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MerCafé vol.2 ──メルペイCPOと新卒メンバーで、プロダクト談義してみました。

2023-8-31

MerCafé vol.2 ──メルペイCPOと新卒メンバーで、プロダクト談義してみました。

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メルカリオフィスのカフェは、メンバーたちの憩いの場。コーヒーのいい香りに包まれながら、リラックスして談笑する姿をよく見かけます。その気取らない雰囲気や、そこで生まれる会話の空気感をそのままお届けしたい!という想いで始まった企画、名付けて「MerCafé(メルカフェ)」。

今回は、メルペイ執行役員CPO・成澤真由美(@narico)と、2023年にメルカリに新卒入社したメルペイエンジニア和田拓弥(@phi)、メルカリエンジニア鳥山菜海子(@torichan)のトークをお届けします。オンオフの切り替え方や、周囲の人の巻き込み方、「もっとメルカリをよりよくしたい」という溢れ出るプロダクトへの想いまで、新卒ならではのフレッシュな目線での質問や意見のやりとりがとても印象的でした。解散間際には、「もっと話したかったのに時間が足りなかった」「あと数時間は語れるよね」という言葉が飛び交った会話の様子を、ぜひお楽しみください!

この記事に登場する人


  • 成澤真由美(Mayumi Narisawa)

    音楽大学卒業後、音楽教育事業を通じてITに転身。株式会社ディー・エヌ・エーで多くのモバイルサービス事業のService Design / UIUXDesignに携わり、その後、株式会社Kyashにて物理カードの体験設計を担当。2018年よりメルペイに入社、ProductDesignerとして、新機能誕生のたびにメルペイ画面を最適化(リニューアル)するUX Leadを担い、メルペイの立ち上げからGrowthまでを牽引。Head of Designを経て、2022年1月にメルペイ執行役員CPOに就任。


  • 和田拓弥(Takuya Wada)

    2021年にメルカリグループが開催している、トレーニングとインターンシップのオンラインプログラム「Build@Mercari」のインターン生として参加。北海道大学大学院工学院を卒業後、2023年にメルペイに新卒入社。現在はCredit Modelingチームに所属。


  • 鳥山菜海子(Namiko Toriyama)

    2020年のエンジニア育成プログラムである「Build@Mercari」に1期生として参加。お茶の水女子大学院情報科学コースを卒業後、2023年にメルカリに新卒として入社。現在はBuyer Engagement チームでバックエンドエンジニアとして働いている。

好奇心に溢れた新卒メンバーが、CPOに聞きたいあれこれ

一同: 今日はよろしくお願いします〜!

@narico: お二人が、今日のために事前にいろいろ聞きたいことを考えてきてくれたそうですね。もうどんな質問でも答えるので、どんどんいきましょう(笑)!

naricoに聞いてみたいことがたくさんある様子のふたり。

@torichan: じゃあまずはシンプルな質問から。naricoさんは、オンとオフの切り替えはどうしていますか?私は今年4月から働き始めたばかりで、プライベートでも仕事のことを考えてしまって、なかなか頭が休まらないと感じる場面があって…。

@narico: その気持ち、めちゃくちゃわかります。私も20代の頃は、四六時中仕事のことを考えていました。当時は、デザイナーでありながらもコーディングまで担当するというのが当たり前の時代だったので、他の人に追いつきたい、追い越したいという一心で土日も勉強していました。

結婚後も、仕事一筋の生活スタイルは変わらなかったです。夫も同じデザイナーで、サービスに関する議論が大好き。ついつい楽しくなって、プライベートでも自社サービスのこれからの話をするのが日常でした。

そんな私生活に変化が訪れたのは、2020年のコロナウイルスによる自粛生活のタイミングです。在宅勤務になり、以前よりも時間に余裕ができたことで、生活に関するあらゆることが整っていった感覚がありました。

夫婦の過ごし方のルーティンも出来上がりました。食事担当の夫は、私の体調面まで考えて食事を作ってくれています。ちょっと照れくさいですが、夫の作るご飯はすごく美味しいんです!家で仕事をしていると、19時半くらいに夫が料理をする音や匂いが漂ってきて、そろそろ仕事終わりの時間だなと気づいて。そうしているうちに、夫が声をかけてくれて、2人で食事の前に散歩しに行くんです。2人で散歩しながら、今日あったいろんなことを、いいことも悪いことも全部話しています。

