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エンジニアと立ち話。Vol.14 @ikkou(R4D)ちょっとお話いいですか?

2018-5-30

エンジニアと立ち話。Vol.14 @ikkou(R4D)ちょっとお話いいですか?

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メルカリで働くソフトウェアエンジニアが、ちょこっとお話を聞いていく本シリーズ。第14回はR4Dチーム、諸星一行さん(@ikkou)

今回の聞き手はEOT(Engineering Operations Team)の七島偉之(@jollyjoester)です。

R4D(アールフォーディー)
メルカリの「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを元に設立した、社会実装を目的とした研究開発組織。

※ ※ ※

@jollyjoester:@ikkouさん、ちょっとお話いいですか?

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@ikkou:(VRに没入中)

@jollyjoester:(おっと、すでに没入中ですか…。ではわたしもVRの世界に…。)

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@jollyjoester:同じ世界に入ったということで…さっそくですが、メルカリでのポジションを教えてください。

@ikkou:R4Dで、VRやARなどを含めたXR領域に携わる「TeamXR」の立ち上げを行っています。

@jollyjoester:現状は2名…でしたっけ?

@ikkou:はい。ただR4D自体がまだ10名程度なんですよ。ちょうど募集を開始したところで、1次面接はVRで行います! オフィスに来ていただく必要がありません。

@jollyjoester:おお…! それはおもしろいですね。

@ikkou:より良い仲間集めの方法を、メルカリらしい自由な発想で考えました。面接者にとっても「VRを開発しているのに、会いに行かなきゃいけないの?」というのもあるので。

すでにVR上でコミュニケーションが取れる「VRChat」や「cluster.」なんかも流行っていますし、土壌はあるんです。あとは上手に使っていく事例が必要だと思い、結果、働き方自体を変えていく…なんてことをしています。

オファーを受けたとき、妻は出産間近でした

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@jollyjoester: VRに興味を持ち始めたのはいつですか?

@ikkou:民生品のHMDが手に入りやすくなった2016年頭くらいからですね。Oculus Rift DK1/2が日本に届き始めた2014年より少し遅いですが、当時は別会社のフロントエンドエンジニアだったので。

@jollyjoester:あれ、そもそものご経歴は…? あわせてメルカリの入社時期も教えてください。

@ikkou:大学では芸術学部で写真を専攻していました。その後Webにピボットし、制作会社に入社してガシガシとやっていましたね。そこからゲーム系会社に転職して、マネジメントもしつつ…いまに至ります。

入社時期は2017年9月です。前職のとき、勉強会などでメルカリの方と会う機会が多かったんです。ただその時はフロントエンドエンジニアだったこともあり、VRを扱っていないメルカリで働くイメージを持てませんでした。

メルカリでVRを導入するにしても、ツータップで売買できる手軽さがいいのに、ゴーグルをかぶって…そこまでするかなって?

@jollyjoester:では、気持ちが変わったきっかけは何ですか?

@ikkou:メルカリの4周年パーティー(2017年7月)に行ったときに、VRの話が頻繁に出てきたんですよ。その当時、Twitterでも山田(進太郎)や濱田(優貴)がよくVRの話題を上げていましたね。

「ショッピングだけでは意味がない」と、そういうレベルではなく、彼らは先を見ていたんです。おもしろいなと思い、オファーを受けました。

ちなみに最終的なオファーは、ちょうど妻が出産で入院していたタイミングでした。人事の方から電話がきて、「あまり時間ないのですが…」っていう(笑)。いろいろと感慨深いです。

メルカリだからこそ、VRをやるべき

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@ikkou:VR周りの業界って、作り上げた3Dモデルが動くなどわかりやすいこともあり、ゲーム業界へ行く人が多いんですよね。そのため、非エンタメのメルカリで、今後どうしていくかは課題です。

@jollyjoester:メルチャリがあるように、VRもごく一般の人が使う技術として「あるべき」ということですか?

@ikkou:未来を変える技術のひとつだと注目しています。場所を超越でき、見せ方次第では時間すら超越できます。

学術的にいうと、VRは長く研究されている分野なんです。「日本バーチャルリアリティ学会」という学会もあり、20年もの歴史を持っています。

@jollyjoester:VRって最近騒がれていますが、あくまで体験しやすくなってきたってことなんですね。

@ikkou:でも、このままいくとVRがわかりやすい「ゲーム」で終わってしまう可能性もあるので、変えられるきっかけのひとつはメルカリなのかなって。だからやるべきだ、というモチベーションです。

R4Dチームは、いわば「動物園」

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写真左が@jollyjoester、写真右が@ikkou

@jollyjoester:最後に、どんなメンバーと一緒に働きたいですか?

@ikkou:自分で道を決めることができ、0→1を困難としない人ですね。

メルカリ内にはまだVRを扱える人や、Unity、C#を使える人がいません。メルカリのアプリで着せ替えができるような機能を作れたり、そのモデルを作れたりする3Dアーティストもいないんです。

R4Dには各ジャンルのスペシャリストが集まっているので、その新たな分野を開拓する最初のひとりになってほしいです。

あと、「研究したいだけ」も違う気がします。目標があり、VRという手段を通じて実現できる人がいいですね。

@jollyjoester:なるほど。ただ、3Dアーティストなどはまだ始まったばかりの分野なので、仲間集めはより難しいですよね。

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※ちなみにこちらは、ViRDさんがリリースしているVTuberになれるARカメラアプリ「パペ文字」。

@ikkou:単にビジネスで成功したいだけなら、他の技術領域を扱う方が可能性があると思っています。VRをやっている人ってエンジニア全体で見ると多くないんです。だからひねくれているというか…(笑)。

そのため、R4Dは変わり者が多いチーム構成なんです。良い意味でチーム内では「動物園」って表現しています。みんなが専門性を持っていて、なおかつ既存のメルカリにはなかった専門性を持ったメンバーが集う場所です。

ただ、個性の強い動物たちをしっかり檻に入れておかないと…ていう。個性が強い分、きちんと伝えていかないと変なイメージを持たれてしまうので、先日「R4D」のウェブサイトを公開しました。

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