ソウゾウが新規事業についてお話するイベント、Souzoh Product Manager Talkを5/23に開催しました。
イベント前半のセッションでは、「メルカリグループにおける新規事業プロジェクトのリアル」というテーマで、事前に参加者のみなさまからいただいた質問をもとに、代表の松本と執行役員の原田によるセッションを行いました。
本記事では、その中から組織のカルチャーや事業の検討基準など、いくつかのテーマをピックアップしてお伝えします。
ザワットから、メルカリグループに入って驚いたことは?
原田:情報の透明性です。
誰もがすべての数字を見られるんですよね。アカウント発行もスムーズでメルカリ側のBigQueryも叩き放題。
仮説を立てて自分で気になる数字を見て、分析してその改善案を社内Wikiに書いて提案できるんですよね。そういったカルチャーが根付いているんですよ。
松本:そうですね。最近はCSメンバーもSQLを学んでBigQueryを使いこなしていたり、、欲しい数字を取りに行くことも多いです。
ちなみに、僕は社内でも数少ないQueryを叩かない方の人間なんですが(笑)、分析や検証の結果もかなり詳細に社内Wikiに残っているので、それだけでも宝の山という感じです。
例えば、アッテ内でキャンペーンをやろうとしたときに実はすでにメルカリでやった実績がある、という事はよくあって、想定される課題や成果のインパクトがわかることが大きいですね。
新規事業を開始するまでの基準にはどんなものがある?
松本:僕の中で見ているのは、月間の取扱額が10億円以上かどうか。イコールではないですが、メルカリの手数料の10%で計算した時に、売上1億円以上を比較的短期で見込めるか、ですね。
ただそれはミニマムなので、できればもっと市場性が大きいといいですね。
原田:その観点だと、メルカリ カウルはカテゴリ特化のバーティカルなので売上を見やすくてわかりやすいですよね。ただアッテはもっと取り扱う範囲が広いですよね?
松本:そうですね。アッテはメルカリ以上に大きくなる可能性を持っていると思っていて、日本のO2O領域を全部取れるかもしれないので、長い目で見ています。
「長い目」がいつまでのことを指していて、どれくらい売上が必要なのか、という具体的なのは正直まだないんですよね。幸せな状態でメンバーに集まってもらって、夢を追いかけている!という感じです。
どのようにアプリ内の新機能・施策を進めていくの?
原田:アッテは手渡し売買、コミュニティでの交流、サービスの提供と、機能が多いサービスですが、どうやって新機能を決めているんですか?
松本:大きな方針と、達成したいKPIと、アプリの使い勝手という3つの軸があると考えていて、1つ目の方針や世界観、ユーザーにこう使ってほしいという願いは定性的に決めます。
2つ目は、世界を実現するにあたって課題になるものをKPIに落として、4半期ごとに設定します。定量的に課題を調査して、一番達成されやすいものは何か?という基準で機能を決めます。
3つ目はまた定性的に、どうすればもっと使いやすいのかは、社内やユーザーさんからのフィードバックを受けながらピックアップして決めています。
現在は、2つくらいの大きな改善したいテーマを決めて、その結果をKPIにし、数字を追っていきます。ストーリーに則ってどんなことが大事かを相談しながら決めています。
ソウゾウの将来は、これからどうなる?
原田:これからのソウゾウはどんな進化をしていくのか、ぜひ教えてください!
松本:最初はメルカリがモノのCtoCを始めて、そして次にアッテが地域を軸にコミュニティやサービスのCtoCをはじめました。これはメルカリとは別の、大きい軸ですね。
そして、メルカリの垂直型アプリとしてカテゴリに特化したメルカリ カウルが誕生しました。
基本的には大きく面をとっていくか、垂直型でユーザーがすごく便利なものを作るかの2軸で考えています。
その他にもソウゾウには、プロダクトを作るチームではなく、メルカリをプラットフォーム化するためのチームもあります。アプリ間の連携や、IDの統一などができるように設計、開発をしたり、メルカリIDを使って、オフライン・オンラインでどんなことができるかを考えたりもします。
BtoCをCtoCにするにはどうすればいいか?などを考えたりもしていて、大量のリストの中からどの順にやっていくかを考えています。
たくさんの人が使えるものや、アプリならではの体験が届けられるものは何か?を基準に考えていきたいですね。
6/27(火)は「Souzoh Tech Talk」を開催!ぜひご参加ください
Product Manager Talk に続き、6/27(火)にはSouzoh Tech Talkを開催します。
ソウゾウのエンジニアが、働く環境や、メルカリ カウルの担当が開発の裏側についてお話をします。
ご応募お待ちしています!