成澤真由美(@narico)

@torichan & @phi: 素敵すぎる…(感嘆)。

@narico: もう、メンターみたいな感じで(笑)。私のとりとめもない話を、ただ「そうか、そうか」って聞いてくれています。うまくいかなかった理由や背景は何だったの?その時どうすればよかったのか?その時の私に解決できる問題だったのか?とさまざま問いかけてもらい考えを整理し、帰ってからゆっくり食事をするという一連のサイクルが、私の中でのオン/オフの切り替えを助けてくれていますね。

@torichan: ご夫婦の時間、とっても素敵ですね…!ちなみに土日の過ごし方で工夫されていることはありますか?

@narico: 当たり前のことかもしれないけど、仕事関係の通知やドキュメントを見ずに過ごすことかな。仕事から離れて自分1人の時間を作ることで、PCに向かっている時には思いつかなかったことが浮かんできたり、思考が整理されたりすることがたくさんあります。

@phi: 僕はPCを開いていなくても、頭の中にPCの画面が出てきてしまうことがあるんです(笑)。あとは、仕事でうまくいかなかったことや、ミーティングで良い意見が言えなかったことを思い出して悶々と考えてしまったり…。

@narico: そんなの誰にだってありますよ!もちろん生活リズムで改善できることもあるけれど、私の場合は完全にオン/オフを切り替えるのが苦しかったので、ちゃんと前向きになるまで考えて、処理し切ることを意識していました。

@torichan: すごくいいお話を聞けました!phiくんはどんな質問を考えてきたの?

@phi: 周囲の人の巻き込み方についてぜひ聞いてみたいです。僕は工学部出身で、研究室に配属されてからの3年間、自分の研究分野に対して黙々とコミットし続ける生活をしていたのですが、今もその感覚がどうしても抜けきりません。案件やタスクが自分に割り当てられた時に「自分でなんとかやろう」という気持ちがつい先行してしまうんです。特に、メルカリには「All for One」というバリューもありますし、もっと巻き込み上手になりたいなと思っています。
和田拓弥(@phi)

@narico: なるほど。人を巻き込むって、本当に難しいですよね。ただ、まず立ち返るべきは「All for One」の本来の意味なんじゃないかな。意識すべきは「全ては成功のために」なんですよ。その手段の一つとしての「人を巻き込む」なので、それ自体は「All for One」の本質ではないと思っています。個人的には、ベストな手段を考え尽くした上で、1人で走った方が良いものが作れると思うならば、1人で走っちゃえばいいとすら思う。

でも、1人よりも2人、2人よりも3人でチャレンジした方が、視野が広がるし、その分アウトプットの精度も上がります。周囲を巻き込むことで得られる成功体験は、実際にやってみないと実感できないので、恐れずにトライしてほしいですね。

@phi: なるほど…!自分の中のモヤモヤが、すっきりした感じがします!

「フレッシュな問い」がプロダクト成長の鍵になる

@phi: この機会に、プロダクトの話もぜひしたいです!僕はメルペイのエンジニアなので、やっぱり周りの人がメルペイを使ってくれていると嬉しいし、別の決済サービスを使っていると悔しい気持ちになります。

@narico: その気持ち、痛いほどわかりますよ。お客さまに選んでいただけない時はやっぱり悔しいし、落ち込みます。でも、メルカードで与信領域に参入して、簡単なカード発行体験が武器でコアバリューだと確信してからは、以前にも増して前向きな気持ちを持てています。

@torichan: たしかにめちゃくちゃ簡単ですよね!実はメルカードの発行申請を、phiくんと2人でやってみたんです。1分くらいで簡単に終わったので驚きました。メルカードはデザインが本当に可愛いのも推せますよね!

