ソウゾウは、5/8に新サービス「メルカリ カウル」のiOS版を正式リリースしました。エンタメ・ホビー特化型アプリであるメルカリ カウルは、メルカリとの密連携を活かしたサービスです。
メルカリグループ内で新規事業を担うソウゾウは、どんな経緯と狙いで「メルカリ カウル」をリリースしたのか。そして今度はどうなっていくのか、プロダクトオーナーである藤﨑に話を聞きました。
藤﨑研一朗
2016年6月にソウゾウ入社。現在は、メルカリ カウルのプロジェクトオーナーやソウゾウのマーケティング全般/組織開発を担当。ソウゾウ執行役員。
– iOS版のリリースお疲れ様でした。今の心境はどうですか?
藤﨑:ありがとうございます。とりあえず、ホッとしています。ゴールデンウィーク前に申請を終わらせなきゃと、本当に最終日のギリギリまでチームみんなで頑張ってたんです。
リリース当日から多くのメディアに取り上げて頂けたし、SNSの反応も思った以上に良くて、苦労したけど良かったね、とメンバー一同喜んでいます。
– メルカリ カウルは「エンタメ・ホビー特化型アプリ」ですね。特徴を教えてください。
藤﨑:特徴は大きく3つあります。
1つ目はとにかく出品しやすいこと。商品のバーコードを読み取れば、タイトルや画像、売れやすい価格が自動で入ります。後は本の状態を入れるだけで出品できます。
2つ目は「最安値」の表示があるので、安い商品を見つけやすいこと。
3つ目は、メルカリと連携していて同時出品されるので、とにかく売れやすいことです。
初期リリースはとにかく機能を削りました。今は、商品が売れるとその先の取引はメルカリアプリでやるようになっています。
決済などの重要で時間のかかる開発は、まずは既存のメルカリの機能に乗っかり、我々はメルカリ カウルならではの体験作りに注力しました。
これからは、より快適に使って頂けるように改善を重ねていきます。
– エンタメ・ホビー特化のアプリを作ろうと決まった経緯は何だったのでしょうか?
藤﨑:まず、2016年7月ごろから、メルカリグループとしてソウゾウがどんなサービスを提供できると良いかを考え始めました。
ソウゾウもメンバーが30名ほどになってきたタイミングで、そろそろ次何をやるかを固めようかというタイミングでした。
具体的には、規模が小さくなりすぎないように一年後の売上規模を先に決めて、その上でメルカリの課題を着実に解決しつつもユーザの体験を底上げするようなものを検討しました。
その後、カテゴリー特化アプリに決めて市場調査や競合分析を行い、どのカテゴリーをメルカリが強化するべきか?ユーザにとって本当に価値有るものを生み出せるか?を話し合った結果、エンタメ・ホビー特化のアプリに決まりました。
– その後はどのように企画を詰めていったんですか?
藤﨑:方向性を整理した上で、(ソウゾウ代表の)松本、(メルカリ代表の)山田と目線合わせをし、その後どのジャンルをやるか?どういった体験を提供するか?についても提案していきました。
2016年の10月くらいにはモックを作りあげてましたね。特に、メルカリとの連携体験をどう描くか?は、モックを見ながら既存体験を損なわないように、慎重に進めました。
11月には本格的にプロジェクトが動き始め、採用状況やアッテの進捗との様子をみながら、徐々にメンバーをカウルチームへシフトさせていった感じです。
大きめの意思決定は都度、松本や山田に共有していますが、モックベースで大枠の体験やUIの認識をあわせてからは、ほぼ任せてもらっています。
出来上がった物に対して2人から意見ももらいますが、それを反映するかどうかは任せてもらったので、とても進めやすかったですね。
– ところで藤﨑さんは、いつ頃になぜソウゾウに入社したんですか?
藤﨑:僕が入社したのは2016年の6月です。松本と、もともとコミュニティファクトリーという会社(2012年、ヤフーに売却)を一緒にやっていたのですが、彼がソウゾウを作ってから「また一緒にやらないか」と声をかけてもらって入社しました。
僕はものづくりが好きなので、新たなチャレンジができるソウゾウに惹かれました。
それだけでなく、ものづくりを通じて、組織や人が成長していき活気ある組織を作ることが好きで、ソウゾウならそれもやれそうだなと思いました。
松本とはかれこれ7年の付き合いですね。
彼はどちらかというと直感的で、人と金を集めるのがうまい。人望があります。一方、僕はマーケティングとものづくりが得意で、組織づくりへの関心も高い。
ぶつかることもあるんですが、お互いの違いや強みを尊敬しあっているため、良い意味で補完できていると思います。
– iOS版のリリースまでに大変だったことはありますか?
