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小さな港町で壮大なミッションに挑戦する喜び──連載:みんなの“YOUR CHOICE”

2022-9-27

小さな港町で壮大なミッションに挑戦する喜び──連載:みんなの“YOUR CHOICE”

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    メルカリでは、個人と組織のパフォーマンスおよびバリューがもっとも発揮しやすいワークスタイルを自ら選択できる「YOUR CHOICE」を導入しています。

    2021年9月の導入から一年経ったいま、この制度を活用するメンバーに“それぞれの働き方”と“仕事観”を聞く、連載企画「みんなの“YOUR CHOICE”」をスタートしました。第2回に登場するメンバーは、コロナ禍をきっかけにアメリカ・シアトルから妻の故郷である岡山県倉敷市に移住した、プロダクトマネージャーのMike Koenig(@Mike)さんです。

    この記事に登場する人


    • Mike Koenig

      2022年5月にメルカリへ入社。現在はPlatformチームで、メルカリの開発者向けの内部サービス提供に貢献。メルカリ入社前はマイクロソフトで25年間勤務し、40以上のプロダクトに携わりながら、シアトル大学でソフトウェアエンジニアリングの教鞭を執る。趣味は旅行、犬と遊ぶこと、合気道。副業として、黄疸のリスクが高いアフリカの新生児を早期に発見するソフトウェアサービスの開発に従事。

    コロナ禍をきっかけに日本移住を決断

    ──Mikeさんは2022年5月にメルカリに入社したと聞いていますが、以前はどこで働いていたんですか?

    Mike:私は1991年にマイクロソフトに入社してから約30年間、シアトルで働いていました。まずはアプリケーション開発からスタートし、そこからウェブサービス、.NET系技術、Robotics、Office Engineering Platformを経て、最終的にNatural Language Experiencesチームへ異動しました。

    教えることも好きで、1998年からシアトル大学でソフトウェアエンジニアリングについて講座を開いていました。世界で活躍している研究者やアフリカの大学病院と協力して、黄疸のリスクが高い新生児を早期に発見するソフトウェアサービスの開発を自分の研究分野としています。

    マイクロソフトを退社後は、大学講師の仕事を続けながら、動画配信システムのスタートアップを立ち上げるなど、さまざまな仕事に携わりました。そして、2021年12月に日本へ移住しました。

    ──そうなんですね。日本移住の経緯を教えてください。

    Mike:私の妻は岡山県倉敷市の港町、児島地区(ジーンズストリートとして有名)の出身です。妻との出会いは約35年前、高校生のときでした。姉妹都市学生交流事業の一環として倉敷を訪れ、その際に妻と知り合いました。

    それから約5年後、彼女と結婚し、シアトルで暮らしはじめました。子どもにも恵まれ、家族みんなで楽しい日々を過ごしていたのですが、2020年、新型コロナウイルスの影響でシアトルは過酷なロックダウンに見舞われます。妻はその環境に不安を抱くとともに、日本でも同様に感染拡大が進むなか、倉敷に残してきた両親のことを心配していました。

    妻の不安を取り除くために自分に何ができるかを考えた末、彼女が両親と一緒にいられるように実家へ送り出すことを決断しました。自分はシアトルに残り、2年間遠距離生活を送ったのち、ようやく配偶者ビザが承認され、私も妻の元へと来日しました。 現在は、妻の両親とともに児島で生活しています。

    愛犬とのツーショット(シアトルにて)

    小さな港町で壮大なミッションに挑戦する喜び

    ──それは大きな決断でしたね。そうしたなか、日本での就職先としてメルカリを選んだのはなぜですか?

    Mike:メルカリのProducts FoundationのDirectorである@mmiy(宮坂雅輝)さんの紹介がきっかけです。mmiyさんとはマイクロソフト時代の同僚だったんです。

    実は、初めてメルカリのことを紹介されたときは、あまり乗り気ではありませんでした。というのも、結婚前、私は日本で働いていたことがあるのですが、日本企業の文化に馴染めず、自分には合わないと思っていたからです。

    しかし、mmiyさんからメルカリは多様性を大切にしていて、いろいろな国籍を持つメンバーがミッション実現に向かって共に働いているという話を聞き、興味を持つようになりました。

    また、YOUR CHOICEも決め手のひとつになりました。児島という小さな町にいながら、テクノロジー産業に携われること。それだけでなく、「世界的なマーケットプレイスを創る」という壮大なミッションに挑戦できること。しかも、在宅でそれが実現できるというのが魅力的でした。

    メルカリに入社していなければ、今頃私は暇を持て余し、船に乗って遊び呆ける怠惰な毎日を送っていたかもしれません(笑)。あのとき、mmiyさんに連絡して本当によかったと思っています。

    自宅バルコニーからの風景

    ──船で遊び呆ける毎日も悪くない気がしますけど(笑)。でも、メルカリに入社するということでご家族も安心してくれたことでしょう。児島でのリモートワーク生活はいかがですか?

