タイトルにもある通り、Engineering Officeチームのミッションは「メルペイのエンジニア組織をスケールさせる」です。
ここでいう”エンジニア組織のスケール”とはどんな意味や狙いがあるのか?そして、Engineering Officeチームではどんな人が活躍できるのか?
メルペイVPoE 兼 Engineering Officeチームのマネージャーである木村秀夫(@hidek)さんに詳しく話を伺いました。
この記事に登場する人
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木村秀夫(Hideo Kimura、@hidek)1996年にinterQ株式会社(現GMOインターネット株式会社)入社。独立起業、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズを経て、2009年に株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。同社Japanリージョンゲーム事業本部プラットフォーム本部長執行役員、システム本部長執行役員などを歴任。2018年5月より現職。
VPoEが考える、メルペイの現在地
ー今日はよろしくお願いします。まずはメルペイを含めた、メルカリグループ全体についてざっくり教えてください
hidek:現在、グループ全体の状況としては、まず「メルカリ」があり、そこから金融事業の「メルペイ」という会社が生まれて、最近だと「ソウゾウ」という新会社が生まれました。グローバル向けには、アメリカにオフィスがあってプロダクトを作っています。
メルカリグループ全体としては、各カンパニー間での連携を強めている状況です。それに伴ってエンジニアの数も増えていますし、これからもっと増やそうとしています。
ーメルペイ事業自体はどんなフェーズなんでしょうか?
hidek:メルペイでは今まで特に「決済」の分野に力を入れていましたが、現在は「与信」の分野に力を入れており、引き続きサービスをスケールアウトさせていく予定です。その一方で、先程もあった「メルカリとの連携」を強く意識している状況です。
ーそんな中で、Engineering Officeチームは何をしていくのでしょうか?
木村秀夫(@hidek)
hidek:引き続き事業のスケールに向けてエンジニアの採用強化に向けて技術広報をおこなったり、入社してくれたメンバーへのオンボーディングサポート、加えてグループ内での人材流動性を高める。その一連の流れを担うのが、Engineering Officeチームなんです。まとめると以下3つのようなかたちですね。
●PR活動(技術広報)・・・「メルペイがどういうことをやっているのか」「どんな技術を使っているのか」「どんな工夫をしているのか」を知ってもらうために、社内外のエンジニアに向けたイベントの開催
●採用後施策(オンボーディング施策)・・・メルペイに入社した方に最大限力を発揮してもらうための環境・仕組み作り
●グループ内人材流動の多様化・・・在籍しているエンジニアのキャリアの選択肢を広げ、メルカリグループ内での施策的な連携を図る取り組み
例えば具体的な例でいうと、メルペイにはもともとおこなっていたオンボーディングのサポートプロセスがあるのですが、組織規模も大きくなり、作られた当時と状況がぜんぜん違うんですよね。特に昨年からオンライン環境での働き方が重視されていることもあり、もともとおこなっていたオンボーディングの取り組み自体が難しくなっている。そこに対して改善をおこなったりしています。
このように、人や組織がスケールアウトする仕組みをつくり、よりチャレンジングな仕事ができる社内環境を整備する。そして、メルカリと連携していくための各施策をカンパニーを超えて進めていく。やることは本当にたくさんあります。
「長く楽しく活躍できる」環境づくりがチームとしてのチャレンジ
ー2021年、チームとしてはどんな成果を出したいですか?
hidek:一人のエンジニアに対する「採用」「オンボーディング」「活躍」「成果の社外発信」という一連のサイクルを、もっと大きなボリュームで、スピード感を持ってやっていきたいですね。
例えば「活躍」の部分でいうと、エンジニアメンバーの可能性をどんどん探って、広げていくことが大事だと思っています。
2020年に制度化したローテーションプログラムはまさしくその一環で、役割(ロール)と技能(スキル)を自分で変えられる仕組みです。1つのロールやスキルに固執しなくても良いので、メンバーは様々なチャレンジができる。このように成果を最大化するための環境を、会社の制度として作っていく。なおかつエンジニアのみなさんにこの制度を知ってもらえるように社内外に示していくことで、採用にもつながります。
辛いときにこそ「ミッション・バリュー」が支えに
ーEngineering Officeチームのメンバーに求めるマインドセットは何でしょう?
