メルカリグループ内で新規事業を担うソウゾウでは、複数のサービス開発をチームに分かれて行っており、品質保証を担当するQA(Quality Assurance)エンジニアもチームに分かれて業務をします。
ソウゾウのQAチームは、スキルの高さはもちろんのこと、プロダクト開発への興味・関心を強くもって常にユーザー目線で取り組むのが特徴です。どの開発メンバーに聞いても、QAチームへの敬愛と信頼はとても厚く、プロフェッショナルだと口を揃えて言います。
今回はそんなQAエンジニア3名に、彼らのマインドやソウゾウQAとしての魅力を聞いてきました。
草柳 敬(写真左)
第三者検証としてサービス立ち上げなどのQAを10年経験。2016年8月にソウゾウ入社。現在は主にメルカリ アッテのQAを担当。
冨里 菜々子(写真中央)
2017年1月にソウゾウに入社。現在はメルカリ アッテやメルカリ メゾンズなどを担当。
猫をこよなく愛している。
泰楽 無雅(写真右)
2014年5月にメルカリに入社し、QAチームの立ち上げや検証作業に従事。現在は、ソウゾウでQAを担当。趣味はコーヒーと写真。
自社QAだからこそより強く感じられる「自分のプロダクト」という実感
ーみなさんがメルカリ/ソウゾウに入社したきっかけを教えてください。
泰楽:2014年の5月に、メルカリ1人目のQAエンジニアとして入社しました。代表の山田と面談した時に、CtoCで勝ちにいくと言っていたのが決め手で入社しました。
冨里:私は、元同僚の紹介です。話を聞いてみると、QAがプロダクトに関われる範囲が広そうな印象があって入社を決めました。加えてソウゾウは新しいプロダクトをどんどん作り出すという話をきいて、ものづくりに携われそうだと思ったのがきっかけです。
泰楽:関われる範囲が広いのは、QAが完全自社メンバーだからというのも大きいですよね。
草柳:そうですね。僕も、内製QA体制に惹かれたこともポイントでした。QAを自社メンバーのみで完結している会社は結構少ないんじゃないでしょうか。QAの部署はあっても、実際にQAするのは派遣された専門の別会社の方だったり、業務委託の人というスタイルが多い気がします。
過去の自分の経験ですが、派遣や委託では業務範囲が決まっていてそれを実行していくだけになりがちなんですが、メルカリ/ソウゾウだとそれがないのがいいですね。
以前は、プロダクトに対して愛着が湧いても、関われる範囲が少ないのでいまいち「自分のプロダクト」という実感を持てませんでした。
泰楽:メルカリ/ソウゾウではQAエンジニアに限らず、プロダクトやチームを良くするためのアクションは、やろうと思えばなんでもできる環境下にあるのはいいですよね。
それぞれが伸ばしたい分野やキャリアに応じて、様々なアプローチを自分で出来ます。
逆に、課題を見つけて自分で解決しに行く力がない方はちょっと辛いかもしれないですね。
草柳:ソウゾウQAは「QAチーム」としての動きを意識しだしたのが最近なので、いろんなことをトライしていますよね。解決案を提案すると「とりあえずやってみよう」というマインドが全員にあるのがいいなと思います。
誰よりも長く多くプロダクトに触れて「違和感の感度」をあげる
ー現在はどういった体制でどんな業務をやっていますか?
泰楽:ソウゾウでは、現在5人のQAが担当プロダクトごとに業務を行っています。リリースされているプロダクトが3つと、その他のメルカリとの連携箇所や新規事業などもあるので、大体1プロダクトに1名くらいです。
メンバーが多いわけではないので、大変なときにはそれぞれがヘルプにいけるように準備しています。
冨里:開発が完了したものを検証するのはもちろんなのですが、開発前に仕様をチェックして、開発後の検証ボリュームを小さくできるように工夫しています。
すべてのバグをつぶそうとするわけではなくて、守らないといけないラインの優先度付けを意識しています。
ーみなさんそれぞれが考える「できるQAエンジニア」というのはどういった姿でしょうか?
草柳:あらゆる状況を想定して、仕様やプロダクトを俯瞰して見られる力ですかね。それからちょっとした違和感を見逃さないことですね。
冨里:ちなみに「違和感」ってどうやって感度を高めていますか?
