メルカリオフィスのカフェは、メンバーたちの憩いの場。コーヒーのいい香りに包まれながら、リラックスして談笑する姿をよく見かけます。その気取らない雰囲気や、そこで生まれる会話の空気感をそのままお届けしたい!という想いで始まった企画、名付けて「MerCafé(メルカフェ)」。
今回は、2018年にメルカリに新卒入社し、現在はメルコインCEOを務める中村奎太(@keita0q)と、2019年に新卒入社後、一度メルカリを離れて別のチャレンジをして戻ってきたメンバー、Business Developmentチームの中藤裕之(@nakato)とWeb Growthチームの小河峻大(@shundai)に、メルカリに出会った頃の思い出話から今後の意気込みまで、ドリンク片手に赤裸々に語ってもらいました!
この記事に登場する人
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中村奎太(Keita Nakamura)大学在学中にインターン生としてサイバーエージェントでプログラミング教育サービスの立ち上げや、DeNAで動画サービスでの感情分析基盤導入などを行う。その後、メルカリの研究機関「R4D」にインターン生として参加。2018年に新卒入社後はブロックチェーンエンジニアとして、R4D内で進められていた「mercariX」プロジェクトに携わる。その後、グループ会社であるメルペイへ異動し、分散台帳開発やAMLsystemチーム、金融新規事業(Credit Design)にてPMを担当。2021年4月よりメルコインに所属し、Product部門のDirectorを経て、2022年10月よりCPO。2023年4月、メルコインCEOに就任。 -
中藤裕之(Hiroyuki Nakato)メルカリ内定後、2018年にインターン生として入社し、Product Manager職に従事。京都大学法学部卒業後、2019年に新卒でメルカリに入社。自身の希望から、新卒で初めてBizDevに配属され、メルカリのオフライン施策の企画・実行を担当。2021年より、オフライン事業を推進するチームのマネージャー職に就任。2022年4月に、BtoB SaaSを提供するシード期のスタートアップ企業に1人目の正社員としてジョインし、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス、アライアンスを担当。2023年4月にメルカリに戻り、現在は、Category Growthチームに所属。 -
小河峻大(Shundai Ogawa)メルカリ内定後、2018年にインターン生として入社しAMLsystemチーム等でProduct Manager職に従事。国際基督教大学教養学部卒業後、2019年に新卒入社し、CRM・CREチーム付のデータアナリストとしてプロダクト戦略、実験設計、分析を担当。2020年よりベトナムに渡り、スタートアップにて現地高校生向けのオフライン及びオンライン予備校事業の立ち上げ、グロース、ロックダウンによる縮小を事業責任者として経験後、現地で起業。2023年5月に帰国し、メルカリWeb GrowthチームにTechnical Product Managerとして入社。
三者三様のメルカリとの出会い、そしてキャリアのスタート地点へ
@keita0q: 働く場所としてのメルカリを最初に意識したのは、当時の採用担当者からLinkedIn経由で連絡をもらって、話を聞きに行った時。既にいち利用者としてメルカリを使っていたこともあり、2016年の時点で「すでに完成された会社」というイメージを持っていたので、自分が入って役に立てるのかは正直測りかねていました。ただ、mercari R4D(社会実装を目的とした社内の研究開発組織)の立ち上げや、ブロックチェーンなど技術的に新しいチャレンジをしていくタイミングだと聞いて、自分が興味がある領域だったこともあり、メルカリで働くイメージが湧きました。
実は内定をいただいたのは機械学習エンジニアのポジションだったのですが、インターン時代はR4Dでブロックチェーンエンジニアとして働いていたので、そのままR4Dに新卒入社しました。振り返ると、自分で話していてもよくわからないくらい、複雑な始まりだなぁ(笑)。
@shundai: 僕は、アメリカで開催された「ボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)」でメルカリを受けたことがきっかけでした。ボスキャリでは事業会社・コンサルティング会社を中心に受けていたのですが、オファーをいただいた中で一番勢いと成長の可能性を感じたのがメルカリでしたね。
@nakato: 僕は、以前から「人の人生を変えるようなサービスを作る会社で働きたい」と思っていて。僕の母がメルカリを日常的に利用していて、出品数が1,000件を超えているのですが、本当に楽しそうにメルカリに熱中していて、生きがいに感じている様子を見た時に、メルカリのサービス価値の高さに感動したんです。
同時期に、日本で初のユニコーン企業としてメディアで取り上げられていたことも相まって、メルカリで働きたいという気持ちが大きくなりました。企業サイトにアクセスして調べていたところ、学生向けにサマーインターンを実施していることがわかりました。残念ながら、タイミング的にサマーインターンには参加できなかったのですが、どうしてもメルカリに入社したかったので、1次面接に20枚ぐらいの分析レポートを持っていきました。
一同: ええっ、20枚!?