hidek:メルカリとメルペイ、どちらもミッション・バリューをとても大事にしているので、そこに対する理解と共感は必須です。ちなみに、メルペイのミッションは「信用を創造して、なめらかな社会を創る」ですね。
ーどうして、ミッション・バリューへの理解や共感が必須なのでしょうか?
hidek:私達の掲げているミッションってすぐに達成できるものではなく、かなり長期的なものです。なので、そもそも向かっている目標や価値観への理解と共感は、メンバーに末長く働いてもらうためにはどうしても必要になってきます。
例えば、メルペイでは新しくプロダクトを作ったがうまく行かず撤退してしまうことがあります。担当エンジニアからすると、自分が作ってきたサービスが無くなるわけですから、結構心が痛いじゃないですか。
ただこういった失敗はたびたび起こるわけで、どんなに優秀なエンジニアでも避けられない。そういうときに毎回心が折れてしまっては大変です。
そんな時にこそ「ミッション達成」という目的があってそこに共感できていれば、再び立ち上がって歩みを進めることができると思うんです。メルペイはそういったことの積み重ねをしながら、メンバー全員でゴールを目指したい。なのでミッション・バリューへの理解や共感を必要としているんです。
Engineer Officeチームに必要なコミュニケーションスキルとは?
ー募集要項に書かれている中で、もっとも必要なスキルはずばりなんでしょうか?
hidek:「コミュニケーションスキル」ですね!(即答)
Engineering Officeチームは、エンジニア組織全体に関わる施策を扱うので、全ての部署や社員とのコミュニケーションが発生します。
また、エンジニアリングの仕事、エンジニアのスキルセットやそれぞれのバックグラウンドに対する理解、そして会社の事業への理解も必要です。全てに関して深い知識はなくても良いですが、まったく知識がないとなると、エンジニアとのコミュニケーションは成り立たないと思います。
ー加えて『調査・分析、フィードバックを通じた課題の発見、課題解決を実現する計画の策定、解決ができること』を要項に入れている意図は?
hidek:2つ理由があります。まず前提として、メルペイはこれからも新しいチャレンジを続け、もし失敗しても次のチャレンジを続けなくてはならない。ただ、やって終わりではなく、きちんと分析や振り返りをしないと次につながらないですよね。この「振り返り」をしっかりできる人にきてほしいのが1つ目の理由。
もう1つの理由は、今のメルペイには、個人の自走力が必要だからです。手とり足取り教えてもらう待ちの姿勢ではなく、課題の発見から計画策定、解決までひとりでやってくれるメンバーが欲しいんです。
ー言語能力については「日本語での業務遂行能力」と「英語学習への熱意」とありますね。これはなぜですか?
hidek:メルカリとの連携施策に関連するのですが、メルカリのエンジニアは今や半分以上が海外からのメンバーなので、コミュニケーションの共通スキルとして英語は重要。ただ、英語ができないとまったく駄目というわけではなく、英語を使う環境を前向きに楽しめる方なら大丈夫だろうということですね。
大きな裁量がある中で、自走していける人はウェルカムです!
ーチームの雰囲気や働き方についてはどうですか?
hidek:メンバー同士、困ったらすぐ助け合うことが多いですね。普段のコミュニケーションでは主にSlackを使っていて気軽に仕事の相談ができますし、週1のミーティングでは進捗の報告や相談をして、マネージャーはそれに対してアドバイスをしたり、必要であればフォローをします。
どんな仕事をするか、基本は四半期ごとに決めます。期のはじめにチーム内でプロジェクトの目標と指標、ターゲットをすり合わせて、何を、いつ、どうやるかは各々が決めて動きます。1人1プロジェクトのリーダーとして、最初から最後までまるっと仕事を担当していますね。
とにかく個人の裁量も大きいので、今後もプロジェクトを自分ごと化して進めていけるような仲間を増やしていきたいですね。
ー少しでもEngineering Officeチームに興味を持ってくれた方はぜひ連絡をいただけたら嬉しいです。ご応募お待ちしております!