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「メルカリはまだまだスタートアップだった」リリースまで2ヶ月半のメルカリNOW開発舞台ウラ

2018-1-10

「メルカリはまだまだスタートアップだった」リリースまで2ヶ月半のメルカリNOW開発舞台ウラ

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2017年11月末、メルカリアプリ内に「フリマじゃない新機能」としてメルカリNOWがリリースされました。査定と同時に即買い取り、集荷も無料。

各メディアでも大きく取り上げられた新機能を、厳しいスケジュールのなか期日通りリリースしたメルカリNOWチーム。
社をまたいだ新規チームを率いたプロダクトオーナーの石川さんに、開発の舞台ウラを聞きました。

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石川 佑樹

東京大学仏文科卒業後、2012年に任天堂株式会社入社。パブリッシャーストラテジーGに従事後、9ヶ月で退職。
在職時から開発していたサービスでのスタートアップや開発フリーランスを経て、2014年にモイ株式会社(ツイキャス)に初期社員エンジニアとして入社。

国内開発、海外マネージャー、アジア事業立ち上げを経て、2017年6月にメルカリ/ソウゾウに入社。メルカリ アッテを担当ののち、現在メルカリNOWのプロダクトオーナーを務める。

ー石川さんはもともとソウゾウでメルカリ アッテを作っていましたよね。どういう経緯でメルカリNOWに?

2017年6月に入社して、アッテのサービスカテゴリーのグロースに取り組んでいました。8月末頃に、ソウゾウ代表の松本さんとメルカリ取締役の濱田さんに呼ばれて、フリマじゃないメルカリを作るからPO(プロダクトオーナー)をやってくれないかと言われて。

その時にすでに、社としてかなり力をいれるプロジェクトだと決まっていて、そんな中でまだ実績のない自分をPOに選んでくれたのかと驚きましたね。

メルカリはかんたんに出品できますが、それすら面倒な人たちはたくさんいる。そういった人たちにも価値を届けたいという意義に共感して、引き受けることにしました。

ーどんなフローで、チームで、開発をしていましたか?

大枠のモデルは既に決まっていましたが、具体的にどう実現していくか、その詳細をすべてチームで決めていきました。
メルカリNOWは、メルカリ社が運営しているメルカリ内の機能をグループ会社のソウゾウが担うという座組で、社内初の試みでした。

開発メンバーも初めてソウゾウとメルカリの混合チームで構成することになり、各プロジェクトからメンバーが参加しました。

当初は5名くらいでキックオフしたのですが、最終的にはCSの方々も含めて25名くらいのチームになりました。非常に優秀なだけでなく、MOVE FASTなメンバーが集まってきてくれて、最初はメンバー同士が誰が誰だかわからない中開発が始まったのですが、今では少々騒々しいくらい仲が良いチームになっています。

それから、メルカリNOWはメルカリアプリ内の機能なので、メルカリのチームの方々ともたくさん関わって、協力しながら進行しました。

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各プロジェクトから集まったチームメンバー

ー混合チームでよかったことはありますか?

NOWの機能をメルカリに組み込むにあたって、技術的なチャレンジも実現できました。メルカリで積極的に進めているmicroservices化によって、機能を実装しました。具体的にはメルカリ本体ではAPIはPHPで、サーバーはさくらに置いていますが、メルカリNOWでは、APIにGoを、サーバーにGCPを利用しています。

Go/GCP周りはソウゾウメンバーを中心に、メルカリ本体への組み込み周りについてはメルカリメンバーを中心に進め、お互いにノウハウを一気に共有できたこともよかったなと思っています。

メルカリを成長させてきている人や、長い歴史を知っている人たちの仕事術を見られました。今後は、他にもソウゾウとメルカリの垣根がないプロジェクトも増えてくると思います。

ー開発期間が2ヶ月半とタイトでしたね

そうですね、9/15から始動して11/27にリリースしました。普通に考えたら無理なところがありましたが、やると決めた後はとにかく「どうやるか」だけを考え続けていました。
例えば、ハードなスケジュールだとついピリピリしたり、雰囲気が悪くなりがちだと思うのですが、自分も含めてメンバーが楽しんで仕事ができるような雰囲気作りや開発進行に努めていました。

「つらい」「つまらない」という感情でパフォーマンスが落ちるのはもったいないし、お互いに楽しくないですよね。人を責めずに、建設的なコミュニケーションをして課題を解決していきたいと思っていました。

結果、「猛烈に仕事を進行する一方で、チームの雰囲気は和気あいあいとしていた」と、メンバーからのフィードバックもあったりするなど、終始ほんわかした雰囲気のチームでサービスリリースできたな、と思います。

あとは、なるべく得意なことだけやってほしいと伝えていました。
メルカリNOWは、成功のためなら社をあげて協力する!という、力の入ったプロジェクトでしたが、それでもチームメンバー全員が全力疾走してなんとか成功する!という規模とスケジュールでした。

メンバーは大抵のことなら主体的に自分で解決できてしまう人たちですが、「自分が得意じゃないことはやらないでください。とにかくスピード重視です。」と、お願いしていて。
人手が足りないときや困ったときは、得意な方に協力をお願いするので言ってくださいと伝えていました。
例えば本人確認フローの部分は、ソウゾウの「ソリューションチーム」という横断的にプロジェクト改善をするチームのサーバーサイドエンジニアに途中から参加してもらっていました。

その他にも本当に色んなチームの方に協力してもらって、メルカリのAll for Oneを体感できるプロジェクトでした。

ーリリースしてみてどうでしたか?

リリース直後は、開始10分で1日の上限金額に達したりと反響の大きさに驚きました。

実は最初の数日は、上限が来たら買い取りを停止するという処理が追いつかずちょっと多めに買い取ってしまっていた日があり、チーム全員でかなり焦りました(笑)
早々と上限が来て終了してしまうのは、多くの方に使っていただきたいという点ではもどかしいですが、需要があるとわかるのはいいことだなと思います。

(現在、上記の状況を受けて、リリース当初は10時から買取り開始だったのを、10時と18時からの二部制に変更しています。)

ただ、プロダクトとしてはまだまだこれから!というのが率直な感想で、お客さまからの意見を浴びながら、早い改善サイクルを回していきたいですね。

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機能公開の瞬間を見守るメンバー

ー今後メルカリNOWはどうなっていきますか?

“即時買取”の市場はまだ立ち上がったばかりで、お客さまの動向やご意見を聞きながら、既存のメルカリ機能に負けないくらい、価値ある機能に確立させていきたいです。
ゆっくり改善していくのではなく、引き続きスピードと非連続な成長を意識した施策をやっていく予定です。

実は、メルカリNOWに関連して、複数の新規事業の立ち上げも同時におこなってます。しかもかなり大きな規模で新しい領域のものを。気になる方は、末尾のリンクからご連絡頂けましたら、と思います!(笑)

メルカリNOWは、メンバーが優秀なのはもちろんのこと、日時ベースで数字や結果がでるプロダクトで、全社の中でも特にスタートアップらしい環境で成長機会がたくさんあり、かなり楽しいと思います。
インパクトがあって大胆なことをやりたい方に来ていただけると嬉しいです。

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