mercan

MerCafé vol.3 ──メルカリでエンジニアとして働くってどう?を聞きました。

2024-2-1

MerCafé vol.3 ──メルカリでエンジニアとして働くってどう?を聞きました。

Share

  • X
  • Facebook
  • Linkedin

メルカリオフィスのカフェは、メンバーたちの憩いの場。コーヒーのいい香りに包まれながら、リラックスして談笑する姿をよく見かけます。その気取らない雰囲気や、そこで生まれる会話の空気感をそのままお届けしたい!という想いで始まった企画、名付けて「MerCafé(メルカフェ)」。

今回は、Product EngineeringのDirectorを務めるSnehal Shinde(@Sneha)、Android Engineerの唐澤裕恵(@u-pon)、Software EngineerのMiao Cao(@miao)の3名のエンジニアメンバーに、「メルカリでエンジニアとして働くってどう?」を率直に聞いてみました。

この記事に登場する人


  • Snehal Shinde

    2009年にプネ大学でコンピュータサイエンスの学士号を取得後、iOSエンジニアとしてキャリアをスタート。エンジニアとして、自動車・ヘルスケア・ゲームなど、さまざまな業界でモバイルアプリケーションやビジネスソフトウェアの開発に携わる。2019年12月にメルカリに入社し、現在はProduct EngineeringのDirectorを務める。


  • 唐澤 裕恵(Yui Karasawa)

    2021年7月株式会社メルカリに入社。大学時代に情報科学を専攻していたわけではなかったが、エンジニアとしての仕事に興味をもち都内IT企業に就職。その後42 TokyoやBuild@Mercariに参加し、情報科学に触れながらAndroid開発の経験を積む。入社後は出品関連のチームを経て、様々なドメインでのAndroidの機能開発に関わっている。


  • Miao Cao

    大学でソフトウェアエンジニアリングを専攻し、MicrosoftとMeituan(ともに上海)、CyberAgent、Mercariでインターンシップを経験。東京大学の情報理工学系研究科で修士号を取得した後、2022年に新卒でメルカリに入社。現在はSearch Team所属のエンジニアとしてバックエンドとマシーンラーニングを担当し、メルカリアプリ内における検索結果の改善に取り組んでいる。


多様なチームづくりが、心の安全につながる

@u-pon: こんなふうにお話することができて、とっても嬉しいです!私はインターンを経てメルカリに正社員として入社したのですが、実はSnehaさんは私が正社員で入社した際の、最初のマネージャーだったんです。

@Sneha: そうそう、もう3年も前になりますね。とっても懐かしい!u-ponは、インターン・正社員入社当時のメンターも女性でしたか?

@u-pon: そうなんです!もちろん、性別問わずいいチームメンバーに恵まれていましたが、女性が比較的少ない職種の中で、同じ女性がいたことはとてもラッキーでした。

@miao: 私がSearchチームにジョインした時、そのチームには私以外に女性が1人しかいませんでした。だから、その女性メンバーが「私以外に女性メンバーが増えて嬉しい」ととても喜んでくれたのをよく覚えています!

@Sneha: 私がPersonalizationというCamp(※)のエンジニアリングヘッドになった時、総勢60名ほどのCampの中で、女性はたった3人しかいませんでした。STEM領域において、女性は増えてはいますが、やはりまだ多様性を高める必要がありますね。
※Camp:プロダクトを複数の領域に分解し、領域ごとに一緒に働くメンバーが集まる仮想チームの名称。各Campの中には、さらに複数のスクラムチームが存在している。(2023年12月現在、Camp体制は解消されている)

コミュニティづくりのために、コロナ禍、女性のエンジニアやプロダクトマネージャー同士が気軽にコミュニケーションを取れるオンラインランチ会を実施していました。ランチを通して、メンバー同士のネットワークをつくり、いろいろなトピックで会話が盛り上がっていたので、とても楽しかったですね。

そのランチ会では、個人的な相談もオープンにし合っていました。例えば「この人とこういう会話があったんだけど、どう接したらいいと思う?」「将来的に妊娠・出産を考えているんだけど、それによってキャリアの成長の機会を逃すのではないか?」など、周囲とのコミュニケーションやキャリアに関するセンシティブな相談ごとも気軽にできる場だったんです。私たちは心理的安全性を構築する必要がありますし、性別やバックグランドによって差別されることはなく、みんなの意見が尊重されるオープンな対話が大切だと思います。

Snehal Shinde(@Sneha)

