こんにちは!Skylerです。2023年10月にメルカリのCross Border Teamにジョインし、Growth and MarketingのSenior Leadを務めています。
中国で生まれ育った後、オーストラリアのメルボルンで修士号を取得し、10年前に東京に来ました。趣味は3匹の愛猫と遊ぶことと、自転車で新たなカフェやレストランを開拓することです。
この記事に登場する人
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Skyler Yu中国出身。オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)で修士号を取得した後、旅行会社を共同設立。数年間の会社経営を経験した後、新たな挑戦と冒険を求めて東京に拠点を移す。東京では、オンライン専門の旅行会社でGrowth Managerとして新規事業の立ち上げを行った後、デートアプリのGlobal Business Leadを務める。直近のキャリアとしては、BytedanceでSenior Marketing Managerとして「TikTok」や「CapCut」を担当。2023年10月にCross Border TeamのSenior Leadとしてメルカリに入社。
旅好きが高じて始まった私のキャリア
オーストラリアで修士号を取得した後、私と同じく旅行好きの友人からベンチャーを立ち上げてグローバルでトラベル業界に参入してみないかと誘われました。このアイデアをきっかけに、私たちはメルボルンを訪れる外国人観光客向けの小さな旅行代理店を立ち上げました。代理店の運営に携わる中で、私は様々なバックグラウンドを持つ世界中の人々と関わるチャンスに恵まれました。この経験は私の文化的視野を広げてくれただけでなく、ビジネス成長の促進や、効果的なROI戦略を実行する上での貴重な学びをもたらしてくれました。
このような充実した時間と素晴らしい方々との出会いを経て、最終的に起業から数年で私たちは旅行代理店を閉じ、新たな挑戦を探す決断をしました。そして、私は新たな都市、東京に拠点を移すことにしました。東京にある豊富なビジネスチャンスに魅せられたからです。
東京への移住後は、いくつかの仕事を経験しました。旅行会社でグローバルビジネスサービスの立ち上げを指揮した後、「Pairs」というマッチングアプリのグローバルビジネスのリードを務めました。その後、「TikTok」のマーケティングリードとして日本と韓国の担当を務めたほか、「CapCut」というビデオ編集アプリのマーケティングにも携わりました。
グローバル市場での大きな可能性を感じ、メルカリへ入社
メルカリとの出会いは、日本市場を担当するマーケティングのポジションをエージェントに紹介されたことが最初のきっかけでした。しかし、当時の私はもっとグローバルに関わることができる仕事を希望していたうえ、積極的に仕事を探している時期でもありませんでした。ところが、エージェントが親切で融通の効くことで知られるメルカリの担当者とカジュアルに話せる場を設定すると言ってくれたため、実際に話してみることにしたのです。
最初にお話したメルカリのメンバーは、マーケティング責任者の千葉久義さん(@baachii)でした。会話の内容は充実したもので、メルカリに対してプラスの印象を持ちました。それでもなお、私は日本国内を担当するポジションが自分にピッタリだとは思えず、その気持ちをbaachiiさんにも伝えました。すると、社内で空きのある他のポジションを探してみると言ってくれたのです。その厚意には感謝しつつも、きっと社交辞令だろうと思いました(笑)。
すると、その2週間後、そんな話があったこと自体を自分でも忘れかけていた頃に、エージェントから再び連絡がありました。baachiiさんが私に合いそうなポジションを見つけてくれたというのです。興味をひかれて面接を受けました。VP of Cross Borderを務める迫俊亮さん(@sakoshun)と話をする中でCross Border Teamのビジョンやミッションを共有してもらい、ふたりでグローバル市場への拡大について熱のこもったディスカッションを行いました。越境ビジネスの中でも、特にアジア市場のとてつもなく大きなポテンシャルについて力説されたとき、私は彼の戦略に心底頷きました。彼と一緒に働き、メルカリのグローバル展開に取り組むことは、きっとエキサイティングな機会になると感じました。その会話の後、応募や面接プロセスにも張り切って臨みました。メルカリのメンバーとなった今、新しい世界に飛び込み胸が高まるのを感じるとともに、チームの一員になれたことに感謝しています。
多様なメンバーと助け合い、ダイナミックに成長
多様な国籍のメンバーが活躍するCross Border Team
私は、世界中のお客さまに対してメルカリの商品を販売できるようにし、より多くの人々に「日本の商品」の価値を知ってもらうことを主な仕事とするCross Border Teamに所属しています。