@nakato: はい!メルカリの競合や優位性を自分でリサーチしてまとめて、自分が入社したらこの部分に取り組みたい、という内容でプレゼンをしました。その熱意が届いたのか、そこからはありがたいことにとんとん拍子に選考が進んで、プロダクトマネージャー(以下、PM)のポジションで内定をいただいたんです。
中藤裕之(@nakato)
@shundai: 気合いと熱量がすごい!僕は逆にメルカリをほとんど使ったことがなくて、二次面接の担当者に「メルカリ使ったことないでしょ」と言われてしまって…。でも、ありがたいことに「可能性を感じるから次の面接も頑張って」とチャンスをいただいて、最終面接は綿密に準備をして臨みました。懐かしい…!
@keita0q: 入社のきっかけが三者三様で面白いね!インターン時代や、新卒入社したての時代は、どんな感じでした?
@shundai: 僕は、インターン時代はkeita0qさんと同じAML SystemチームでPMとして働いていたのですが、バックエンドに近い仕事だったこともあって分析業務を担うことが多かったんです。その中で大学で学んでいたデータ分析が役立つ場面が多くあったこと、また、インターン期間中にkeita0qさんを筆頭に多くの先輩PMを観察したことで、まずは何かしら強みを磨いた方が良いと考え、スキルの棚卸しをした結果、分析を極めていこうと思いました。
その後、当時のAnalytics TeamのマネージャーからAnalystポジションで面接を受け直す機会をいただき、最終的にはData Analystとして新卒入社しました。
@nakato: 僕のキャリア変遷もshundaiと少し似ているかも。最初はPMとして内定をいただいてインターンをしたものの、入社時はBusiness Developmentチーム(以下、BD)に入社しました。PMの研修が終わったタイミングで、自分はUI / UXについて考えるよりも、根本的なビジネススキームを考える方が好きだなと気付いたので、当時仲が良かったBDのメンバーに相談して、異動することを決めました。
BDは他社とのリレーション構築がとても重要な職種です。相手企業に失礼がないように、名刺の渡し方や言葉遣いなど、社会人としての基礎を叩き込んでもらいました。異動こそしたものの、PMとして働いたインターン時代は自分にとって大きな財産です。PMの研修を担当していた当時のマネージャーに「タイピングは仕事の基礎だから、タイピングゲームで特定のスコアを超えない限りは業務を渡せないよ」と言われて。そこから1週間、毎日8時間ひたすらタイピングを練習しました(笑)。
一同: めちゃくちゃ泥臭いエピソード(笑)。
@nakato: その理由として、「新卒で入社したての頃は、会議中に重要なことが一発で理解できないこともある。だからこそ、議事録を一言一句残して、あとで読み返して学んでいくことが自分の成長につながるんだよ」と言われました。その言葉にすごく納得したし、新卒で基礎的なことをとことん教えていただいたことにとても感謝しています。難しい局面も多かったけれど、もがきながらもなんとか乗り越えて、1歩ずつ前に進んでいった1年目でしたね。
「もっと手触り感のある仕事を」離れたからこそ深まるメルカリ愛
@shundai: まだお2人にメルカリに再入社した経緯を話せていなかったので、その話もさせてください。
大学生の頃のインドネシアでのフィールドワークをきっかけに、東南アジアでいつか教育事業に携わりたいという目標を持っていました。いろんなご縁やチャンスの巡り合わせで、新卒1年目の終わり頃に「ここを逃すともう数年は機会がないかもしれない」と思う瞬間がありました。
そこで一念発起してメルカリを離れてベトナムのスタートアップに転職し、事業責任者として現地高校生向けのオフライン・オンラインの予備校の立ち上げ、グロース、その後ロックダウンによる事業縮小を経て、自分の会社を立ち上げました。試行錯誤しながら続けていたものの、3年半が経った頃に、自分なりにやり切ったと思うタイミングが来て、日本国内での仕事を探し始めました。
メルカリにはTechnical Product Manager(以下、TPM)として戻ってきました。転職活動のプロセスの中で、メルカリ社員と何度もカジュアル面談をしましたが、全員が僕のキャリアにまっすぐ向き合ってくれました。そこでメルカリの人の魅力を再確認して「ここでもう一度やってみたい」と思えたんです。人の魅力はもちろんのこと、TPMに挑戦できる機会も魅力的でした。TPMは日本だとまだ馴染みのない職種ですが、今まで培った分析力を活かせることはもちろん、リサーチ・プロダクト戦略・設計・スクラムマネジメントまで守備範囲がかなり広くて、自分のやりたいことが全部できそうだとワクワクしました。
