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産休・育休後に強く誓ったのは「メンバーへの恩返し」merci boxを利用した男女メンバー4名の実感

2021-8-27

産休・育休後に強く誓ったのは「メンバーへの恩返し」merci boxを利用した男女メンバー4名の実感

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    男性・女性問わず多くのメンバーに利用されているメルカリの人事制度「merci box(メルシーボックス)」。制度の内容は数あれど、実際に利用してみるとどうなのでしょうか?

    そこで今回は、「merci box」の産休・育休支援に注目。この制度を利用して復職した&現在利用中のパパ・ママ社員4人に集まってもらい、自身の体験を話してもらう対談を実施。

    「産休・育休を取る前後で悩みはあった?」
    「merci boxを利用してよかったことは?」

    それぞれ事情が異なるメンバーが、どうやって「merci box」を利用しているのか。メルカリPeople experienceチームの担当メンバーを交えて、リアルな体験談とともにお届けします。

    ※撮影時のみマスクを外しています

    そもそも「merci box(メルシーボックス)」って?

     
    メルカリでは2016年から、社内で働くメンバーがライフイベントなどにより環境が変わっても、「これまで通り、おもいっきり働けること」を目的とした人事制度「merci box」を導入しています。

    制度の内容は、出産や育児、病気、怪我などによるメンバーへの金銭的、身体的、精神的な不安や負担へのサポートです。例えば、産休・育休からの復職祝い金、育児や介護休暇、出産お祝い金など。お休みを取得する期間も、長期(1年以上)・短期(数ヵ月)と、メンバーそれぞれの環境や働き方によって、自由に決めることができます。

    座談会に参加した4人のパパ・ママ社員

     
    今回「merci box」の利用者として座談会に参加したのは、産休・育休を長期(1年以上)と短期(数ヵ月)で取得した男女4人のメンバーです。

    熊田勇真(Yuma Kumata、@chan-kuma)
    取得期間:2021年2月~2022年3月(現在休暇中)
    フリーランス映像クリエイターとしてWEBプロモーション、ウェディング、ドキュメンタリー動画を制作。企画・撮影・編集をするクリエイターとして国内外で活動。2019年11月メルカリ入社。現在は3人の子供の体力を削る業務に従事。育休中に趣味の料理を本格化し食育インストラクターの資格を取得。
    赤川久郎(Hisao Akagawa、@akagawa)
    取得期間:2021年1~3月(約2ヵ月)
    アパレル会社で企画・デザイン・生産管理を経験後、制作会社でライセンスキャラクターや商業施設の商品企画からデザイン、展覧会などの空間デザイン、イベント企画など幅広く担当。2018年5月メルカリに入社。現在はCreativeチームのマネージャー。
    林まり子(Mariko Hayashi、@marippe)
    取得期間:2020年3月~2021年4月(約1年)
    人事組織コンサル企業にてプロジェクトマネージャーとして採用戦略立案や採用業務改善の複数プロジェクトに10年ほど従事。2019年1月メルカリに入社。Hiring Managementチームにて採用業務の標準化、面接官トレーニング導入などを担当。2021年5月に育休から復帰し、現在はHRISチームにて人事システムWorkdayの運用改善を担当。
    平田愛美(Manami Hirata、@manamin)
    取得期間:2019年3月~2020年10月(約1年半)
    メルペイ プロダクトマネージャー。サイバーエージェント新卒入社後、アメーバブログ・755、AbemaTVなどメディア事業のグロース・新規事業立ち上げに携わる。2017年6月にソウゾウへ入社、2018年1月〜メルペイにてiD・ApplePay決済を担当・ローンチ。2020年11月に復職し、決済サービスを担当。

    どれくらい休む? それぞれの産休・育休期間と悩んだこと

     
    @chan-kuma:早速ですが、僕は約1年間育休を取っています。なぜ1年かと聞かれたら、“いけそう”だったから(笑)。「自分が抜けると不安だな」と思うより「いけるっしょ!」くらいの気持ちで休みを取れる方が、会社としては良いことですよね。あと、これは国で決まっていることだから仕方がないけど、同じ期間休みを取るにしても、男性メンバーも子どもが生まれる前から取れたらもっと良いのにな、とは思いますね。

    写真右:熊田勇真(@chan-kuma)

    @marippe:私の場合は子どもが生まれたのが5月だったので、翌年4月まで保育園に入園できない可能性が高かったんです。だから完全に保育園への入園に合わせて期間を決めました。なので、もし生まれるタイミングが違ったらもっと早く復帰していたかも。

