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【深セン視察リアルレポ】中国最先端のC2C事情について|Mercari Tech Research

2017-9-13

【深セン視察リアルレポ】中国最先端のC2C事情について|Mercari Tech Research

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    こんにちは!
    メルカリProducerの @ieda とソウゾウProducerの @asaka です。

    今回は8月にMercari Tech Researchの制度を使い、中国の深センを視察してきたので、レポートします。

    Mercari Tech Research 制度について

    • 世界の最先端情報をインプットしてトレンドをおさえる
    • たくさんのサービスを実際に体験する
    • あらゆる形でアウトプットする

    といったことを会社から支援する制度で、費用や通訳などの補助を受けて海外視察に行くこと、およびアプリ利用料金の援助を受けることが可能です。

    情報だけならば海外メディアの記事を見ることで収集することもできますが、気づきや発見に一番つながるのは「現地でサービスを体験すること」だと思います。世界的なCtoCマーケットプレイスの創造を目指すメルカリのプロデューサーとしてはその思いが一層強くあります。

    といった背景から設置した制度で、社内でプロダクトに関わる社員であれば誰でも利用できる制度となっております。7月から開始されましたが、既に複数社員が利用しています。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    mercan.mercari.com

    TechResearch中国-深セン編-

    2017/08/03~2017/08/06 まで深センに、当制度を利用し行ってきました。

    上海は複数の社員がすでに足を運んでおり、違う都市も視察すべく深センをチョイスしました。

    深センについて

    深センは中国の南東部の広東省に属する都市で、香港の隣に位置しています。

    f:id:mercarihr:20170912160636p:plain

    Tencent(WeChat,QQなどメッセージングサービス・決済などを運営)やHUAWEI(スマートフォンなどのデバイスを作成)など中国を代表するTech企業の本社が置かれており、イノベーションの中心になっています。

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    (中心部は高層ビルが並ぶ。)

    また、ハードウェアの開発も進んでおり、中国のシリコンバレーとも呼ばれます。
    (ハードウェアのスタートアップ専門アクセラレータのHAXなどが著名です。)

    最も特筆すべき点は、人口が30年(1980年代~2010年代)で約50倍と急激に発達した都市で、現在の人口の約65%が~30代,65歳以上の人口は2%という脅威の割合で構成されているということです。

    出典:人類史上最速で成長する都市「深セン」で何が起きているのか | 変化し続ける街 知られざる深セン | ダイヤモンド・オンライン

    やったこと

    AlipayやWeChatPaymentなどの決済や、Mobike・Ofoなどのシェア自転車は既に体験してきたので、今回はC2Cのマーケットプレイス、C2B2Cのマーケットプレイスにフォーカスを当てて視察してきました。

    1日目@深セン

    1日目は深セン特有のコンテンツを視察してきました。

    主に見てきた項目としては、電子街(@華強北)と偽ブランド品問屋(@羅湖商業城)になります。

    世界最大の電脳街とも呼ばれる華強路は、PC関連の部品や本体などを中心に業者向けの問屋がエリア一帯に並ぶとともに、ドローンやスマートウォッチ、ハンドスピナーなど消費者向けのコンテンツも一部あるといった不思議な雰囲気を醸成する街でした。

    f:id:mercarihr:20170912160714j:plain

    偽ブランド品の問屋については、羅湖という香港と中国の国境に多く構えられています。
    (なぜか一番規制が強そうな国境にあります。笑)

    HERMESだけは専門店が複数軒あり、人気そうでした!

    2日目@広州

    2日目は事前にアポ取りやイベント参加の申し込みをしていたため、広州で視察を行いました。

    現地で広告代理店に勤める日本人の方に、マーケティング・広告事情や最新の消費者向けコンテンツなどについてお聞きしたり、SharingEcnomyMeetUpに参加したり、クラシファイドアプリのQiongliaoの創業者にC2Cマーケットプレイスについて話を聞いたりと、現地の人に色々なことを聞いてきました。

    f:id:mercarihr:20170912160731p:plain

    時間があったため、C2CのマーケットプレイスやC2B2Cで買取のスキームをもつアプリも複数触り、実際に配送まで行ってみました。
    (ちなみにFENDIのバッグを査定後買取に送ったのですが、受付不可となったため中国国内をさまよっています…)

    配送についても日本より一歩先をいっており、Alipayの子会社であるCainiaoという企業が、荷物の預かり所・荷物の受取所としてワークしていることには驚きました。

    ※配送員自体は、Cainiaoで抱えておらずあくまで拠点としてだけ存在するが、中国国内の荷物の約70%をさばいているそう。

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    3日目@深セン

    3日目はXianYuというC2Cアプリを利用し、物の取引を実際に行い、その相手にユーザーインタビューを行いました。

    クラシファイド形態のC2Cのサービスは58同城など色々ありますが、「個人間取り引きになる際にXianYuの場合はAlipayがエスクローとなるので安心できる」など、意外な示唆がありました。

    また、そもそも消費者側には二次流通の概念が薄く、地域に紐づく小規模もしくは個人経営のリサイクルショップなどを利用しているという事実もわかりました。

    学び

    中国にもC2Cのマーケットプレイスは多数ありますが、買取などのC2B2Cの機能も一緒に提供していたり、オフラインでの取引が活発なアプリなどがメインで、メルカリと全く同じC2Cの(オンラインベースの)マーケットプレイスはまだ無いのでは?というのが今回の大きな気づきでした。

    また、ユーザーインタビューを複数人に実施してみて、文化的に消費の概念が違うということが分かり、

    • 「服は個人に所有するものだから、あまり中古で買わない。けど、家具や家電などは公共物に近い概念なので、二次流通でも気にしない。」
    • 「そもそも安価な新品が多いので、中古でなく新品を買う方が多い」

    など、直接現地の人から話しを伺うことで気づいた点も多かったです。

    この続きは、 Mercari Tech Research Night で!

    Mercari Tech Research Night Vol.2開催!

    Mercari Tech Research Night Vol.2 では、今回の出張で体験した中国の買取り、C2Cフリマ系サービスを実際に使ってみて感じたこと、中国の中古市場を中心にお話します。

    中国の決済以外のサービスについてキャッチアップしたいと思っている方には楽しんでいただけると思うので、ぜひご応募ください!

    connpass.com

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