小河峻大(@shundai)
@nakato: 僕はメルカリで3年働いたあと、BtoB SaaS×製造業のスタートアップに、社長に次ぐ、1人目の正社員として転職しました。メルカリはとても良い会社だと思っていた反面、全く違うビジネスを早いうちに経験して、経験値を上げたいと思ったことが転職の理由です。
スタートアップに入社後は、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス、アライアンス、経営企画まで、ビジネス側のことは全てやっていました。社員もどんどん増えて、濃密な1年間を過ごすことができました。
戻るきっかけとしては、やはりメルカリの「手触り感」がすごくいいなと思ったことです。メルカリはVOC(Voice of Customer)をとても大切にしていますし、母をはじめ周りにも利用している人が多いので、普段からお客さまを身近に感じることができます。自分の仕事が届く様子を肌で感じられるのは、日本の会社の中でも唯一無二だと思ったので、メルカリでもう一度自分の力を試したいと思いました。
@shundai: 離れたからこそ気づくメルカリの良さってあるよね。特に、人事制度がすごいなって。
@keita0q: メルカリは急速に人が増えてきたけれど、創業当初からのカルチャーは大切にしつつ、評価や報酬をはじめとする制度化を進めてきた会社だよね。
@nakato: まさにそうですね!前職でバリューを決める時に、まずはメルカリの3つのバリューを参考にしました。いろいろ考えてはみるものの、やっぱり「Go Bold」に行き着いて、でも既にメルカリがそれを掲げているしな…の繰り返し(笑)。メルカリ社員ではない目線でメルカリを眺めたからこそ、バリューの秀逸さに改めて気づくことができました。
新卒初のCEO誕生ストーリー「テクノロジーを使って誰も見たことのない世界を」
@keita0q: 僕は正直、「新卒で入った感」はあまりなかったです(笑)。僕の入社した2018年はいい意味でカオスな状態だったので、任せてもらえる範囲がものすごく広くて。自分なりに考え、試行錯誤しながら業務に取り組み、その延長線上で1年目でマネージャーになりました。
メルカリに並ぶ柱の事業としてメルペイをつくりあげていくフェーズで、PMとしてメルペイに異動したものの、やっぱり壁にぶつかることもありましたね。自分自身のスキル不足を痛感する中で、どうプロダクトを磨いてグロースさせていくのか、もうとにかく考え抜きました。そのプロセスがあったからこそ、自分の中で変化や成長を感じられたし、CEOとしてメルコインを牽引する上での自信にもつながっています。
@nakato: 僕、keita0qさんが1年目でマネージャーになったことに、めちゃくちゃ刺激を受けたんですよ!当初は「どうしたらこんなふうになれるんだろう」ってひたすら考えてました。
@shundai: その気持ちわかる!PMとしてメルカリのインターンを始めた時に、当時1年目のkeita0qさんが僕のマネージャーだったので本当に驚きました。そんな背景もあり、keita0qさんがCPOに就任された時は自分のことのように嬉しく、即連絡しました(笑)
@keita0q: もちろん覚えてるよ!そしてその半年後くらいにメルコインのCEOの打診を受けたので、そのスピード感に本当にびっくりしたんです(笑)。naokiさん(上級執行役員 SVP of Japan Region 青柳直樹)には、いつか自分で事業をやり切ってみたいとは伝えていて、一緒にキャリアロードマップを作っていたのですが、自分の当初の予想だとCEOまでの道のりはあと3年くらいかかるだろうと思っていたので。
ただ僕は役割そのものにあまり興味がなくて。「テクノロジーを使って誰も見たことのない世界をつくる」という個人としてのミッションを持っているので、その世界をつくるためならばなんでもやるし、自分のやるべきことを突き詰めた先にあった道が「メルコインのCEOをやる」ことでした。言うなれば、ただそれだけなんです。
中村奎太(@keita0q)
個人的に、「メルカリしか知らない」ことは僕のキャリアにおいてかなり大きい要素だと思っています。この5年間、純粋にメルカリに向き合い続けてきたからこそ、メルカリが本当に大好きなんです。呼吸をするのと同じくらい自然に、プライベートでもバリューを口に出してしまうくらい!