    @manamin:保育園のタイミングに合わせるのは、あるあるですよね(笑)。私は第一子だったこともあり、準備のために「merci box」の「女性メンバーは1ヵ月早く休みに入れる」制度を利用させてもらいました。そして私の子どもも@marippeさんと同じく5月に生まれたので、翌年4月に入園させて1年くらいで復職する予定だったんです。でも、ちょうどコロナが始まった時期で、保育園が休園になるなど世の中がパニック状態になってしまい、会社と相談してお休みの期間を伸ばしてもらいました。ところが、復帰する直前に保育園でコロナの感染者が出てしまい、また長期休園になってしまって…。安心して復帰できるようになるまで、トータルで1年半のお休みに変更してもらいました。本当は私の復帰に合わせてチーム内で調整もしてもらっていたんですけど、会社にはいろいろと柔軟に対応してもらえて、ありがたかったですね。

    結局1年半という長いお休みになってしまったのでその間にメルカリを卒業するメンバーも多く、復帰してから知っている人がいるかが不安でした。

    平田愛美(@manamin)

    @marippe:私も同じです!1年ほど休んだ間にメンバーが入れ替わったり、業務も変わったりしていました。

    前職での育休と違ったところが、メルカリはお休み中もSlackで情報を見られることですね。人にもよると思うんですが、私はたまにSlackを覗いていたので、おおまかな動きや情報はつかめていたんです。AllHands(全社定例)の様子も録画されたものが残っていたので、時間があるときに見ていました。賛否両論あるとは思うけど、スムーズに復帰したいと思っている人からしたら、情報がオープンなところは助かりますよね。

    林まり子(@marippe)

    (全員うなずいて共感)

    @chan-kuma:録画が残っていると、あとから追えるから助かるよね。

    @manamin:私も、社会とつながっている感じがして良かったです(笑)。手続きなども、Slackがあったおかげですごく楽でしたね。ポータル(社内の情報共有ツール)とかを見て自分で必要な情報を調べられるし。他社の友人は、お休み中にSlackとかが使えなくなって、すべてメールでのやり取りになってしまい「すごく大変」と言っていました。

    @akagawa:僕のパートナーも育休を取っていましたが、会社とはずっと電話だけで対応していて、大変そうでしたね。

    @chan-kuma:短期で休みを取る人には、メルカリのSlackはメリットですよね。ただ、休みが長期になればなるほど「情報に乗り遅れるかも」という不安はあります。それでも、一緒に仕事をしているメンバーの雰囲気や、チーム内で業務をなんとか対応してくれている様子を見て、「たぶん戻れるだろうな」という気持ちでいましたけど。

    @akagawa:不安と言えば、僕の場合は夫婦で育休を取っていたので、収入の面は不安でしたね。育休を取る前は「自分が休みを取ったからといって、ちゃんと子育てにコミットできるのか」「それよりも働いてお金を稼ぐ方が家庭としては安心なんじゃないか」と悩んでいました。でも、「merci box」では育休復帰後に会社から補助金が出るので、短期で育休を取るという決断ができました。もしそれがなかったら、取らなかったかもしれません。

    実家に帰省して育児を家族全員でサポートできる環境もあり、すぐに育休へ入らなくてもよくなった関係で取得タイミングを悩んでいたんですが、仕事のきりがいいタイミングで取らせてもらいました。

    赤川久郎(@akagawa)

    休み前の引継ぎ…どうだった?

     
    @chan-kuma:休みに入る前で言うと、貸りていたパソコンとかをそのまま使えたから、連絡は取りやすかったですよね。

    @akagawa:僕は休みに入る前の引き継ぎに「HISASHI(AI社員)」を使いましたよ。自分の知識を最低限教え込んでおいて、問い合わせなどは「HISASHIに聞いてください」と関係メンバーに伝えておきました。とりあえずHISASHI、それでもわからなかったらチームか個人に問い合わせがくるっていう仕組みをちゃんと作っておきましたね。

    @marippe:私はHISASHIまではいかないけど、「困ったらこれを見てね」という資料はまとめておきましたね。でも女性メンバーの場合、育休に入る前の時期って体調不良も重なるじゃないですか。だから、引継ぎはタイトになりがちでした。けれど、チームみんなでサポートしてくれたのはすごくありがたかったです。

