2013年7月に誕生した、当社のフリマアプリ「メルカリ」。おかげさまで多くの方にご利用いただき、日米合計3,700万(日本2,800万、米国900万)DLを達成することができました。(※2016年5月時点)
このような会社の急成長を支えたのが、メルカリのミッションとバリューに共感して集ったメンバーたち。その中でも創業時から代表取締役・山田進太郎とともにサービス開発に取り組み、メルカリの共同創業者である富島寛は、並々ならぬ熱い想いを持っていました。
メルカリに命を吹き込んだ、創業メンバーが集まった理由
「ひとりの先輩起業家として付き合っていた頃、代表の山田はどちらかというと“クリエイター”タイプの人という印象が強かったんです。でも一緒に仕事をしてみると、経営者としてもすごく優秀な人ということを改めて感じました。突破力やネットワークを作る力、マネジメント力など、僕にはないものを持っていたんです」(富島)
現在、当社のCPO(Chief Product Officer)である富島は、代表・山田と一緒に働きはじめた当時のことをそう振り返ります。彼がメルカリに参画したのは創業直前、2013年1月のことでした。
山田と富島の出会いは、今から8年程前までさかのぼります。当時はそれぞれが別の会社を経営する起業家でした。それからしばらくは年に数回、交流がある程度だったという2人。そんな彼らの進む道が交差したのは、2012年の年末のことでした。
今のタイミングなら、モバイルは外せない。C2Cサービスも一般に浸透しつつある。さらにスマホアプリなら間違いないはず――そうした“事業のタネ”は、当時の富島自身も漠然と考えていたのだそうです。しかし自分が先頭に立ってそれらを押し進めるには、どれもあと一歩、決め手に欠けていました。
「起業のアイデアはいくつかあって、次はそれをやろうかなと思っていました。でも一方で、自分には大成功するサービスを作るために不足しているものがあると感じていました。そんなときに山田からフリマアプリの構想を聞いて、僕の方から一緒にやらせてほしいとお願いしたんです。山田とだったら、新しいチャレンジを形にして、大きく育てることができる、そう思えたんです」(富島)
こうして富島は山田とともに、新しいチャレンジのスタートラインに立つことになりました。
何かひとつのことに、徹底的に挑戦できる環境を求めてスタートアップへ
富島がスタートアップ企業で働くことを意識しはじめたのは、学生時代。当時はまだ「こうなりたい」というビジョンをそれほど持っていなかったそうですが、彼は内定を得ていた企業に就職せず、学生スタートアップへの合流を選択しています。
「もともと稼ぐとか、仕事をするってこと自体に興味があるタイプではありません。ただ、自分が熱中できることをやりたいという思いは常にありました。そう考えたとき、自分たちでスタートアップをやって、大きなサービスを作るという選択肢はとても魅力的でした」(富島)
しかし当然、現実はそう甘くはありませんでした。その後、友人と共同で設立した株式会社バンク・オブ・イノベーションでは、3年半ほど経営に携わった後に、富島は会社を離れます。
「今振り返って考えると、当時の自分は完全に実力不足。思ったようにはならないことばかりで、けっこう辛いことも多かったです。でも逆にそれを痛感したからこそ、スタートアップの世界で仕事を続けてこれたのかもしれません」(富島)
バンク・オブ・イノベーション時代は、フォーム作成やスクレイピングくらいしかできなかった技術スキルですが、スタートアップをやる上でプログラミングの必要性を実感し、自分で始めることになります。
「プログラミングができないのは致命的な欠陥だと感じました。音楽を作りたいのに楽器が何もできないようなものです。なので友人とAndroidアプリを作りはじめ、サーバーサイドを担当しました。WebViewベースの写真アプリを作るために、サーバー構築から、htmlとjsでのフロントエンド、サーバーサイドを一通り経験しました。その後、ソーシャルゲームの会社でプログラマーとして働きました」(富島)
そろそろ自分でまたスタートアップを始めたいと考えていた時に、山田進太郎という1人の経営者とに出会い、新たなチャレンジへと進む決意をしたのです。
成功したという感覚はまったくない、メルカリをもっと多くの人へ
アプリを開発し、リリース後もひたすら、技術面やサービス、サポート面の改善を繰り返す毎日……。
「大変だったことは……サーバーが頻繁に落ちたり、カスタマーサポートの体制構築が追いつかないとかたくさんありました。なにしろ会社設立から1年半の間に、アプリのリリース、USの子会社設立、CM展開によるユーザー急増、そしてUS版アプリリリースまで一気に進みましたからね。当時はエンジニアが10人もいなかったので大変な状況でしたが、ある程度は順調にきたんじゃないかと思います」(富島)
しかし、富島はまだ、「成功したという感覚はまったくない」といいます。このサービスを、“すごくいいもの”にしたい――だからもっと多くの人に使ってもらわないといけない、と。
「アプリ自体のダウンロード数は確かに伸びていますが、まだメルカリを使ったことがない人も、ものすごくたくさんいます。だからもっといいものを作って、日本とUSに限らず、世界中の人がメルカリを使っている状態まで持っていきたいし、持っていけると思ってます」(富島)
富島の言葉の端々ににじむのは、「メルカリをいいサービスにしたい!」というプロダクトへのまっすぐな想い。「世界的なマーケットプレイスを創る」というメルカリの掲げるミッションを実現するため、富島自身もプロダクトに、そしてユーザーに徹底的に向き合っているのです。
そんな富島は、自らと共に世界にチャレンジしてくれる、新たな仲間を必要としています。スタートアップの世界で勝負したいと思っていた自分自身のように、チャレンジ精神があれば、「メルカリ」できっと成長できる。だからこそ富島は、「大胆に挑戦すること」を何よりも大切にしています。
Go Bold――世界に向かって、大胆に挑戦していく
当社で掲げているバリューのひとつに、「Go Bold(大胆に)」というものがあります。確かに会社規模は急成長していますが、保守的にならずに、メンバーにも失敗を恐れずに挑んでいく姿勢が必要とされるからです。
「メルカリのメンバーは、入社してきた時点で、大胆な挑戦が好きな人が多いかもしれないですね。当社はこれから、世界中で新しい挑戦をはじめます。黎明期のグローバル企業で経験を積めるチャンスなんてそうないと思うので、この世界に飛び込んでみたい人は大歓迎です」(富島)
私たちは現在、USでの事業展開に注力している真っ最中です。
「今の自分の目標は、ほぼメルカリの目指すこととイコールですね。とにかく日本でもアメリカでも、このサービスを誰もが知っていて、日常的に気軽に使ってもらえるようなものにすること。それをやり遂げたいと思っています」(富島)
※本エントリーは「PRTable」からの転載です