月1回だけ扉が開かれる、メルカン編集部のラジオ番組(をイメージした)「メルカリ放送室」へようこそ!この企画は、毎月メルカリの魅力的なメンバーを「音楽」という切り口から掘り下げていく軽い読み物です。
世界の共通言語である「音楽」というインクルーシブなテーマから、メルカリの素敵な仲間を掘り下げ、紹介していきます!
第3弾となる今月のテーマは「心に染み渡る、泣ける曲」。Security Management Teamの@danny さんはどんな曲を選んでくれたのでしょうか?おすすめの曲を聴きながらお楽しみください♪
この記事に登場する人
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Danny Wray(ダニー・レイ / @danny)北アイルランド出身。イギリスの大学でコンピューターサイエンスを専攻。ロンドンの投資会社でセキュリティエンジニアとして経験を積んだ後、セキュリティマネジメントの世界へ転身。2021年に会社を辞め、日本語学校へ入学。現在はメルカリのセキュリティマネジメントチームで、教育・啓発や情報資産棚卸しを主に担当。趣味は邦楽、邦画、旅行。
@danny’s Recommendation
ヨルシカ – 靴の花火
@omiyu: 「メルカリ放送室」で毎月のテーマを設定して、メンバーから「これぞ!」という一曲を募集をしているのですが、dannyさんが送ってくださった曲紹介コメントがかつてないほど長文で!この曲に対する強い思い入れが伝わってきました。
@danny: そうですね。実は「靴の花火」はまだイギリスに住んでいたときに、よく聴いていた曲なんです。日本で働きたいという夢を追って仕事を辞め、日本語学校に入学しましたが、ちょうどコロナによる入国制限で来日ができなくて。そのためオンラインで日本語の授業を受けていたのですが、時差の関係で授業は夜間だったので、昼夜逆転の生活になりました。家にこもって夜に勉強し、昼に眠る日々で、まさに「終わりのない夜」でしたね…。
テレビから流れてくるのは毎日悲しいニュースばかり。「仕事を辞めてでも夢を追いたいと願ったのに、自分は今ここで何をしているんだろう?」と悶々とし、どこか遠い場所に逃げ出してしまいたいと思うほど、当時は苦しかったです。
@omiyu: 聞いているだけで、胸がぎゅっとなります。この曲は「靴の下(足元)に花火が見えるくらい、空高く飛んでいきたい」という歌詞なんですよね?
@danny: そう、まさにそれが当時の自分の感情とぴったりで!小さい頃から、自分の気持ちを音楽で整理するのが習慣だったので、コロナ禍にこの曲を聴くことで孤独や絶望を乗り越えていました。
来日後、初めて「ヨルシカ」のライブに訪れ、「靴の花火」を生で聞いた時は本当に感動して、思わず涙が出てきました。当時は大変だったけれど、辛い時期を支えてくれたこの曲には感謝の気持ちでいっぱいですし、自分にとってはまさに「心に染み渡る、泣ける曲」です。
念願叶って、初めてのヨルシカライブ!@日本武道館
初来日で「一目惚れ」。日本は心のふるさと
@omiyu: それだけ日本で働きたいと思ったきっかけはなんだったんですか?
@danny: 最初に興味を持ったきっかけは日本語の美しさに触れたこと。その言葉が話されている国の文化や歴史にも興味を持って学びたいと思った時に、日本語はぴったりの言語でした。ローマ字ではない「謎の文字」が読めるようになったらかっこいいなとも思っていたので、そういう点でも興味がありましたね。そして勉強すればするほど、日本のことが好きになっていきました。邦楽はもちろん、日本のゲーム、アニメ、お笑い、邦画など、日本のカルチャーの魅力にハマっていったんです。
音楽の話に少し戻ると、「水曜日のカンパネラ」というアーティストが桃太郎、招き猫、銭湯など、日本文化をモチーフにした曲を歌っているのですが、歌詞が本当に面白いのでぜひ聴いてみてほしいです。私は仕事中にノリノリで聴いています!
そして2016年に念願の初来日をしたのですが、すっかり日本の虜になりました。要するに、一目惚れっていうやつです(笑)。
初来日の時、浅草寺の雷門前でパシャリ
@omiyu: いち日本人として、とっても嬉しい…(涙)。具体的に日本のどこに惚れましたか?
@danny: みんな優しいし、景色も綺麗だし、食事の質が高いし…。邦楽が大好きなので、好きな音楽文化を肌で感じられるのも魅力的でした。挙げると本当にキリがないですが、なによりも居心地が良いですね。正直なところ、イギリスにいるより日本にいる方が自分らしくいられると思ったくらいです!
初来日した時に、直感的に日本に住みたいと感じてからは、まずは年に2〜3回旅行という形で訪れていました。こんなに頻繁に来日していたら普通は飽きるかと思うのですが、私の場合はどんどん日本への愛が増していって、日本旅行からイギリスに戻るといつも「日本に帰りたい」と思っていましたね。昨年6月からようやく日本に住み始めて、日本がついに「ホーム」になりました。だから、今は最高に楽しい!一度きりの人生で、正しい選択をしたと確信しています!