    写真右:当日の座談会に出席していた幸野俊平(メルカリpeople experience team)

    @manamin:私はけっこうバタバタしているなかで産休に入ったんですよね。スマホ決済サービス「メルペイ」をリリースした1週間後っていうタイミングです。メルペイの立ち上げ・リリースを全部やって、そのあとのことをほかのメンバーに引き継いで…というドタバタな状況でしたが、メンバーの協力もあってスムーズにできたと思います。

    そんな引き継ぎ期間中に、ある事件があって(笑)。当時、メルペイはiOS版を先行リリース、その2週間後にAndroid版をリリースさせる予定でした。でも、リリース当日にiOS版でトラブルが起きてしまい…。発生時は夜中だったこともありメンバーがあまりおらず、私も対応に参加していました。すると、トラブルに気づいたマネージャーたちが「あなたはもう休んで!」と言ってくれたんです。私自身は体調不良というわけでもなかったので対応していたんですけど、周りのメンバーもヒヤヒヤしちゃったみたいですね。

    @marippe:@manaminさんと同じく私も周りのメンバーが「お休み使いな!」と言ってくれましたね。私が大変だったのは、ギリギリまで仕事の引き継ぎ先が決まらなかったこと。前々から調整はしてもらっていたのですが、最終決定は割とギリギリになってしまって。「もし体調不良のメンバーが出ちゃったら引き継げなくなる!」って焦っていましたが、滑り込みでなんとかなりました。

    @chan-kuma:体調が崩れるときと引継ぎする時期がかぶっちゃうのは、女性の場合はどうしてもありますよね。そういう意味だと、もっと早く休みに入れたら安心なのかも。

    @akagawa:もし可能だったら、子どもが生まれる前後と夜泣きが始まる時期に、分割して休みを取れたら理想かもしれませんね。僕の場合、1人目の子どもは生まれてしばらくしてからの夜泣きの方が大変だったので…。

    @chan-kuma:分割できるのは理想ですよね。うちは子どもが予定日より早く生まれたので、当初1~2週間くらいはどうしても仕事がハードになってしまいました。計画できないものだから難しいけど、休みを上手く調整できるようになったら、もっと利用しやすくなりそう。

    あと、メルカリはお子さんを持つメンバーも多い。だから、産休・育休だけでなく「子育て」自体に理解があるメンバーも多いんですよね。

    @manamin:そうですね。女性だけでなく男性メンバーでも育休を取っている人が多い。パートナーとしても、安心感があると思います。

    @chan-kuma:わかります。そのおかげか、僕のパートナーも応援してくれています。メルカリで働くことに対して。

    @akagawa:僕もパートナーの実家で「メルカリって良い会社だね」という話題が出たりします(笑)。
    写真右:当日座談会に同席していた、井山友葉(メルカリPeople Experience Team)

    復職後のキャッチアップは 1~2ヵ月くらいかかった

     
    @marippe:さっき@manaminさんが話していた「復職後に知らない人ばかりだった」は、私も不安でした。そんなとき、チームがやってくれてすごくありがたかったのが、私の業務に関係がある人たちとリレー形式の1on1をセットしてくれたことです。1on1した人にさらに別の人を紹介してもらう“テレフォンショッキング”型で、結局20人くらいのメンバーと話ができました。オンラインだと関係構築が難しいと思うので、おすすめしたいです!

    あとは、復帰後に子どもが病気で保育園を休みがちだったので、「merci box」の「Sick Leave(病気休暇)」の制度が家族も対象になったのは、すっごく助かりました。

    @manamin:子どもの看護休暇も時間単位で取れるようになったじゃないですか。それもめちゃくちゃ助かっています。

    @marippe:それそれ~!!すごい助かりますよね。

    @akagawa:僕が復帰後によかったのは、戻ってきたときに「あなたにこれをお願いしたかった」と仕事を用意してくれていたこと。おかげで、復帰してすぐに育休前と変わらず働けました。短期だからというのもあるかもしれませんが、自分の居場所を残しておいてくれていた感覚でうれしかったですね。

    あとは休みを取ったことで、自分自身のリフレッシュにもなりました。休暇中はメルカリを使っていたので、仕事に戻ったときもお客さま目線でフィードバックができたり。自分の仕事の仕方の見直しになったし、育休に限らず、そういったメリハリは大事なんだと気づきました。

    @manamin:逆に復帰のときに困ったことは、完全にリモートワークになっている中で復帰したので、変更したルールや手続きなどを自分で調べなきゃいけなかったこと。でもその直後に、復職したメンバーにヒアリングして作られた「復職オンボーディング」という体系的なものができあがったので、前よりも楽になったのかな?