自分が自分らしくいられて、評価してもらえる環境だからこそ、及第点を取ることではなく「尖り切ること」に根気強く取り組めたことが、今につながっています。新卒で入社したメンバーの仕事をちゃんと見て、成長のチャンスを与えてくれるのは、メルカリの1つの特徴だと思います。
新たな世代でメルカリをもっと盛り上げていきたい
@nakato: 自分のメルカリ第2章への意気込みとして、「何かものを買う時にまずはメルカリを見てみよう」という認知をつくることに貢献していきたいです。ものを手に入れる時の選択肢の一つとして、二次流通があることをより多くの人に知って欲しいですし、その時にメルカリが一番初めに選ばれる状態をつくりたいと思っています。メルカリでの最初の3年間は、グロース系の施策に関わることが多かったので、これからはつくることにコミットしていきたいと思っています。
@shundai: さっきのkeita0qさんのエピソードにもつながるけど、僕はメルカリは「粘り強いやつが勝つ」会社だと思うんです。新しいチャレンジには産みの苦しみはつきものですが、継続すれば花開くこともあるし、チャンスが巡ってくることも多いんじゃないかなと。
ベトナムにいた時、事業を大きくしきれなかったというのが自分の心残りなので、これからTPMとして経験を積んで、事業全体を大きく伸ばしていける人になるのが、今の自分の目標です。
@keita0q: 「つくる」と「伸ばす」!それぞれの対比が面白い!僕はまず第一にメルコインの事業を伸ばしてメルカリの進化に貢献すること、そしてミッション達成に向き合い続けようと思っています。「メルカリグループのポテンシャルはこんなもんじゃない!」と思っているし、世の中を変えていけると信じています。そのために乗り越えるべき壁はいくつもありますが、愚直に登り続けていくことで、見たことのない世界に到達できると本気で思っています。
あとはこれは使命と言って良いと思うのですが、僕ら世代でメルカリをもっと盛り上げていきたい。その過程で、僕らの想いに共感して、自分もメルカリでチャレンジしたいと思ってくれる人が現れたら、こんなに嬉しいことはないです!
本日の一杯 〜Barista’s Comment〜
メルカリのカフェでは、プロのバリスタがこだわりのドリンクを作ってくれます!今回、keita0qとnakatoはアイスドリップコーヒー、shundaiはアイスデカフェラテをチョイス。バリスタ iga-chan に、それぞれのドリンクのおすすめポイントを聞いてみました。
アイス ドリップコーヒー
今回は、このメルカリカフェでしか飲めないオリジナルコーヒー豆「Mercari Base Tokyo Blend」をアイスコーヒーにしました。アイスのドリップはキリッとした清涼感が特徴で、ゴクゴク飲めるアイスコーヒーになっています!
アイス デカフェラテ
メンバー全員に美味しいコーヒーを楽しんでもらえるように、カフェインレスのコーヒーもご用意しています!
カフェインレスなので昼夜問わず、コーヒーを控えている人も我慢せずに楽しめる大人気のコーヒーメニューです。業務中、ほっと一息つきたい時はぜひメルカリのカフェにいらしてください!お待ちしています!