2024-10-22
「Mercari AI / LLM Hackathon」を開催!白熱した3日間をリアルにお届けします
こんにちは。メルカリの新卒採用担当のsaraです。
2024年9月25日〜27日の3日間、AI/LLM領域に特化した「Mercari AI / LLM Hackathon」を、メルカリ東京オフィスで開催しました!
「Mercari AI / LLM Hackathon」は、生成AI/LLMの活用を強力に推進しているメルカリグループが開催するHackathonです。今回は「生成AI/LLMを活用してメルカリのプロダクト・機能をアップデートせよ」をテーマに、エンジニア・UI/UX デザイナー・プロンプトデザイナー志望の学生を対象とした総勢40名に参加いただきました。
AI/LLMへの関心が高い学生が集まり、3つの職種でのシナジーを活かしながらAI/LLMに没頭した3日間。
どのようなイベントで、どのようなアウトプットが出たのか。そして、参加者の皆さんがどのような学びを得たのかを中心にお伝えできればと思います。
開催にまつわる背景や想いは、下記記事をご覧ください。
社内でも期待が高まっていたHackathon。総勢20名体制で社員がサポート!
3日間を共にするチームは、5名1チームで編成(エンジニア3名/UI/UXデザイナー1名/プロンプトデザイナー1名)。計8チームをつくりました。
また、アイデアの壁打ちなどを担うエンジニアメンターが各チームに1名つき、社内でAI/LLMをリードしているエンジニアメンバーや、AI/LLM領域で活躍されている社外メンターたちから、アドバイスやフィードバックをもらうという体制を作り、AI/LLMの知見をフル活用しながらプロダクト開発を進めることができるようにしました。
初日のオリエンテーションでは、人事からはメルカリグループの事業とHackathonの概要を説明。「グループワークをする際に迷ったときは、メルカリのバリューである、Go Bold・All for One・Be a Proに立ち返って楽しんでください!」とお伝えしました。
エンジニアからは、メルカリのAI/LLM専任チームが行っているプロジェクトにおける、社内での取り組みやプロダクトへの活用について詳しく説明。「本気で良いプロダクトを作りたい!」という想いがある学生が集まっていたので、質問が止まらず、早くも熱の高さを感じました!
また、「生成AI頑張るぞ担当」としてこの7月にメルカリに入社したgomichanからは、社内での生成AIの活用やユーザー視点について語られました。「ユーザーはよい体験が欲しいのであってAIが欲しい訳では無い」「ユーザーには“AI”を意識せず“AI”を自然に使ってもらうかが肝」というメッセージは、Hackathon中に参加者の心の中でたびたび念じられる言葉になっていたようです。
その後、各チームを担当するメンターを交えてランチタイム!チームメンバーとメルカリメンバーが雑談をしながらランチを食べることで、場が一気に和やかに。
とにかくアイデア出し!”Go Bold” なアイデアを出すことは、ワクワクする反面難しい
ホワイトボードやポストイットを活用するなど、アイデアの出し方はチームによって様々。メルカリグループのプロダクトの中でも、フリマアプリ『メルカリ』だけでなく、『メルカリハロ』や越境ビジネスでの生成AIの活用も積極的に検討していきました。
アイデアをメルカリメンバーに壁打ちしてみると、「もっとGo Boldなアイデアを出せるのでは?」というメルカリらしいフィードバックが飛び交い、単なるAI/LLM活用にとどまらない“大胆”なアイデアを出すよう模索していました。
また、生成AI/LLMというテーマに縛られ、最初は「手段」ありきの案になってしまうチームも多く、案を練り直していたチームも多くみられました。
多くのエンジニア学生は、エンジニアだけでHackathonをすることが多い中、UI/UXデザイナーやプロンプトデザイナーという他の職種のそれぞれ強みを活かすことで、エンジニアだけでは実現できなかったプロダクト開発に挑戦されている様子でした!それはUI/UXデザイナー、プロンプトデザイナーにとっても然りです。
また、異なる職種のメンバーに自分の専門分野をわかりやすく説明すること、そして巻き込んでいくことに難しさを感じながら取り組んでいました。
審査員に5分で伝えきる。最優秀賞を勝ち取ったチームの提案とは?