    @marippe:私はオンラインになってしばらくしてから復帰しました。なので、@manaminさんが話していた「復職オンボーディング」がわりと整備されていて、すごく助かりましたよ!

    @manamin:でもやっぱり、初めて仕事をするメンバーとの関係性の構築や、自分がどういうことを求められているかのキャッチアップは、1~2ヵ月くらいかかったんじゃないかな…。

    @akagawa:僕も2ヵ月の休みとはいえ、メルカリは変化が大きい会社なので「チームメンバーや会社の方針が変わってしまうんじゃないか」と不安でしたね。過去に、復職したらチームが変わっていたという話も聞いていたので…まず社内就活から始まる、みたいな(笑)。

    @chan-kuma:そういうときに、@marippeさんがチームにしてもらっていた1on1みたいなのはいいのかもしれないですね。

    多様なメンバーの選択を後押しする「merci box」

     
    @chan-kuma:これから産育休取得予定の人に伝えたいこととして、まずは貯金した方がいい(笑)。これは国の決まりだから仕方ないんだけど、初回の育児休業給付金が入金されるまで半年くらい時間がかかるので!

    いろんな選択肢があるけれど、育休を取ったことで、子どもが寝返りした瞬間とか、成長の貴重な瞬間を見られたので「休みを取ってよかったな」と思いましたね。育休を取った大きな理由も「子育てする人生でいたかった」があります。「仕事も大事だけど、子育ても楽しい!」って。

    @marippe:メルカリは「すぐに復帰したい・長く休みたい」のどちらの選択肢も取れる会社ですよね。merci boxの復職祝い金が初めて振り込まれたときは、制度の手厚さを感じると同時に「ちゃんと会社に貢献したい!」という気持ちにもなりました。

    @manamin:私も「家族に優しい会社だな」と思いますね。出産だけでなく、妊活のサポートも増えていますし。自分たちの幸せを優先することを、会社としても望んでくれているんだと感じます。だから、私たち働く側は安心してフルに制度を活用して、しっかり事業に貢献したらいいんじゃないかなと思っています。

    @akagawa:それで言うと、僕は「merci box」の存在も、メルカリへ転職を決めた要因の1つです。

    @manamin:それ、私もです!

    @akagawa:クリエイティブな仕事で、ここまで福利厚生が整っている会社はなかなかないんですよね。一人目の子が生まれたときに働いていた会社では休みが取れなくて、「子どもに対してそういう親であっていいのか」と考えてしまったことがありました。それこそ@chan-kumaさんが言っていたように、寝返りの瞬間を見れなかったり。今はちゃんと一緒に過ごせることで、家族の雰囲気も平穏です。周りに理解があるメンバーも多いから「この会社で仕事をしたい」という気持ちになりますね。

    @manamin:私も、理解がある人が多いのは心強いなと感じました。復帰したあと、子どもの寝かしつけをしてから残ってる業務に取り掛かろうと思っていても自分も一緒に寝落ちしてしまうことがよくあって、そこにフラストレーションを感じていたんです。でもある時、先輩ママであるメンバーが「かわいい時期は今だけだから大切にした方がいいよ」と言ってくれて、気持ちが楽になりました。「寝かしつけが嫌だな」と悩む時期もあったんですが、今は「この大好きな瞬間を大切にしていいんだな」って思えています。

    @marippe:子どもがいると、チームからサポートをしてもらえることも多いじゃないですか。でも、子どもを持たない選択をするメンバーもいるし、家族の介護を行うメンバーもいる。そういったいろいろな立場にいるメンバーのこともメルカリは考えていて、制度も作られていますよね。だから、決して子どもがいるから優遇されているわけじゃないし、今度は私自身が支えてくれたメンバーへ全力で恩返ししたいなと思っています。

    @akagawa:メルカリは、お互いを優しく思える関係値がナチュラルにできていますよね。「休んでいいよ、しょうがないよ~」と、お互いに声をかけられるというか。

    @chan-kuma:優しさを受けた分だけ、返したいなって思いますよね。

    ーメルカリの人事制度「merci box」を利用したメンバーの「生の声」は如何でしたでしょうか?いろいろなメンバーが、それぞれにあった選択をできる。そんな制度の一端をお伝えできたら幸いです。

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