藤﨑:ありますよ。1つはメルカリとの密な連携。これはメルカリ/ソウゾウとして初めてのことが多かったため苦労しましたね。
共に近い場所で同じプロジェクトとして進める体制を作り、いざ進めていく上で浮かび上がる多くの課題を乗り越えていくこと、メルカリ本体にできるだけ影響を及ぼさないように進めることなど。
今回の知見を次回以降も活かせるのは非常に大きな学びです。
もう1つは、メンバーとのコミュニケーションですね。ソウゾウは入社間もない人材が多いこともあり、バックグラウンドやワークスタイルがみんなバラバラで、その中で距離感を縮めていくところには苦労しました。
メンバーに助けられながら「このチームをどういうチームにしていきたいか」をプレゼンしたり、誰でもボールを拾って主体的にコミュニケーションしようというメッセージを言い続けるようにしました。はじめは遠慮したり、役割の境界線をひいてしまいがちなんです。
それから、あるメンバーには「藤﨑さん、週報を書いたらどうですか」と言われ、自分が頭の中で考えていることや、バリューの重要性についてポエムっぽく繰り返し発信していくようにしました。
それを1on1とかでもすり合わせていく中で、メンバーも次第に考えていることを発信してくれるようになりました。
お互いの考え方を知り、認めていけるようになったかなと。メンバーの人柄や気遣いにはいつも助けられています。
今は13名のチームで開発しているのですが、ソウゾウのバリューである「Move Fast」や「All for One」を特に重視して主体的に動いてくれるので、とても良いチームになってきています。
チームメンバーのみんなとアプリのストア公開を見守る様子
– 今後メルカリ カウルはどう進化していきますか?
藤﨑: 今後は、買い場としての価値を高めていきたいですね。単なるフリマの特化型に閉じずに、世界観を拡張させていきたいです。
大きくは3つ考えがあって、1つ目は、フリマとECの統合。
メルカリ カウル内で、新たに新刊販売を導入予定です。実は今ってユーザの購入意欲に対して、商品供給が全く追いついていない現状なんです。その状況を、新しい体験とともに解決していきたい。
また、メルカリアプリ内でのユーザー体験を高めつつ、メルカリ カウルへの送客を強化します。メルカリ カウル内では、ユーザーは保有している売上金を使って新品/中古関係なく、購入してもらうことができるイメージです。
2つ目は、コミュニティの創出です。
他人のオススメやレビューコメントを通じ、購入につながることは多いので、同じ趣味嗜好を持ったユーザー同士がつながれるコミュニティを作りたいです。
ソウゾウにはすでに「地域コミュニティ メルカリ アッテ」があるので、その知見も存分に活かせると思っています。
ユーザー同士が安心して楽しめるコミュニケーションの場を提供する作り出すことで、メルカリ カウルの新たな意義を感じてもらえるようにします。
その先には、クリエイターを巻き込んだコミュニティなどあっても面白いかもしれません。
3つ目は、データの活用です。
メルカリに集まっているユーザーの関心や購買履歴などのデータを活用し、新たな書籍提案や気付きを与えていけたらと考えています。
目指す世界としては、文化的インフラです。
本などを売却し、売上金で新刊を購入する。そしてそれをまた売却する。
書籍にかけられる予算が少なくても《買う》《売る》を循環させることで、紙書籍を楽しむことに繋がるような気がしています。
その時には自分の思考の半径から少し広がった新しい発見を提供し、気軽に書籍に出会えるようにしたい。
メルカリカウルが、新たな文化的インフラになることで、出版/エンタメ業界を、盛り上げていきたいです。
さらに詳しく聞きたい方は、Souzoh Product Manager Talkへ
メルカリグループで新規事業を担うソウゾウがどのようにサービスづくりをしているのか、メルカリ カウルはどんなサービスを目指しているのか、もっと知りたいという方は
5/23(火)に開催するSouzoh Product Manager Talkにぜひご参加ください。「スマオク」を運営していたザワットの原田も加わり、新規事業について語ります。
ご応募はコチラから↓
また、メルカリ カウルを一緒につくっていくメンバーも全方位的に募集しています。
「こんなメンバーと働いてみたい」、「ワクワクするサービスを作っていきたい」という方からのご応募お待ちしております。
「私たちと一緒にメルカリ カウルを作りましょう」
Wantedly
『メルカリカウル』リリース!新プロダクトを一緒に成長させてくれる人大募集! – 株式会社メルカリの中途・インターンシップの求人 – Wantedly
コーポレートサイトからもご応募お待ちしております
Producer (Souzoh, New Travel Project)
UI/UX Designer (Souzoh, New Travel Project)