ソウゾウは、8/21にブランド品専用のメルカリ姉妹アプリ「メルカリ メゾンズ」をリリースしました。
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2017年2月にザワット社をM&Aし、既存チームと社内の公募メンバーを集ったメゾンズチームが作ったアプリです。
このチームのプロデューサーは、学生時代からメルカリでインターンをし、その後入社した浅香さん。今回は浅香さんに新しいチーム、プロダクトとして、どのような「産みの苦しみ」を体験し、そして楽しんでいるのか話を聞いてみました。
浅香 直紀
2016年4月入社。2015年7月からメルカリでインターンを経験後、ソウゾウの立ち上げメンバーとして、総勢4名の頃からメルカリ アッテに従事。現在はメルカリ メゾンズのプロデューサーを担当。
スマートな体験のための泥臭いマスターづくり
ー リリースおめでとうございます!メルカリ メゾンズはどんなアプリですか?
一言でいうと、ブランド査定付きのフリマアプリです。ファッション系アイテムを出品するときの課題、例えば
- どんな説明を書くと売れやすいのか
- どこを撮影したら売れやすいのか
- 最適な値段はいくらなのか
などを、スムーズに解消できるようなアプリになっています。
個人的には撮影時の下敷きガイド機能や、型番や相場をサジェストするためのマスターづくりを頑張りました。ブランドごとの細かな型番や相場などは、一元的なマスタデータとして流通していないため、泥臭く自前で作っていて思い入れがあります。
アプリ外の部分だと、偽ブランドへの対応も同時に打ち出していて、メルカリがこれまでに培ってきたノウハウを活かして全額補償もやっています。
おかげさまでリリース後は高評価をいただいていて、KPIも今のところ順調に達成しています。
ー チーム体制と浅香さんの役割を教えてください。
チームは全員で10人います。最近入社された方もいますが、
- プロダクトオーナー:1名
- プロデューサー:2名
- デザイナー:1名
- クライアントエンジニア:2名
- サーバーサイドエンジニア: 3名
- インターン:1名
です。エンジニアが多く見えますが、ザワット社が作っていたスマオクの運営や保守も行うので、全員がメルカリ メゾンズにフルコミットしているわけではないです。
僕はプロデューサー業の全般をやっていました。例えば、ユーザーの課題と提供するべき価値の調査、ユーザーインタビュー、MVPでつくったα版〜リリース版までの企画やディレクションであったり、マーケティング・KPIの設定などです。また、新卒入社したプロデューサーのメンターもしていました。
ついに自分がファーストユーザーになれるプロダクトがきた
ーメゾンズチームにJOINしたきっかけはなんだったんでしょうか?
ザワット社のM&Aが社内で発表された時点で、新チームのメンバー公募があったんです。ザワット社の知見を活かしてブランド品に関するサービスをやるとは決まっていて、アパレルやブランドがもともと好きだった僕は「ついに自分がファーストユーザーになれるプロダクトがきた」と思いましたね。
募集中にプロダクトオーナーをランチに誘って「こういう分野のプロダクトを作りたかったんです」と熱弁しました(笑)
また、メルカリ アッテのリリース時はメルカリと兼任だったので、自分の実力を試すという意味でもフルコミットで新規事業を作ってみたかったという思いもありました。
ー既存のチームに後追いで参加する形に近いと思いますが、どうでしたか?
ソウゾウにいたメンバーの中で異動したのは4名なのですが、ソウゾウの中でも特に、新しいことにもっと挑戦し、よりスピード感をもって働きたいと思っている尖った人たちだと思います。
それでも、スタートアップとして真正面からぶつかって進んできているザワットチームと一緒になると文化の違いを感じる場面もありました。
一切遠慮のないディスカッションや、プロダクトオーナーのトップダウン体制など、うまく融合できないこともありました。
こういった課題もメンバーで随時話し合い、継続的な開発がしやすい環境に調整していきました。チームづくりの面でも今回多くの学びがあったと思います。
「正しそうなデータ」と「ユーザーの声」だけを鵜呑みにしない
ー では、新規事業チームのプロデューサーとして大切なことはなんだと思いますか?
とにかく届けたい価値を間違えず、ぶらさず、最速で届けることですね。
価値検証ができる最低限の要件、最も効率よくそれを再現する方法を常に意識します。
もちろん出してみないと答えがわからないことばかりなんですけど、ユーザーインタビューを繰り返して価値をブラッシュアップするとともに、その声を鵜呑みにしすぎないように自分たちの価値観ともすりあわせて、確信に近づけていきました。
また、実際にユーザーがプロダクトに触れるシーンで考えることも大事にしています。
計算・実装した結果をみて「データ的には正しそう」というのと、それを実機で実際のシチュエーションで使ってみた感触には乖離があることがあります。
想定シーンや具体的な商品イメージを持たずに開発を進めると、ギャップにも気づかない可能性があるので、そのバランス感覚を大切にしています。
ー ソウゾウで新規事業をやりたい人に伝えたい魅力はなんですか?
3つあります。1つ目は、まだまだこれからも新しいプロダクトが生み出されていく環境だよ、ということです。実際メルカリ メゾンズがリリースされてまだ1ヶ月も経過していませんが、既に他のプロダクトの検討や開発もはじまっています。
クオリティを保ちつつスピードをもって開発・運営ができるのは優秀なメンバーが集っている証拠だと思います。
2つ目は、裁量が大きいことです。僕は新卒2年目ですが、コアバリューからKPI、リリースタイミングなど、ほとんどの意思決定を任せてもらいました。
年次や年齢に関係なく、メンバーを信頼してくれるところがいいなと思います。
最後はメルカリも含めて全社的に協力的な空気があることです。
ユーザーインタビューの依頼や、撮影に使うブランド品の貸出などの協力はもちろんのこと、α版のフィードバック会などを企画すると、別プロジェクトやコーポレートのメンバーも興味をもって参加してくれます。
どんなプロジェクトにもAll for Oneで自分のことのように協力してくれるのは、メルカリ/ソウゾウの良さだと思います。
ー 最後に、今後はどんな仕事をしていきたいですか?
中古ブランド品の市場規模は4,425億円と言われていて、まだまだメルカリ/ソウゾウで取り切れていない分野です。まずは3年以内に年間1,200億円の流通がつくれるように、プロダクトの規模を拡大してきたいです。
一方で将来的にはまた新しいプロダクトを立ち上げたいという思いもあります。
今回は「どういう領域で」「どんなアプリにするか」の大枠は決まっていて、そこに集まったメンバーの1人としてプロダクトづくりに携わりました。
次は完全に0→1のフェーズからヒト・モノ・カネをつかってプロダクトを作り、できれば少人数の小さなチームで素早く価値を提供できる仕事をしてみたいです。
ぜひ一緒に新規プロダクトをつくりましょう!
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