@u-pon: 個人の感覚ですが、特に日本の職場では、将来的に子どもを持ちたいと考えていることを周囲と共有することはあまり一般的ではないのかなと思うんです。それによって、キャリアの機会を逃す可能性を考えてしまう人が多いのかな、と…。でも、メルカリでは気軽に相談できますし、そういう環境がとても気に入っています。

@miao: 女性のエンジニアの同僚やマネージャーがいると、自分自身のキャリアにとって、良いロールモデルとなりますよね。女性のエンジニア同士、どのようなキャリアパスを選ぶべきか、アドバイスをもらいやすいなとも思います。でもやっぱり、特にエンジニア職種の女性社員は男性と比較して少ないので、もっと増やしていく必要があるかなって。

先日、メルカリは「Gender Pay Gap(男女間賃金格差)」に関する調査結果と是正措置について発表しましたが、このような議論が社外にオープンになっているのはいいことですよね。

「説明できない格差」を埋めてより良い社会にしていきたい──男女間賃金格差に対する、メルカリが考える是正アクション | mercan (メルカン)

@u-pon: 本当にそう思う!そういう情報をオープンにしようとする姿勢自体が、女性に勇気を与えると思うし、とてもいい取り組みだよね。私は幸いなことに、評価の場面でフェアに扱ってもらえている感覚があるので、メルカリは結果やスキルを重視する会社だということを自身の経験として伝えたいです。

@Sneha: 組織の多様性を促進するという観点で、個人的にトライしていることとしては、女性のエンジニアと積極的にコミュニケーションを取ることです。

リーダーとして、チームメンバーが自分のパッションを追い、キャリアの目標を達成するのをサポートすることが大切だと信じています。エンジニアのスペシャリストとしてキャリアを続けるのか、マネジメントの役割に進むのかといった話し合いをメンバーとよくしています。全てのリーダーがメンバーにこのようなサポートを提供すべきだと強く信じています。メンバーの目標達成にも、組織内で成長のカルチャーづくりにも繋がります。

@miao: 対話の機会はとても大切ですよね。実は、インターン生の頃「私はこの会社で正社員として働くには、十分な能力を持っていないんじゃないか」と感じていました。でも、当時のメンターは私に「あなたはとてもよくやっているから、自信を持ってアイデアを言ってほしい。それは、きっとチームの役に立つから」と言ってくれたんです。それ以来、ミーティングで積極的にアイデアを出すようになりました。

メルカリで働く中で、もっとGo Bold(大胆にやろう)に挑戦したいという気持ちになり、自信を持つことができたんです。「Go Boldとは何か」ということを学んだ瞬間でしたね。

@Sneha: 素敵!メルカリでは、働くメンバー全員が自信を持って自分の意見を周囲に伝えられることが重要だと考えています。特に女性のメンバーは、自分の意見を伝えるのに躊躇することがありますし、たとえ大胆なアイディアがあっても、それを進める環境が整っていないこともあります。だからこそ、1on1のコミュニケーションを通して、自分の考えを表現してもらうようにしているんです。

@u-pon: 特にSTEM領域では、男性がマジョリティであることがほとんどなので、自分の意見を表現するために、ときには必要以上に「強い自分」を演じる必要があるとも聞きます。でも、メルカリにおいては、コミュニケーションはとてもシンプル。自分の考えを伝えて、周囲の人が聴いてくれる、ただそれだけなんです。それがとても心地いいなと感じます。

STEM領域の学生として、当時考えていたこと

@miao: STEM領域を志す学生として、学生時代にどんなことを考えていたかも、ぜひお話したいですよね!u-ponさんはメルカリが主催するオンライントレーニングプログラム「Build@Mercari」に参加したと聞いたのですが、きっかけはあったんですか?

@u-pon: 「Build@Mercari」を知った時、私はすでに大学を卒業して社会人として働いていましたが、キャリアを考え直そうとしていました。大学ではコンピュータサイエンスとは全く関係のない学問を学んでいたのですが、元々興味がある領域だったこともあって、しっかり腰を据えて勉強して経験を積もうと思い、参加を決意しました。結果的に「Build@Mercari」での経験は私にとって素晴らしいものになり、キャッチフレーズである「Tech Needs You(テック業界があなたを必要としている)」というメッセージには勇気付けられました。

あと、「Build@Mercari」を運営しているメンバーたちからは、ものすごく情熱を感じますね。トレーニング内容も年々進化していますし、こういう機会を提供している会社を誇りに思います!他の人にも、ぜひおすすめしたいです。

唐澤裕恵(@u-pon)

@Sneha: 次の「Build@Mercari」は来年2月からスタートしますが、将来テック人材を目指している高校生や高専生も積極的に募集する予定なんです。それがとても嬉しい!私は、何かに対しての情熱は早い段階で育てる必要があると考えているからです。

