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私たちの仕事術── early(Privacy Office) #メルカリメンバーの声

2023-2-20

私たちの仕事術── early(Privacy Office) #メルカリメンバーの声

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    メルカリメンバーのごく個人的な視点で、入社して感じたメルカリのカルチャー、おすすめの仕事術、はたまた偏愛などを語る『メルカリメンバーの声』。Privacy Officeのアーリーこと、早川直史(@early)さんに「自分という存在の社内認知向上プロジェクト」(!?)を中心に、情報発信の重要性についてあれやこれや語っていただきました!

    この記事に登場する人


    • 早川直史(Naofumi Hayakawa)

      メルカリ Privacy Officeに所属するPrivacy Specialist。法科大学院(ロースクール)修了後、受託系IT企業、レシピアプリサービス、複数の生活者向けtoCサービスのホールディングスカンパニーの法務、経営管理部等にて、契約法務、コーポレート法務、セキュリティガバナンス、個人情報保護体制の構築などの業務を経験。流行ってるものは一旦試してみる系の法務博士(専門職)、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)、ビジネス法務エグゼクティブ。テーマカラーはネオンイエロー。

    私の仕事術

    はい、皆さんこんにちはアーリーです! メルカリの「プライバシーオフィス」という個人情報保護法の運用、サービスのプライバシーにまつわる業務全般を取り扱う部署に所属しています。プライバシーオフィスは、プライバシーガバナンスを構築するための専門組織で、いわゆる「プライバシー保護組織」と言われるチームです。そこで私は「Privacy Specialist」という職種で働いています!

    法務の中で担当している人が比較的珍しい、セキュリティや個人情報に関して10年近くやる中で、自分の将来高めていきたい専門性や強みがあるなと思っていたところ、キャリアSNSのYOUTURST経由でカジュアル面談のお誘いをいただき、このポジションを知ったことがきっかけで2022年10月に入社しました。

    転職前については、メルカリとも近い雰囲気もあるIT系の法務部で働いていた経験がありました。そこでは、契約法務、新規サービスの立ち上げの各種法務リスク対応、コーポレート法務など法務全般を担当していました。

    現在は、プライバシー保護組織として、メルカリグループ全体の個人情報の取扱いやプライバシーがよりよく実現されている状態を実現させるために、会社全体のルールメイキングや個別のご相談への対応、さらには、プライバシーオフィス起点での社内情報発信などを強化し、企業内の「プライバシー文化」の形成を通じて、お客さまにより信頼されるサービスを作り出す役割をしていっているところです。

    おすすめ、というか自分なりに試行錯誤している中での発見や課題感をシェアできればと思います。

    メルカリに入社して驚いたのはそのテキストでの情報の多さ、オープンなSlackチャンネルで触れられる情報の多さ、過去の取り組みに関して残されたドキュメントの多さでした。また、これまで所属した企業の中で一番従業員数が多いのがメルカリで、2,000人以上も従業員がいるというのも初めての経験です。

    「Trust & Openess」というカルチャーが社内に浸透していて、基本的にあらゆる情報が公開されていることがその現れではあると思うのですが、入社直後の自分には「この情報の渦の中でどうやったら自分という存在を認知してもらえるか…」ということについて強烈な危機感にも似た感情が湧き上がりました。

    そこで自分が無意識か意識して取り組んだのは、「自分(アーリー)という存在の社内認知向上プロジェクト」です。

    ちなみにこれは、自分が単に目立ちたいと言うわけではなく(その側面も多分にありますが…笑)、これまで社内認知を獲得して「〇〇に関してはアーリーさんに相談すればとりあえず解決する」というような認識をも持ってもらうことが、自分のValueを発揮するためには重要だと考えていたからです。

    マネージャーからも「プライバシーオフィスというチームの社内認知がまだ十分に獲得できていない、アーリーさんにはプライバシーオフィスの広告塔になってもらいたい」的なことを言ってもらっていたので、チームのためにも社内認知をより、獲得する活動に取り組みました。

    その上で、前置きが長くなりましたが、おすすめしたい仕事術を紹介します。ズバリ……

    「全身ネオンカラーの服を着て、シンプルに、目立つ」
    「社内Youtuberとしてカジュアルな情報発信を動画や音声で行う」
    「社内の勉強会や、多くの人が参加する場で、コメントで質問する、手を上げて直接意見を積極的に言う」

    ……ちょ、ちょっと待ってください!ブラウザを閉じないでください!マジメに書いてるんですから…(汗)!

    撮影に合わせて白髪を黄色に染めてきてくれたアーリーさん

    ちなみに、「社内YouTuber」 として積極的に社内向けの情報発信をしてコンプライアンスの向上につなげているという法務の知人がいまして、その方の取り組みを社外から拝見しながら、自分にもこの方向性が良さそうだなと思ってトライしてみました(その方からはブランディングのためにはネオンカラーの服は固定したほうが良い、というアドバイスもいただききました)。

    参考にした本①(座右の書の一つ):「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!

