こんにちは!HR Organization & Talent Developmentチームの @kinoko です。私たちのチームでは、人材・組織開発の観点から、個人・組織のポテンシャルをUnleashするための取り組みを行っています。
その中のひとつが「Engagement Survey」です。年に数回メルカリの社員にアンケートを取り、現在の働く環境や自身の心身の状態について質問し、結果を集計して組織の状態を可視化しています。例えるなら、組織の定期健康診断のようなものです。たとえば健康診断でコレステロール値が高いということが分かった場合、食事内容の改善や運動を習慣づける提案をされることがありますよね。
Engagement Surveyでも同じように、組織の状態を調査(=検査)するだけではなく、改善のための行動を計画することを大切にしています。改善アクションの1つとして、Organization & Talent Developmentチームでは、Engagement Surveyが実施されたあと「結果に対してどう思うか」「改善のために明日からできることは何か」についてチーム全員で話し合う「Feedback Meeting」の実施を推奨しています。
今回は、チームとしてエンゲージメント改善に取り組みたいと声をあげてくださった HRBPの @choiさん、VPの @unryu-in さんのご協力のもと、MK TnS Officeチームのオフサイトにお邪魔し、Feedback meetingを実施しました。
どんな取り組み内容なのか詳細をご説明しつつつ、当日の様子をお伝えしたいと思います!
「Engagement Surveyとは何か?」からオリエンテーションからスタート
当日のファシリテーターは、元EMで現在はHRで組織開発を担当するという異色の経歴を持った@moriyaさんです。
まずはオリエンテーションとして、Engagement Surveyとは何か?というところから説明が始まります。
次に、Feedback Meetingの進め方についての案内がありました。
参加するメンバーがより率直な意見を出しやすい場とするために、「一旦受容する」「わからないことは質問する」「この場の発言は日頃の人間関係には持ち込まない」というルールが提示されます。
サーベイの結果の共有、そして議論開始!
次にHRBPの@choiさんからEngagement Surveyの結果が共有されました。Engagement Surveyの結果から、TnS Office全体だとEngagementスコアが高まっていて、組織の状態としては改善傾向にあることが分かりました。一方で、新たに「仕事量が多い」という問題点も明らかになりました。
HRBPの@choiさんからEngagement Surveyの結果が共有されたあと、話しやすいように4つのチームに分かれます。Feedback Meetingでは、それぞれの視点から見えていたことや感じたことを吐き出すステップが重要です。Surveyから読み取れた、強みと弱みについて、「これってどういうことだろう?」という問いかけから、結果の解釈について議論が始まりました。
改善に向けて集まったアイデアは、なんと30個以上!
チーム別の議論を経て、TnS Officeの組織としての強みや、伸びしろとなる改善点が洗い出されました。最後は、チーム全員で実際に改善したいテーマを決めるステップです。
「書き出せるだけたくさん書きましょう」と伝えると、勢いよく付箋の数が増えていきます。最終的には、なんと30個以上アイデアが集まりました!すごい!
明日からできるアクションを決定し、今後の改善に活かしていく
集まったアイデアをすべて実行したいところですが、時間や人的リソースは限られています。実際に取り組んでいけそうなアイデアについて、「時間軸」「インパクト軸」という2軸で並べ直してみました。その後、全員で実施したいアクションへの投票を行い、アクションがひとつ決定しました!
さっそく次の日のチームミーティングからトライされていくとのことで、今後に期待です!
参加者からの声
実際に参加したメンバーから寄せられた声をいくつかピックアップして紹介します。
・Sessionを通じて、支え合える仲間がいることを再認識できた。
・Group Workなどでmemberと直接意見交換ができる場がとても良いと感じた。
・時間内に的確な情報をinputして、発散で終わらず着地ができた。
お互いの意見を交換しあうだけではなく、チームの未来のためのアクションまでしっかり着地させることができ、価値のある時間になりました。参加させていただいた筆者の視点でも、誰かが発言しているときは、真剣な表情で優しく受け止めている姿が印象的でした。今回の気づきや学びを組織づくりに活かし、今後さらに良い組織になっていくTnS Officeの活躍が楽しみですね!
終わりに
私たちは同じ出来事や経験をしていても、視点が異なれば違うものが見えています。
(出典:中原敦(2020) サーベイフィードバック超入門 – 「サーベイフィードバック入門」オンライン読書会資料. https://amzn.to/3ePt8Wk)
Engagement Surveyを使って結果を読み解き、話し合うプロセスを経ることで、チームメンバー同士でお互いの状況を理解し、チームとしてパワーアップすることができます。
TnS Officeの皆さま、お疲れさまでした!