仕事を通じて、言語の壁を「ぶっ壊す」
@omiyu: 日本語学校に通う前は、イギリスで働いていたんですか?
@danny: はい。イギリス・ロンドンにある法律系AIを提供している会社で、Security Managementの仕事をしていました。会社のセキュリティに関するルール策定や、教育・啓発、社内外からの問い合わせ対応など、メルカリでの現在の仕事と同じような業務内容でした。
仕事にはやりがいを感じていましたが、とにかく日本で働きたいと思っていたので、転職を決意しました。日本の企業で、かつ日英両方の言語スキルを活かせるメルカリはすごくありがたい環境ですね。
自分の役割として、多国籍チームで働くからこそ、言語の壁を「ぶっ壊す」ことが大事だと思っています。周りの皆さんは私の日本語を褒めてくれるけれど、自分としてはまだまだ足りないと思っているし、言いたいことがうまく表現できないことも多いので、日本語の勉強はこれからもサボらずにやっていきたいです!
@omiyu: 私の場合は英語学習で同じことを感じています…。お互い頑張りましょう!Security Managementチームの一員として、今後取り組んでいきたいことはありますか?
@danny: 心配事や起こった問題について、怖がらずに相談していただけるとありがたいと思っています。小さな問題に思えても、放っておくと重大な問題に発展してしまうこともあるので、未然に防ぎたいと考えているためです。近寄りがたい雰囲気を醸し出していたら話しかけづらいと思うので、気軽に相談してもらえるフレンドリーなチームでありたいです。メルカリのSecurityメンバーは優しい人ばかりなので、とても楽しく仕事ができています!
大好きな文化を満喫し、味わい尽くしたい!
@omiyu: 日本で生活されてもうすぐ1年かと思いますが、これからやってみたいことはありますか?
@danny: やっぱり、好きな邦楽アーティストのライブに行くことですね。「夜好性バンド」と呼ばれる「ヨルシカ」「YOASOBI」「ずっと真夜中でいいのに。」が大好きなので、引き続きライブに行ってみたいですが、今年は、まだあまり知らないアーティストのライブや、いろんなフェスにも行ってみたいです。
あとは、47都道府県を全部周ってみたいです。先日、友人と2泊3日で箱根旅行に行ったのですが、最高でした!次は、客室付きのフェリーに乗って、昔からの友人とお酒とおつまみをいただきながら、北海道まで旅してみたいです。朝、目が覚めたら海の向こうに目的地が見えているのって、なんだか素敵だなって。
箱根旅行にて。幻想的な空間
また、今回箱根を訪れて、日本の温泉文化の良さを改めて感じました。日本のどこに行っても落ち着く場所を見つけられるので、自分が本当に過ごしたい場所に、「ついに辿り着いたぞ!」という感覚ですね。
@omiyu: 「自分が本当に過ごしたい場所に、ついに辿り着いた」って、まさしく今日のまとめにふさわしいですね!ここまで日本を「ホーム」だと感じるということは、dannyさんの前世は日本人だったのかも(笑)。これからも日本の素敵なところをたくさん開拓してくださいね。
@danny: こちらこそ!実は、いろんな人からそう言われます(笑)。私自身、シャイな性格なので、そういうところも日本の国民性に近いのかもしれません。死ぬまで大好きな日本に住み続けようと思います!
@omiyu: 今日はありがとうございました!次回もお楽しみに!
Mercari Members’ Recommendations
メルカリの他のメンバーにも「心に染み渡る、泣ける曲」を聞いてみました。今回は2名のメンバーのおすすめ曲とコメントをピックアップしています。こちらもぜひお聞きください♪
@Kei_0711
Marvin Gaye – Ain’t No Mountain High Enough
もともとソウルミュージックが好きで、この曲も単にいい曲だな〜と思っていたのですが、この曲の映画「天使にラブソングを2」エンディングなどのいろんなカバーを聞くうちに、単なるラブソングではなくて、「困難なチャレンジがあってもみんなでなら乗り越えられるさ!」みたいなメッセージもあるのかなと解釈が変わって、元気を出したい時に聴いています。明るい曲調なのですが、歌詞のひたむきさや健気さに泣けます。
@early
Mr.Children – Any
大学受験の浪人生になった時期にこの曲がリリースされてCDプレーヤーにかけた時に「今僕のいる場所が探してたのと違っても」というサビのフレーズを聴いた時に、生まれて始めて音楽を聞いて涙が出た思い出深い曲でした。それこそ嗚咽が出るくらいに…。多分その時の浪人生という立場とシンクしたんだと思います。
大人になって、かつてほど頻繁にミスチルを聞くことはないけども、久しぶりに聞くと当時の気持ちや自分の人格形成のコアの部分に与えた影響みたいなものを思い出して染みますね。