かなり多様性に富んだチームで、ミーティングでは複数の言語が飛び交います。チームは多国籍で様々な言語を話すメンバーで構成されているものの、目指すゴールは同じです。誰もが売り買いできるグローバルなマーケットプレイスとしてメルカリの地位を向上させるため、協力し合いながら働いています。チームにはオープンに話せる環境とフレンドリーな雰囲気があり、自由に意見を交換し合うことが推奨されています。
特に注目してほしい点は、多国籍なメンバーで構成されているチームだからこそ、話すときも、メッセージを投稿するときも、わかりやすいコミュニケーションを取るよう全員が心がけていることです。その結果、非常に円滑なコミュニケーションが取れています。メンバーは全員、サポートが必要な人に自ら手を差し伸べるという姿勢を持っているため、団結力があり協力体制の整った職場環境が生まれています。
プロモーション開始1か月で、大きなトラフィック増加を達成
メルカリでの私の最初のミッションは、チームのビジネスをいち早く理解し、クロスファンクショナルチームとのつながりを築き、メルカリのカルチャーに溶け込むことでした。そのため、最初の2週間は様々なチームメンバーと1on1を行いました。ありがたいことにどの方も温かく受け入れてくれ、フレンドリーな態度で貴重な情報を快く共有してくれたため、新たな環境に慣れる上での大きな助けとなりました。
現在の私のおもな役割は、Growth and Marketing TeamのOKRに記載されているとおり、3つの主要エリアで構成されています。
(1)メルカリサイトに海外のお客さまを新規流入させ、GMVを増加させる
(2)海外の越境EC事業者との協業を通じてGMVを増加させるべく、マーケティング施策を強化する
(3)アジアを中心としたグローバルなビジネスチャンスを模索し特定する
最初のプロジェクトに着手した私は予期せぬ難題にぶつかりました。最大の壁となったのがデータの追跡方法です。海外のユーザーはメルカリのグローバルサイトで直接決済することができず、海外の越境EC事業者を介して決済することになるため、データの追跡が複雑です。データの正確さが重要であることに気付いた私は、このプロジェクトのロードマップを作成するために社内外のステークホルダーとのコミュニケーションを積極的に行い、データ追跡の優先度と重要性を関係者に理解してもらえるよう取り組みました。全員が力を合わせることでデータ追跡に伴う問題もうまく解決することができ、まずはアメリカでキャンペーンを打ち出しました。より正確なデータを用いて積極的にコミュニケーションを図り、プロジェクトの状況やスケジュールをモニタリングしてパフォーマンスを最適化しました。
まだ序盤ではあるものの結果は上々です。キャンペーンを開始した最初の月は、前月対比で大きなトラフィック増加を達成することができました。今回の成功は、このアプローチに対する自信と、正しい方向へ向かっているというさらなる確信を私たちに与えてくれました。メルカリのグローバルビジネスにおける成功はもう手の届くところまで来ているという確信を胸に、今後も大胆なアプローチで正しいことを実行していきたいと思います。
スピード感溢れる環境で大胆に挑戦
Cross Border Teamには成功に欠かせない突出した強みがあります。それは、多国籍かつ複数の言語を操るメンバーから成り、驚くほど多様でオープンマインドなチームであることです。また、自分の担当分野を熟知したプロフェッショナルなメンバーが集まっています。小さなスタートアップ企業のような組織でありながら、私たちは日々大胆な挑戦と変化に向き合い、その刺激を楽しんでいます。
Growth and Marketing Teamのリーダーとして感じるのは、メルカリはやりがいとスピード感のある職場環境だということです。私はこのダイナミックな空気感と自分の仕事を心から楽しんでいます。私たちのゴールはメルカリをグローバルプラットフォームとして確立させること、そしてより多くの海外のお客さまにその存在を知ってもらい、サービスを有効に活用してもらうことです。 引き続き新しい戦略を模索し、様々な取り組みの導入を計画していく予定です。
越境ビジネスのポテンシャルは想定以上
チームの一員となりはや3ヶ月。ビジネスビジョンへの理解も深まり、越境ビジネスの持つポテンシャルは当初想像していたよりもさらに大きいということを実感しています。メルカリのビジネスをさらに成長させるため、そして世界中の人々にとってさらに便利な中古品購入プラットフォームにするために、チームの一員として最大限の努力をしていきます。
達成すべき目標が山ほどあり多忙な業務ではありますが、日々着実に目標に近づき、類まれな同僚たちと協力していくことにやりがいを感じています。努力の中に意味を見出し、ゴール達成に自信を持っているからこそ、このチームの一員としてメルカリの成功に貢献していることを誇りに思います。
編集・撮影:瀬尾陽(メルカン編集部)