あと、個人的にすごく嬉しかった出来事として、私の友達が「メルカリを使っているからメルペイも使っている」と言ってくれたんです。QRコード決済に慣れていないけど、メルカリは元々使っていてアプリも入っているから、挑戦しやすいと思ってもらえたのが嬉しいし、そういうお客さま層にももっとアプローチしていけたらいいなって。

鳥山菜海子(@torichan)

@narico: 嬉しい!メルカリアプリにはたくさんの機能が盛り込まれているので、いつも使っているアプリ上で複数の機能が完結できる、という仕様はお二人を含むZ世代との親和性が高いと思いますね。

今年4月に発表された「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」では、利用したいクレジットカードの特長として、Z世代の回答者のうち72.0%が「よく使うアプリで使える・管理できる」という項目を選んだことがわかりました。使い慣れたアプリでリアルタイムで利用を把握できるのは、特にZ世代のお客さまにとっては大きなメリットになりえます。

@phi: 実は最初、純粋な疑問として「メルカリとメルペイのアプリをなんで分けないんだろう?」と思っていたんです。でも、いろいろ機能を使ってみる中で、一緒の方が使いやすいなと思えるようになりました。

@torichan: 自分自身の勉強として、他社のアプリを使ってみる中での発見もあります。こういう機能は便利だな、逆にこれはお客さま目線で使いづらいかもな、とか。

@narico: いいですね!そのフレッシュな問いは、一生持ち続けて欲しい!

昔、電子決済のお客さま体験をより向上させる目的で「決済大会」というイベントがあって、2週間で300回ほど決済したことがあります。その時に、マスクで顔認証が通らなくてアプリの立ち上げがやりづらいなとか、コンビニで後ろに人が並んでいると焦ってしまうなとか、いろいろな気付きを得ることができたんです。1つの機能をこれ以上ないくらい回数を使い倒してみると、お客さまが感じている本当の不便さが見えてくるし、そこで得た学びや気付きを、プロダクトに反映できたら最高ですよね。

部門・職種間の交流で、お客さま体験のその先へ

@torichan: プロダクト談義が楽しすぎて、またプロダクトの話になっちゃうんですけど(笑)。私の家の近くにメルカリポストがあるのですが、実際に使うとすごく楽に出品できていいなと思いました。

@phi: わかる!でも、メルカリポストは非対面で発送ができるメリットがある反面、QRコードを出して、送り状を貼り付けて投函して…という一連の作業を1人で行う必要があるから、コンビニのレジでの通常配送と比較して心理的なハードルを感じる人は一定数いるのかも。

@narico: 特に最初に使う時は、「手順がわからなくて結局店員さんに質問することになるかも」と思って尻込みしてしまう人もいるかもね。誰だってコンビニで恥ずかしい思いはしたくないし。

出品と決済には、似ているところがたくさんあると思います。メルカリの出品も、メルペイの決済も、アプリを開く手前のカスタマージャーニーはデータで取れないんです。だからこそ、さっき話していたような、データで見えないお客さまの深層心理を考えて、お客さま体験をよりよくしようとするプロセスがとても大事だし、自分自身がお客さまと同じようにメルカリやメルペイを使う中で、見えてくるものがたくさんあるんですよね。組織としても、メルカリとメルペイの枠を超えて、交流し合うことがとても大切だと思います。

@phi: 特に最後の方は、プロダクト話で盛り上がりすぎてしまいました(笑)。今日話したことで得られた気付きから、アイデアを形にしていきたいし、これからがとても楽しみです!

@torichan: 白熱しすぎて、全然時間が足りなかったです!もっとじっくり意見交換したいし、他の新卒メンバーの中にも、自分の意見を発信したい人が多いと思います。

@narico: フレッシュな意見を聞くことができて本当に楽しかったです!お二人のおっしゃる通り、あと数時間はプロダクトについて語れそうだよね(笑)。ぜひ、また話しましょう!

オフショット:最後までプロダクト談義で盛り上がっている姿が印象的でした

本日の一杯 〜Barista’s Comment〜

メルカリのカフェでは、プロのバリスタがこだわりのドリンクを作ってくれます!今回、naricoは水出しコーヒー、phiとtorichanはアイスチャイティーラテをチョイス。バリスタ iga-chan に、それぞれのドリンクのおすすめポイントを聞いてみました。

水出しコーヒー

口あたりなめらか、すっきりした甘味が特徴の水出しコーヒーは暑い時期は特に大人気のメニューです!
手軽に美味しいアイスコーヒーを楽しめるのでぜひ一度飲んでみてください。

アイスチャイティーラテ

リピーターの多いオリジナルスパイスで作るアイスチャイ。
スパイスのピリッと感とほどよい甘さが特徴で一度飲んだらやみつきになること間違いなし!

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