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グローバル環境で学んだBe Professional精神! メルカリプロアスリート、土子・篠田選手カナダ遠征レポート

2017-4-25

グローバル環境で学んだBe Professional精神! メルカリプロアスリート、土子・篠田選手カナダ遠征レポート

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    2017年1月にメルカリへの入社を発表したプロアスリートの土子選手と篠田選手。入社翌月には、車椅子バスケットボールの日本代表強化指定選手として、選抜メンバーともにカナダのトロントに遠征、強化合宿に参加してきました。元カナダ代表コーチがアメリカの車椅子バスケの名門、イリノイ大学でコーチをしていた際、バスケ留学をしていた日本人選手を指導したことから交流が始まり、今では毎年2月のカナダ遠征が恒例行事となっています。

    今回のメルカンでは、カナダ遠征の内容やこぼれ話をご紹介します。

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    土子大輔 (写真左)
    13歳でバスケットボールを始め、高校・大学・社会人ともにクラブチームでプレーする。26歳の時にバイク事故により右脚を大腿から切断する。およそ1年間のリハビリを経て2008年に名門「千葉ホークス」で車椅子バスケットボールを始める。 2017年1月に株式会社メルカリにジョイン。2020年の東京パラリンピックへ向けて日々挑戦を続けている。


    篠田匡世 (写真右)
    元高校球児。将来は教員を目指していたが、18歳のときバイク事故により両脚を切断する。入院中に先生の紹介で車椅子バスケットボールの存在を知り、プレーを始める。現在は、埼玉ライオンズ所属センターとしてプレーを行う。2017年1月に株式会社メルカリにジョイン。土子選手と共に、2020年の東京パラリンピックを目指す。

    ーカナダ遠征お疲れ様でした!
    非常にストイックな日々だったと聞いていますが、合宿の概要について教えてもらえますか?

    土子:
    2/18〜2/26にカナダのトロントにあるナショナルトレーニングセンターで開催された、強化合宿に参加してきました。
    今回の合宿のメインテーマはフィジカル面の強化でした。
    合宿中、ほとんどの時間を過ごしたナショナルトレーニングセンターはオリンピック選手向けに作られた施設です。単にコートがあるだけではなく、身体機能を鍛えたり測ったりする最新設備も充実しており、大いに活用しました。

    篠田:
    合宿を通してフィジカル面がかなり鍛えられましたね。朝・昼・晩と常にパワーが出せるかをチェックしていました。国内の練習では、ここまで追い込まれることは中々ありません。遠征中、カナダのチームの試合を行ったのですが、試合前にあえて筋トレを行い、筋肉がパンプアップした状態で試合に挑んだり… 合宿のテーマがHard Workならぬ、VERY Hard Workでしたからね。笑

    土子:
    あれはきつかった。でもパラリンピックもしかり、メダルのかかった大切な試合って、常に体力的に追い込まれている時に行われるからね。今回遠征も毎日試合を行ったけど、やっぱり最終日の試合が一番大切だった。

    篠田:
    そうそう、最後のゲームが終わった後は安堵感もあってか、一気に疲れが出て、21時に速攻眠りについたよ…

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    遠征時。2人のメルカリTシャツは特注のXLサイズ!

    ーハードですね..1日の具体的なスケジュールを教えてもらえますか?

    土子:
    主に午前・午後・夜の3部でそれぞれ2〜3時間のウェイトトレーニング・練習・試合といった感じで、間にフィジカル&スキルテストを実施しました。
    ウェイトトレーニングは帯同トレーナーの指導の下、筋力UPと心肺機能UPのメニューがメイン。障害に応じて残存する機能(動かせる筋肉)を全て鍛えました。
    2日目からは、カナダの代表チームや健常者のチームとの対戦試合も毎日実施しました。カナダの代表選手との試合結果は、3勝2敗。どれも僅差で面白い試合でした。健常者チームとも2試合行ったのですが、体も大きく足の踏ん張りでも差があり、ボロ負けでした…