    ネオンカラーのブランディングの効果は正直想像以上でした。

    社内Slackアイコン、個人SNSのアイコンなど自分を端的に表現するメディアに同一の写真を使用し、ネオンカラーで統一することで社内外で一貫した存在として認知をしてもらいやすくなります。

    また、ミーティングにおいても極力カメラをONにした上で、視覚的に「あのときにやたら目立ってたアーリーさんか」という風に、一瞬で識別してもらえるように意識しました。

    そして、メルカリ社内で様々な情報をキャッチアップできる勉強会などにも積極的に参加することで、「どこにでもアーリーさんいますね」という風にだんだん認識してもらえるようになったのを実感し始めたのが入社して2ヶ月が経った頃でした。

    また、ある程度社内のプライバシーに関するリテラシーや、システムの構造、関係する人々のイメージをなんとなく捉えることができたタイミングで「エイヤ!」で、「プライバシーゆるふわRadio」と題して、短時間の動画で個人情報保護法やプライバシーに関するトピックを動画でお届けする企画を始めてみました。

    その時ちょうど、ポッドキャストなどのボイスメディアを聴くことにハマっていて、テキストで情報を得ること以外に、音声を通じて社内の人に情報だけではない“人”の感情が乗ったメッセージを伝えることが企業の文化を形作るためには有用ではないか、という仮説があり、サクッと試してみたくなりやってみました。

    参考にした本②:「新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする

    その取り組みを皮切りに、各部署にオーダーメイドでプライバシーに関する勉強会を実施する企画も開始し、相談を待つだけではなく、積極的に社内で情報発信をし、課題をすくい上げて共に考えていく、というようなアプローチでプライバシーに関する課題解決をしていく流れが生まれ始めました。

    これは私一人が情報発信をしたからできることではなく、自分の情報発信という「飛び道具」を活用して、そこで可視化された課題に対して、Privacy Officeの専門性を持ったチームメンバーと一緒に個別の課題を解決して行くということが出来るからこそ成り立つ仕組みだと考えています。

    一方で、どうしてもこのような「目立つ」活動については批判的な目もあるのではないか、と少し自制しようと思っていた部分があったのですが、マネージャーからも「むしろどんどん暴れまわってほしい、何かあればむしろ自分のほうがその障害になるものを取り払います。アーリーさんは正しいことをやっているので、自信を持って続けていってほしい」と、精神的にも強くサポートしていただいていることで、自由にやらせてもらっているのを感じます。

    様々な専門知識や経験値の高いメンバーが多くいる中で、「下手に間違ったことを情報発信してしまうのではないか?」「(過去の経緯も含めて)どこかに地雷が埋まっているのところに、新参者の自分がいきなり踏み荒らしてハレーションを起こしてしまうのではないか?」という風に、なかなか自由に行動ができないメンバーもいるのではないかと感じることもあります。

    一方で、社内で活躍して成果を出しているメンバーの多くが、自組織にとどまらず複数の組織を越境して、大胆に行動をしているように思えました。しかし、このような行動は、どうしても「知っている人が多くいる社歴の長い人、顔と顔を突き合わせてオフィスで同じ空間を共にした人」の方が取りやすいようにも思えました。

    このような「悩み」、もっと言うと「疑問」を感じている社歴の長くないメンバーにあるように思え、おそらく共通の組織課題のようにも思えます。自分がこのようなに目立つ活動をしているのを見てくれている人と、上記の様な悩みを共有して話し合ったところ「アーリーさんのような目立ち方が一つの“解”なんだなと感心してみていた、ある意味“メルカリらしい人”ですよね」というコメントをもらいました。

    自分としては一つの行動のサンプルとして、このような形で情報発信を通じて社内でネットワークを作り、同じ課題意識をもつ有志メンバーと共に連携して大きな成果を挙げられるのではないか…という予感もあります。その意味でも、「情報を発信する所に情報と人は集まる」というのは“真”だと実感しています。

    自分が情報発信し、その反響からメルカリの社内の人の温かみや、人となりをより具体的に知ることができる気がします。まるで、超音波で暗闇の中を自由自在に飛び交うコウモリのようなイメージ……でしょうか。

    目下の関心はボイスメディア

    最近は、Voicyや各種ポッドキャストでビジネス上のヒントから、おすすめ料理やお酒の情報、仕事にも役立つような歴史から学べる情報、情報セキュリティに関する情報などを保育園の送り迎えやお昼のスキマ時間等に骨伝導イヤホンで流しながら生活をしていたりします。

    上記のようなボイスメディアを聞き続けることで「人に届ける話し方、面白いと思える切り口」なども無意識に吸収できている気がしていて、遂に我慢ができなくなって自分でもボイスメディアでの情報発信を定期的にするようになりました。

    まずは何事も真似から、という感じですが、継続することで自分なりの個性が出せるような気がしています。業務に直接関係のないことでも、関心のあることを声を出して喋って思考を整理することもでき、なかなかスッキリするような気がします。

    そしてこの辺りの情報発信の練習は、社内YouTuberの活動やオーダーメイドの勉強会での喋り、ミーティングなどでのコミュニケーションのトレーニングにもなっているような気がして、良い影響があるように思います。

    おわりに

    このメルカンの記事も、ある意味私の情報発信の一つになると思いますが、「情報発信をすることを先に決めて」そのための準備をする、という「アウトプットドリブン」が仕事にも良い影響を与えている気がしています。

    もちろん、前提としてはこれまでの経験の蓄積があるとは思いますが、なるべく早くこれまでの“貯金”は使い切って、すっからかんになったところに新しい情報や経験を入れていきたいと思います。

    そして、最後にひとつ宣伝をさせてください(笑)。今度「プライバシーガバナンスナイト」というオフラインイベントを初開催します! プライバシー、個人情報、セキュリティに関して社内のみではなかなか完結せず、社内外の人々と広く知見を共有して視野を広く持っていくことが非常に重要だと思っています。このようなイベントをきっかけにコミュニティを形成して、国内外で活発になされている最新の知見を取り入れてよりよいプライバシー&セキュリティを実現していきたいと思っています!これをご覧になっている方々ともいつかお目にかかれたらと思います!目印は「ネオンイエロー」です(笑)!

    メルカリライフは変に出し惜しみせずに、自分の持つ全ての知見を「Unleash(解放)」して楽しんでいきます!

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