はじめまして、メルカン編集長の@seo(瀨尾陽)です。
いきなり内々の話で恐縮ですが、この7月からメルカンは新体制での運営を開始しました。今回は、改めてメルカンのミッションを紹介しつつ、これからの展望を少しお話しさせていただけたらと思っています。言うなれば所信表明ですね。
まず、メルカンについておさらいさせていただくと、2016年5月26日にローンチした、採用を目的としたメルカリのオウンドメディアです。メルカリではたらく人を軸に、チームの紹介や社内での出来ごとを社内外に発信しています。累計の記事数は2,200本以上(!)もあり、贔屓目なしに言っても採用オウンドメディアの先駆けと言うべき存在だと思っています。かくいう私も、メルカリに転職する際には会社のカルチャーを知るための有用なチャネルだったと振り返って感じています。
これまでのメルカリの歴史はこちらの記事に詳しくまとめられています。
それぞれのキャリアを活かした新体制
新体制というからには、どんなメンバーによって運営しているか紹介する必要があるかと思います。カンパニーを問わず多くのメンバーがメルカンをサポートしてくれていますが、私と副編集長の@omiyu(小笠原弥優)さんが基本的にはコアメンバーです。メルカリグループ全体の採用ブランディングを戦略・企画・伝達をワンストップで実施する、Employer Branding Teamに所属しています。
Employer Branding Teamが過去に携わったプロジェクト(一部)
私自身のキャリアとしては、社会人になって以来ずっと編集者として活動してきました。前職は、Sansan株式会社で「BNL(Business Network Lab)」と「Eight Career Design」という2つのメディアの編集長をしていました。メルカリのミッションに惹かれて2022年3月に入社しましたが、当初はメルカンに携わるとは思っていなかったので、不思議なめぐり合わせを感じています。
編集長:瀨尾 陽(Akira Seo,@seo)
副編集長のOmiyuさんは2022年7月入社で、前職の株式会社ウィルゲートでは主婦向けメディア「暮らしニスタ」を含む3媒体で、SEO・コンテンツ制作・SNS運用を担当していました。これまでの知見と持ち前のプロジェクト推進力でメルカンの仕組み化をガシガシ進めてくれています。「副」編集長というポジションは、決して「サブ」的な存在ではなく、それぞれの役割に対して責任を持っているというのが正しい認識かなと思います。
副編集長:小笠原 弥優(Miyu Ogasawara,@omiyu)
Omiyuさんのメルカリへの思いについては、こちらの”特濃”転職エントリーをぜひ読んでいただければ!
つくりたいのはサステナブルな発信体制
では、この新体制でなにを目指すのか?ひと言でいえば、メルカリへのエンパシーの総量を増やすことです。
と、ひと言で言ってしまいましたが、なかなか容易い道のりではありません。メルカンがこれまで築いてきた歴史にリスペクトを持ちつつ、今後はそのポテンシャルを最大限に活かして、「これからのメルカリを共につくっていく仲間集め」のためのハブにしていきたいと考えています。
メルカンの運営方針「メディア単体でのグロースではなく、採用戦略全体のハブにしていくことを目指す。」
メルカンの編集方針「発信の目的と意図を明確にし、届けたいターゲットを想像する。」
これまでは「全メンバーが発信者」を標榜していましたが、今後は「全メンバーがカルチャーの担い手」となることを目指していきます。「考える・つくる・届ける」を共に実践していくのが理想の在り方です。メルカンの基盤をより盤石にしていくために必要なことは、「検証」と「仕組み化」を繰り返すことです。それは社内外との“絶え間ない対話”と常にセットで実施すべきものだと思っています。
「全メンバーがカルチャーの担い手」を目指す上でのコンテンツポリシー
こうした営みを継続していくことが、メルカリへのエンパシーの総量を増やすことにつながると信じて活動していきます。読者のニーズを徹底的に想像し、コンテンツの力で行動変容を起こす、そんなことができたら最高だなと思っています…と、ここまで書いていて、かなり難易度が高そう(≒おもしろそう)なチャレンジだなーと我がことながら感じています(笑)。
メルカリ入社前の外部目線で見ていたときに、先述のとおり「採用オウンドメディアの先駆けとも言うべき存在」だと思っていたのと同時に、「このメディアの運営は大変そうだな…」と率直に感じていました。
蓋を開けてみるとやはりというか、6年以上もの歴史があるだけに課題もありました。それは「サスティナブルな発信体制が整っていない」ということです。メルカリという企業の非連続的な成長によるものも大きいのかも知れません。とにかく“いま”伝えるべき情報がたくさんあるため、どうしても「つくって発信する」ことに主眼が置かれがちでした。これはある種、仕方のないことだと思います。私たちはこの過去のコンテンツを資産と捉えて、過去から現在の線を結んでいきたいと思っています。
目下取り組みはじめたこと、そしてこれから
体制が変わったからといって、メディア自体が大きく様変わりしたわけではありません。この2ヶ月は運営体制の構築とコンセプト策定に時間を使い、少しずつ種まきをしはじめたところです。
メルカンだけに限らず、Employer Branding Teamとして仕込んでいるものもいくつかあるので、今後の発信に注目いただけるとうれしいです。
そんな中、メルカンでの新しい動きを2つほど紹介したいと思います。ひとつは、メルカリのセキュリティ&プライバシーに関するチームを紹介する連載『Meet Mercari’s Security&Privacy Team』です。2022年7月に体制をリニューアルしたSecurity&Privacy Teamにフォーカスをあてたもので、それぞれ高い専門性を持つ8つのチームを紹介し、チームのカルチャー、働き方、仕事の醍醐味などを聞いていくもので、すべて公開された暁にはメルカリのセキュリティの現在地が見えてくるはずです!
もうひとつは、メルカリに偏在する「イシュー(課題)」にフォーカスした連載『メルカリのイシューを分解する』です。私たちは現在、スタートアップから「グローバルテックカンパニー」へと変化する挑戦の真っ只中にいます。そこには当然いくつものイシューがありますが、ミッションを達成するために“向き合うべき”ものであり、同時に“解きがい”のあるものでもあります。本来、自らの課題をさらけ出す必要はないのかもしれませんが、あえて提示していくことで未来の仲間たちに「メルカリでできること」を想像してもらいたいなと思っています。こちらも第2回、第3回を準備中なのでご期待ください!
また、今後はTwitterスペースを活用して、「編集後記」的な発信もしていこうと思っています。初回は9月16日(金)を予定しています。詳細についてメルカンのSNSでお知らせしますので、ぜひフォローしていただけるとうれしいです!
Twitter:https://twitter.com/mercari_team
Facebook:https://www.facebook.com/mercanteam1/
※Twitterスペースでの「編集後記」は9月26日(月)に変更となりました
さて、ここまで長々と書いてきましたが、「やりたいこと」も「やるべきこと」も山積しています。個人的には、おもしろいメンバーが揃っているメルカリの“堀りがい”はまだまだ存分にあると感じています。最適な文脈の組み合わせのなかで、新しい価値や意味を引き出していきたい。そんなことを思っています。
とはいえ、新体制はスタートしたばかり。編集部のみならず、メルカリに関わる仲間と力を合わせ、メルカンを成長させていく所存です!
メルカリの「M」をハンドサインでつくる2人。この違いがメルカン編集部らしさ(たぶん)!