を教えてください。
技術面で大きく成長できました。例えば環境構築について、大学ではじっくりと向き合う暇なく闇雲にインストールしていましたが、企業での開発とあってバージョン管理の仕方をはじめ、沢山のことをメンターに教えていただき、大学とは違う実践的な学びを得ました。また、オフィス出社やオンラインの交流会などを通し、チーム内外の方々に今後の進路についてアドバイスをいただく機会も多く、大変刺激になりました。私が担当したのはMLのモデル部分のタスクだったため、機能リリースなどの目に見えた成果物が出せないことを考慮してくださって、まとめのブログを書かせてくださったりとお気遣いいただけるような温かいチームでした。まとめを書くことで学んだことの復習になり、フィードバックを受けることで成長した部分と今後の課題はどこかといったことを整理できたのでとても良い経験になりました。
Q. Build@Mercariに興味がある方へ一言お願いします!
必ずや良いキャリアの一歩目になるはずなので、是非応募してみてください!
メンターの声
Q. 簡単に自己紹介をお願いします。
メルカリのソフトウェアエンジニアのChicaです。以前はゲーム会社でプログラマーをしたり、分析ベンチャーでアナリストをしたりしていました。メルカリではBackendとiOSをメインで開発しています。
Q. メンターになってよかったと思うことは何ですか?
「プログラムのおかげでプログラミングが楽しくなった」とか、「もっと学びたいというモチベーションにつながった」と言ってもらえる瞬間がとても幸せです。
Q. なぜ、Buildのメンターに志願したのですか?
私は大学生のころ、他社のインターンで素晴らしいメンターさんや同期のメンバーと出会えたことで人生が変わりました。今度は自分が次の世代の皆さんにそういった経験を提供できればと思い、メンターやBuildプログラムの作成に参加しています!
Q. Build@Mercariに興味がある方へ一言お願いします!
大学や独学でソフトウェアエンジニアリングを学んでいると、学んだことがどんなふうに役立つのかわからなかったり、何を学べばいいのかわからなくなってしまうこともあると思います。Build@Mercariは皆さんの次の一歩を踏み出すお手伝いができると思っています。ぜひみなさまのご応募をお待ちしています!
応募受付中!
メルカリグループのミッションやバリューに共感し、トレーニングプログラムとインターンシップを通して成長したいと本気で考えている方からのご応募をお待ちしています。
応募期間:2023年2月16日〜3月31日
開催時期:
Buildトレーニングプログラム 2023年5月8日〜5月30日
Buildインターンシップ 2023年 8月〜9月
また、Build@Mercariについてもっと知りたい!という方を対象にオンライン説明会を開催します。
参加ご希望の方は、以下リンクよりお申し込みください。