いよいよ最終発表!会場だけでなく、オンラインでも多くのメルカリメンバーが発表を聞きに駆けつけました。
プロダクトや機能の説明、開発でこだわったポイントやそこに込めた想い、デモ画面での挙動イメージ、これらを5分間で伝えきるのは難しいですが、限られた時間でプレゼンテーションをすることも大切です!ということで、時間厳守の5分で発表していただきました。
審査員からは、「事業へのインパクトはどのくらい出せるか」「AI活用の技術としてどうか」「ユーザー体験としてどうか」という視点で、手加減なしの本気のフィードバックや質問が繰り広げられました。
そんな中、最優秀賞を取ったチームの提案を紹介します!
チームG:あいまい検索「メルカリサービスにおける検索常識を覆し最高な意思決定を実現する」
上手いキーワードが思いつかず、検索してもほしい商品が見つからないことで購買機会を逃してしまう可能性があるという仮説の元、LLMの力で“ふわっとした”あいまいな検索から明確な商品提案をする機能を加えるという提案。
審査員からは、「大胆なアイデアではありながらも実現可能性もあるので、本当にメルカリの機能として実装してほしい!」という賞賛のフィードバックを受けていました。
その他チームでも、様々なAI活用による斬新な提案で会場を湧かせました。初めて出会った仲間と、3日間という限られた時間で作ったとは思えないクオリティの高さに、個人的にもとても驚かされました!
白熱したHackathonは、解体ショー付きのお寿司で締めくくり
最終発表後は、懇親会を実施しました!お寿司屋さんを呼び、目の前で握っていただいたのですが、3日間の疲れが一気に吹き飛ぶ楽しい空間になりました。
懇親会では、メルカリメンバーだけではなく、他のチームの学生同士や交流する機会となり、チーム外の学生との繋がりもできてよかったという声も多数でした。
参加者の声
今回、参加者たくさんの嬉しいお声をいただいたので、3名の感想を抜粋してご紹介します。
周りの方々のレベルが非常に高く、Hackathonでのアイデア出しの方法やチームでの開発で意識するべきことなど、たくさんのことを学べました。特に、役職の異なる人たちが集まった時の作業の分担方法などを学べたのがとても良かったです。(プロンプトデザイナー)
デザイナーとして、AI / LLM Hackathonが良かったと感じたのは、アイデアを形にするスピード感が圧倒的に上がる点です。デザインの反復がスムーズに行えました。また、エンジニアとの協力が密接になり、技術的な制約や可能性を早期に理解しながら、デザインに即した開発が進められた点が非常に有益でした。(UI/UX デザイナー)
エンジニアだけでなく、デザイナーやプロンプトデザイナーといったエンジニア以外からの意見や視点を取り入れながらプロダクト開発に取り組むことができ、大きな学びになったからです。 企画や開発、AIの活用方法、ビジネス視点とユーザー視点を持つことなど、考えることが多く非常に苦労しましたが、それ以上に楽しい気持ちを感じていました。 また、メルカリのエンジニアの方、社外メンターの方からビジネス視点、エンジニアリング視点、AI活用の視点など様々な角度からのアドバイスをいただくことができ、非常に勉強になりました。 1日目と3日目に他のインターン生と交流することができた点も非常に嬉しいポイントであったと思います。(エンジニア)
また、この出会いの機会を生かして、メンバー同士で別のHackathonに出る計画を立てたり、気軽に技術の相談をし合ったりと、次に繋がる動きが活発化していることを参加者から聞き感心したと共に、とてもうれしく思いました。
おわりに
今回は「Mercari AI / LLM Hackathon」の開催レポートを紹介しましたが、現場の熱気を少しでも感じていただけたら幸いです。
最後に告知です!
年内最後の採用イベントとして、「Mercari Challenger Hackathon」を12月4日(水)〜12月6日(金)に開催します。このHackathonでは、まだ事業を開始して間もない『メルコイン』と『メルカリハロ』のサービスに特化し、価値交換の新しい未来をつくる独創的なプロダクトや機能を学生の皆さまの目線で考え、提案してもらいます。
今回は、エンジニア・UI/UXデザイナー・プロダクトマネージャー・マーケティングの4職種で行うHackathonとして、皆さんの体験や学びをアップデートしていきたいと思っています。
この記事を読んで、「面白そう」「チャレンジしてみたい」と思った方は、是非ご応募ください!