泰楽:違和感の感度は、プロダクトへのコミット量で積み重なっていく気がします。
業務中も休みの日も誰よりもプロダクトを触っている自信があるので、変化や違和感にも気づきやすいです。これは自社プロダクトのQAの楽しみの1つでもありますね。
スキルでいうと、テストをして不具合を見つけるだけではなく、一歩深く「なぜこの不具合がでるのか」を考えられるかが大事です。
仕様の不整合なのか、プログラムの問題なのかを気にしながら、開発フローの見直しも含めてどうすれば改善されるのかを考えて提案できる人が素敵です。
ー情報の共有やコミュニケーションについて意識や行動していることはありますか?
冨里:チームとしては、週次定例でプロジェクトの状況や課題をシェアして、改善策を考えて実行しています。例えばアッテの場合は、1つのSprintごとに振り返りをして、スムーズな検証と品質向上の方法を検討しています。
最近は、要件確定後から実装開始の間にQAが仕様をあらかじめ確認するようにし、考慮漏れを開発前に防いだり、自分たちの検証工数を減らすことに成功しています。
エンジニアからも開発後の仕様変更が減るのでありがたいと言ってもらえました。
泰楽:個人的には、アッテやメルカリ カウルなど、メルカリと密連携をしているサービスが多いので、影響範囲が把握できるようにこまめに情報を取りに行くようにしています。例えばメルカリの仕様変更があった場合に、アッテにも影響がある可能性があったりするので。
草柳:僕の場合は、開発メンバーとの対面の会話を多くするように意識しています。エンジニアやプロデューサーなどと調整しながら仕様を詰めることが多いので、いつもウロウロしていると思います。
冨里:私も、話しかけられるときはいつでも相手に合わせて聞くようにしています。会話=「新しい情報が得られる機会」だと考えているので、どれだけ情報を持てているかがポイントになるQAにとっては、ありがたい情報源です。
情報についてもう一つ、アプリのユーザーレビューをチェックするようにしています。困りごとやユーザーが取る行動が見えることが多いです。
チャレンジングな環境で、いかようにでも関われるQAを体現
ーどんなQAエンジニアと一緒に働きたいですか?
草柳:守備範囲を決めず、視野を広くして、全体を意識できる人と働きたいです。
チームとしてはこれから成長していくフェーズなので、そこについても一緒に作っていける人だとうれしいですね。
泰楽:僕は3つあって、1つは自走できる人。課題を見つけて、解決に向かって動ける人です。2つ目は、コミュニケーションを円滑に取れる人。
3つ目はQAエンジニアという職種に対してポリシーがある人がいいですね。自走とも関連するんですけど、行き詰まった時に、ポリシーに基いて動ける人と働きたいです。
ー最後に、それぞれが思うソウゾウQAの魅力を教えてください。
冨里:できあがったプロダクトをQAするのではなくて、一緒に作っていけるところが魅力だと思います。もう一つは、QAエンジニアに限らず優秀なメンバーと一緒にものづくりができることです。
泰楽:2つあります。1つ目は、自社の専任QAという立場で、主体的に業務に取り決めるところですね。チームづくりもスキルアップも自分次第でいかようにも関わることができる点です。
2つ目は継続して活動できることです。担当プロダクトは変わっていくことがありますが、社内で継続して積み上げてきた知識や関係値が活かし続けられるので軌跡が確実に残せるところが魅力です。
草柳:僕は、ソウゾウという会社のチャレンジングさがQAエンジニアという職種の魅力にもつながっているのかなと思います。新しいプロダクトをどんどん生み出すソウゾウだから、QAとしてのやりがいもかなりあります。
また、やりたいと手を挙げた人にはチャンスをくれる会社なので、自分の領域を決めずに、様々なことにチャレンジしたい方には魅力的なんじゃないでしょうか。
僕自身も、そろそろプロダクトの企画や改善にも積極的に関わっていきたいですね。
ーみなさん、ありがとうございました!
ソウゾウのQAエンジニアに少しでも興味を持った方は、ぜひ気軽に遊びに来て下さい。