ソフトウェアエンジニアの@kajikenがメルカリで働くエンジニアたちを捕まえて、ちょこっとお話を聞いていくシリーズがスタート。初回はメルカリでサーバーサイドエンジニアをしている、大谷勇毅さん(@bravewood)です。
@kajiken:大谷さん、ちょっとお話いいですか?
@bravewood:どうぞ
@kajiken:入社日と職種を教えてください
@bravewood:2015年10月入社です。現在はサーバーサイドエンジニアとしてビジネスロジックをPHPで書いています。
@kajiken:これまでの経歴を軽くお願いします
@bravewood:新卒ではWebフィルタリングの会社でWindows向けパッケージソフトの開発をしていました。当時はWeb2.0と謳われるなどインターネット業界が盛り上がっていたときで、でも僕はどちらかというとコンテンツを作るより、止めるほうの仕事をしていました。コンテンツを作るほうをやりたいと思って、当時の上司がベンチャーを立ち上げたタイミングで参画して、事業の提案をしたりしていました。その後はソニー・コンピューターエンタテイメントで社内ツールを開発していましたね。その後、家庭の事情で地元に戻ることになって5年ほど、地元のSIerで働いていました。
@kajiken:たしかフィリピンに語学留学もしていましたよね?
@bravewood:開発に関する著書や記事を読んでいると、有名なものはたいてい英語で書かれているじゃないですか。たまたま時間もあったので、4ヶ月ほど語学留学に行きました。帰国後もTOEICの勉強していたのですが、行く前が500点台だったのに対して、帰国後は900点台になって、一定の効果はあったかなと思ってます。
@kajiken:で、その後メルカリに入ったと…どういう経緯で入られたんですか?
@bravewood:もともと創業者の進太郎さんがウノウをやっていた時代から知っていました。ウノウブログというエンジニアブログがあって、社内で得た知見を公開してたんですけど、当時はそういうことをしている会社がなかったので新鮮だったんですよね。単純に憧れていました。
@kajiken:その時はウノウへ入ろうと思わなかったんですか?
@bravewood:当時は技術力がまだまだで、いつかはという気持ちでいましたね。その後、進太郎さんはメルカリを作って、改めて一緒に働きたいなと思いました。当時のメルカリは100名ちょっとの規模で、サービスの成長に伴い色々な人が参画してきていて、その中には業界で有名なエンジニアたちもいました。そういう流れを見てよりいっそう働きたい気持ちが高まりましたが、いよいよ自分の能力では入れないのではとも思いました。入れましたけど…。
@kajiken:面接の過程などはどうでしたか?
@bravewood:技術的なものがメインでしたが、自分なりにメルカリの改善点をあらいだして、改善提案書を持っていきました。おこがましいかなという気持ちもあったけど、むしろその行動は歓迎されましたね。メルカリではエンジニアが企画の改善を出すのもウェルカムな環境だし、むしろ出してほしいと言われます。
@kajiken:入社してからはどういうお仕事をされてるんですか?
@bravewood:入社してからは、USのプロモーションやキャンペーンなどの企画をミッションにしたエンゲージメントのプロジェクトチームで社内のCRMツールの改善など、よりお客様を獲得していくための施策に携わっていました。その後、メルカリのWeb版で購入出品ができるようにするチームを経験して、いまはメルカリに全く新しい機能を開発する、ネクストチームというところにいます。
@kajiken:メルカリで働いていて楽しいと思うことや、やりがいを教えてください
@bravewood:まずエンジニアリングに集中できる環境ということが嬉しいです。よくわからない会議に出たりと、余計なことをしなくて済みます。ガチでえらくなるとミーティングが多くなるらしいですけどね(笑)
(@bravewoodは外部ディスプレイは使わない主義だそう)
@kajiken:プリンシパルエンジニアでさえ、スタンドアップミーティングぐらしかないですしね、アウトプットも出しやすい環境ですよね。
@bravewood:そうそう。あと、年齢的な意味ではなく、大人というか、わかってるなって人が多い。10言わなくてもいい人が多いというか。みんながちゃんとメルカリ使ってるから話が通じやすい部分はあるのかもしれないですね。そういう時に、バリューやミッションが本当に根付いてるんだなと感じます。
@kajiken:エンジニアとしてメルカリで働くメリットをあげるとしたらどうですか?たとえば、技術的な観点でとか
@bravewood:まず優秀なエンジニアたくさんいるということが大きいですね。そういう人たちにめっちゃ相談する環境があるし、常に誰にでも話しかけられる環境がある。そういうのはすごくありがたいし、いいですよね。
@kajiken:メルカリはレビュー文化がありますよね。一番このレビュー最高!やばかったなってエピソードはありますか
@bravewood:レビューに関するエピソードではないけど、エンゲージメントチームはとにかくスピード命だったんですよね、多少アーキテクチャを犠牲にしてでも、その時の価値を優先してやるという感じで。そのときに、またエンゲージメントチームの案件かって言いつつ、ほかのエンジニアが目をつむってくれたことがあって。本来ならそいういうの許せないタイプの方だと思うんですよ、それでも進めてくれたというバランス感はメルカリらしかったなと思います。僕らとしては、その当時必要だったことを必要な速度でやっただけなので、そういうお互いをリスペクトするマインドが重要かなと思います。
@kajiken:あこがれから入社、そして存分に活躍してるなと思うんですが、今のメルカリってどう見えてますか
@bravewood:なんか、カルチャーが本当にすごいなと思ってますね。情報をオープンにすることもそうだし、WikiやTechBlog、mercanみたいに全員が積極的にアウトプットしていこうとしていること、そして働く環境も常に改善していこうとしています。こういうカルチャーになるには進太郎さんの役割も大きかっただろうし、世界という目標を最初から持っているから仕事のやり方も含め、グローバルであらゆることを考えているのだと思います。すごく面白い中で働けているという実感がありますよ。
@kajiken:よくバリューバリューって言ってますが、浸透していると思いますか?
@bravewood:してると思います。僕もGo Boldっていう言葉をよく使いますしね。こういう言葉をなぜ日常で使えるかというと、日々速さやより大胆なことを求められる環境だったし、何より失敗を責めない会社の文化がありますね、やらないよりもやったことを評価する会社です。
@kajiken:今後メルカリで実現したいこと or 自身でやりたいことを教えてください
@bravewood:僕はとにかく酷いコードといわれようが、早く、ひとりでも多く目の前のお客さまに新しい価値を提供したいと思っています。ネットワーク効果とよく言われていますが、それがプラットフォームとしての価値を高めることに繋がると思っているし、世界的なプラットフォームをつくるためにも、そこが大事かなと思っています。そしてなにより、USでもUKでも、もちろん日本でももっとメルカリを圧倒的に成長させたいですね。
@kajiken:それを実現するためには、どういう人にジョインしてほしいですか?
@bravewood:実装が早いとか、バランス感覚があるエンジニアはきっと活躍できると思います。能動的に動ける人、あとは、めちゃくちゃアーキテクチャすごい人がほしいですね。それで僕の作った酷いコードを直してほしいです(笑)僕は地元で働いていた期間も長かったのですが、地方SIerにも優秀なエンジニアはたくさんいるので、地方で働いているエンジニアこそ東京で働いてみてほしいという気持ちもあります。マインドさえあれば、どんどん挑戦してみたらいいと思います!
@kajiken:ちょっと、といいながらいろいろお話いただきありがとうございました。ではまた。
【次回予告】
次回はiOSエンジニアのjarinosukeさんにちょっといいですか?します。