こんにちは、People Brandingの福岡です!
11月19日、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する「未踏ターゲット事業」の公募結果発表があり、10件の実施プロジェクトが採択されました。そのなかに、なんとメルカリメンバー(R4Dチーム)の永山翔太と中島博敬の名前が……! おめでとうございます!!
「未踏」とは、IPAがクリエイターを発掘・育成するための事業のこと。事業には複数の部門があり、今回2人が選ばれたのは「ゲート式量子コンピュータ向けアプリケーション開発及びゲート式量子コンピュータ向けミドルウェア等開発」をテーマにした未踏ターゲット事業。
採択されたテーマが「分散量子計算プラットフォーム」ということで、2人は量子コンピュータ上で動くネットワークアプリケーションの開発に挑みます。さっそく、本日の #メルカリな日々 で2人に話を聞きました!
永山:応募のきっかけは、未踏出身者でもある曾川さん(メルペイCTO)に「出してみないか?」と声をかけられたことでした。それからすぐに学生時代から一緒に研究している中島くんを誘い、ディスカッションを重ねながら提案書をつくっていきました。採択されたことがわかった瞬間、とてもうれしかったですね。とはいえ、まだ結果を出したわけではありません。まずは、これから立ちはだかるいくつかの審査を通過できるよう、がんばります!
中島:僕も永山くんも、量子コンピュータやインターネットの研究をしてきました。今回の採択は、そんな僕らにとって分野横断的なとても大きなチャンスです。本業とうまくバランスをとりつつ、これまで培ってきたナレッジを活かしながらプロジェクトに挑むつもりです! 永山くんが言うように一つひとつの審査を通過することが大事ですが、将来的には世の中で活用される技術をつくることができればと思っています!
ーありがとうございました!
ちなみに、提出締切日はメルカリの大規模技術カンファレンス「Mercari Tech Conf 2018」の準備や学会の会期中だったこともあり、「非常に大変だった記憶があります」と2人とも苦笑いしていました。
今回の採択がいい結果につながるよう、応援しています! それではまた、明日の#メルカリな日々で!
プロフィール
永山翔太(Shota Nagayama)
博士(政策・メディア)。専門は量子エラー訂正符号及び量子コンピュータアーキテクチャ・量子ネットワークアーキテクチャ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程サイバーインフォマティクス専攻在学中に日本学術振興会特別研究員、慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師、WIDEプロジェクト量子計算ワーキンググループCo-chair。博士号取得後、Eotvos Lorand University Guest Researcher、Centor for Quantum Technologies Visitor。2018年4月より現職。
中島博敬(Hirotaka Nakajima)
慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師、ISO TC307(Blockchain and electronic distributed ledger technology)国内審議委員会委員、Internet Society日本支部セクレタリー、暗号プロトコル評価技術コンソーシアム(CELLOS) 幹事。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、同助教としてW3CやIETFにおいてHTML5やHTTP/2など最新のWeb技術に関する標準化活動に従事。国内外のテクニカルコミュニティに所属し、委員などを務める。専門はWebにおけるトラスト、プライバシー。2017年9月より現職。