    篠田:
    そうそう、対戦チームにはパトリック・アンダーソン(元カナダ代表でシドニー金、アテネ金、北京銀、ロンドン金をもたらした車椅子バスケ界のスーパーエース)もいたんですよ。悔しいけど、圧倒的に強かったですね。
    試合といえば、カナダでは土日になると、一般の方も多く観客として見に来ていて、車椅子バスケットボールがスポーツの一つとして生活に根付いていることを感じました。
    一方で、日本は試合をしても福祉関連の人や選手の知り合いがメインで、一般の方が見に来ることはほぼありません。東京2020で盛り上がり始めている今、日本の皆さんにももっと興味を持ってもらいたいです。

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    遠征終了後、東京オフィスで発表会を行いました。

    ーなるほど、観客以外の部分で、日本とカナダで違いを特に感じた部分はありますか?

    土子:
    まずは充実したトレーニング施設。それに、カナダ代表を支えるトレーニング施設のスタッフなど、全てにおいてプロフェッショナルリズムを感じました。パラスポーツへの理解が日本よりずっと進んでいるんですね。

    篠田:
    私も、メルカリのバリューの一つでもある『Be Professional精神』をカナダで更に学びました。カナダの代表候補は、朝センターに来て練習、その後仕事に向かい、またその後戻ってきて夜からまた練習をしています。正直日本でここまでProfessionalに追い込んでいる人は少ないと思います。
    また、チームの雰囲気作りがうまい。エース級の人も、プレーを始めたばかりの人もみんなが平等に接していることに驚きました。日本はエース級の人に遠慮してしまいがちなことが多いのですが、カナダ選手は全くそんなことがない。誰でも”私の強みはこういうところ、逆に弱みはこういうところ、だからあなたはこういうフォローをして”と、しっかり意見を述べています。こういった環境でのどちらが伸びるかって言ったらやはりカナダですよね。
    今回の合宿を通して自分も周りに遠慮することなくプロフェッショナルに意見を述べ、また他のメンバーも意見をいいやすい環境を作ろうと思いました。

    土子:
    そうですね。今回、Be Professionalなカナダメンバーやスタッフから、一緒に遠征した日本人スタッフが東京2020に向けて多くのことを学び取ろうとする姿を見たり、厳しいトレーニング内容に挑戦するチームメンバーを見たりして、刺激になりました。自分の意識も引き締まる、とても充実した遠征でした。

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    東京メンバーも代表合宿のリアルな話に興味津々。

    ーカナダ遠征から多くのことを学ばれたんですね。自由時間でのこぼれ話とかありますか?

    土子:
    自由時間は全くなかった!(笑)唯一あげるとしたらは、レストランでステーキを食べたとか…。その日以外は、朝早くから夜10時位まで練習し、その後に洗濯、コーチと面談して泥のように就寝という毎日をおくっていました。あっという間に合宿が終わりました。

    篠田:
    こんなにバスケに打ち込める環境に入れたのも、珍しいですよね。正直、今回の合宿に参加して、”全てをかけてバスケに打ち込める環境”に身を置かないと、代表選手は務まらないという思いが更に強くなりました。自分自身も、メルカリにジョインしていなかったら、難しかったかと。また、単にバスケに打ち込む時間を多く持つだけでなく、メルカリメンバー全員が心から応援してくれている環境がさらに自分を後押ししてくれている気がします。今日も、みんなの顔を見たいなと思って出社しました。笑

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    発表会後のTGIFにて。

    ー最後に、メルカン読者に一言お願いします!

    土子:
    まだまだ日本のパラスポーツに於いてはソフト面・ハード面で世界に遅れをとっていますが、東京2020でメダルを獲得する為に個々の選手・スタッフともに日々挑戦しています!是非応援宜しくお願いします!

    篠田:
    ちょうどGW(5/3〜5/5)にも代々木にある東京体育館で、車椅子バスケットボールの選手権大会内閣総理大臣杯争奪第45回記念日本車椅子バスケットボール選手権大会)が開催されます。土子さんとは別チームで、戦うとしたら決勝ですね。
    カナダ遠征で学んだ結果を試合でも出せるよう、頑張りますので、是非見に来てくれたら嬉しいです。応援よろしくお願いします!

    ありがとうございました。決勝戦で土子さんと篠田さんの試合を見れることを期待しています!

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