    Mike:自宅には瀬戸内海が一望できるバルコニーがあるのですが、そこから漁師さんたちに手を振って出港を見送るのが私の日課です。その後は、コーヒーを片手に穏やかな海を眺めながら、最先端の仕事に取り組む。なんともいえない充実感を味わっています。

    また、親戚の子どもたちがよく顔を見せに来てくれるので、仕事の合間に一緒に遊ぶこともあります。私は子どもが大好きなので、こうした時間が良い息抜きになっていますね。

    近所の人たちとの交流も大切な時間です。道ですれ違うたびに挨拶を交わし、世間話をする。こんな日常はシアトルでは考えられませんでした。

    妻も、妻の両親も、私が日本に移住したことを心から喜んでくれており、YOUR CHOICEのおかげで家族全員が幸せになった…と思っているのは私だけだったりして(笑)。いい機会ですし、直接妻に聞いてみましょうか!ちょっと呼んできますので、少々お待ちを。

    ──はじめまして〜!メルカン編集部のsugaです。急遽、取材に応じてくださり、ありがとうございます!

    Mami:はじめまして。Mikeの妻のMasamiです。どうぞMamiと呼んでください!

    突然の取材に笑顔で応じてくれたMamiさん

    ──先ほどMikeさんが「私の日本移住を家族全員が喜んでくれているはずだ」と話していましたが、Mamiさんの本音をお伺いできればと(笑)。

    Mami:それはもちろん、私も両親も彼にはとても感謝していますよ!

    Mike:あぁ、よかった(笑)。

    Mami:Mikeは日本語があまり得意ではないのですが、それでも両親や近所の人たちと積極的にコミュニケーションを取ろうと努力してくれています。私はその姿勢が嬉しくて。

    それに両親はもう高齢で、自分たちだけではできないことも増えてきたので、Mikeがいてくれて助かると話していました。こうした制度を整えてくれたメルカリにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

    ──その言葉を聞けて、私も安心しました(笑)。ありがとうございます!

    シアトルに住んでいた頃から夫婦そろって野球ファン

    グローバルテックカンパニーへの道は、YOUR CHOICEのさらに一歩先に

    ──さて、ここまではYOUR CHOICEの魅力について話を伺ってきましたが、ここからはYOUR CHOICEの「課題」についてお聞きできればと思います。現在の制度内容に関してはどうお考えですか?

    Mike:少し話は逸れますが、そもそも日本の企業では有給休暇の日数が少なすぎるのではないかと思っています。マイクロソフトでは普通の有給休暇に加えて5週間の休暇を与えられていて、これにより社員はしっかりリフレッシュし、燃え尽き症候群に陥らずに済んでいました。グローバルではこれが一般的です。グローバルテックカンパニーを目指すうえでは、こうしたグローバル・スタンダードをどんどん取り入れていく必要があると思っています。既にYOUR CHOICEという素晴らしい制度がありますが、これからどんな形に進化していくのかを楽しみにしています。

    ──そうですね。ここについては、全員でより良い「在り方」を考えていきたいですよね。では、最後にMikeさんにとってのYOUR CHOICEを教えてください。

    Mike:メルカリに入社して約4ヶ月、リモートワークの難しさを常々感じています。対面であれば、相手の表情やその場の空気感から、話の内容が伝わっているのか、伝わっていないのか、なんとなく判断できますが、オンラインだとなかなか難しい。

    特に入社したばかりの頃は、メンバーそれぞれのキャラクターを理解しきれていない状態だったので、コミュニケーションの面で苦労しました。そのため、私の場合は既に4回ほど東京オフィスに出社し、チームメンバーとの交流を深めました。

    YOUR CHOICEは決して「出社してはいけない」という制度ではありません。 「出社するかどうかをメンバー一人ひとりが自分の状況を考えたうえで判断してくださいね」という思いのもと設計された制度です。私の場合は、「リモートを中心としつつ、出社した方が良い時は出社する」という働き方を選びました。

    これからも色んな方法を試しながら、自分がバリューやパフォーマンスを最も発揮しやすい働き方を模索していきたいと思っています。

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