例えば、私の出身であるインドでは、通常、女性の理系学生は医者として、男性の理系学生はエンジニアとしてラベル付けされます。私が子どもの頃、私の父親もそういう期待を持っていましたが、私はエンジニアになることを心に決めていました。父の説得には時間がかかりましたが、最終的には説得することに成功しました。

でももし、女性が若い頃そういった性別に基づいた価値観だけで進路を選択してしまっていたら、後から医者からエンジニアに職業を変えることは、とても大変かもしれません。このような古い価値観は、高校卒業の時点で既に確立されてしまうことが多い。だからこそ、高校生のうちに「テック領域ではこんなこともできるんだ」と知ることができれば、STEM領域を志す若い世代に良い印象を与えられると思っています。

@u-pon: そうですよね。特に日本の教育では、まだやりたいことが明確ではない人も多い高校生の段階で、大学の学部・学科を決めて、入学試験を受ける必要があります。だからこそ、早い段階で「Build@Mercari」のような機会を通じて、テック業界で働くのはどんな感じなのか、実際に経験できるのはとても価値がありますよね。

@miao: 私は中国出身で、大学院のために来日したのですが、自分が高校生の時に「Build@Mercari」に参加したかったなと思います。なぜなら、私も大学でコンピューターサイエンスを専攻すると決めた時、両親にとってはかなりサプライズだったようで…。高校生の頃から、自分が興味を持っている分野について、情報収集している様子を見せていればよかったかなと(笑)。

私は大学時代に既にコンピューターサイエンスを専攻していて、その分野における経験値もあったので、メルカリの通常のインターンシップに参加することにしました。当時、「Build@Mercari」の参加者と交流する機会もありましたが、皆さんが高い技術力、そして技術に対する情熱を持っていると感じました。「Build@Mercari」は、エンジニアの中でもマイノリティと言われる学生たちが、自分の可能性を見出すための素晴らしいプログラムだと思いますし、私たちの会社にとっても、より多くの可能性を秘めた人材を見つけるのに役立っていると思います!

@u-pon: 皆さん、いろいろなバックグラウンドがあって今ここにいるんですね!これからキャリア選択する学生の皆さんにお伝えしたいのは、「自分の情熱や直感に従うこと」。もちろん、給与などの待遇で決めるのも選択肢の1つですが、自分が本当にやりたいことに対する情熱に従うのが大切かなと思います。

@miao: たしかに。学生時代に、異なる業界や職種のインターンシップに挑戦することも良いアイデアかなと思います。私の場合、どんな企業で、どんな仕事をしたいのかを見極めるために、異なる国・企業で多くのインターンシップに参加しました。本当にやりたいことを理解するのにとても役立ったので、いい経験になったと思います!

@Sneha: 私もそう思います。私は高校生の時、いろんなカンファレンスや座談会に参加してさまざまな人と話したことで、コンピューターサイエンスの道に進みたいと決めました。進路を選択をする前に、情報を集められたことはよかったですね。

個人の自由なライフスタイルと仕事は両立できる!

@u-pon: メルカリのメンバーは、個人のライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟に選択していますよね!
やっぱり私たちは人間なので、24時間365日、ずっとエネルギッシュというわけにはいかないじゃないですか。ときには気持ちが下がったり、体調を崩したりすることもありますし…。自分の状況に合わせて働き方を選択できるのはとてもありがたいし、それによって生産的に働くことができるので、すごく理にかなっているなと思います。

@miao: 働く場所や時間を選択できるメルカリの「YOUR CHOICE」制度は、とてもいいですよね!私はチームメンバーとコミュニケーションをとるためにオフィスに来ることが多いですが、自分の作業に集中したいときは「Focus Zone(音声会議や通話が禁止の静かなエリア)」に行ったり、自宅から仕事をしたりすることもあります。

また、私のチームでは去年、多くのメンバーが産休・育休を取っていました。プライベートと仕事を両立しているメンバーが身近にたくさんいるのは心強いですし、自分自身も安心して働くことができますよね。

Miao Cao(@miao)

@Sneha: 本当にそう思います。コロナパンデミックの間、息子の保育園が休園になって、自宅作業と息子のお世話を両立させなければいけませんでした。ミーティングの間に、色々な雑音…いや、音楽とでもいいましょうか、子供の泣き声だったり、おもちゃで遊ぶ音だったり、子どものおしゃべりだったりが聞こえてしまっていました(笑)。ですが、メンバーの優しさと、理解してサポートしてくれたことによって、本当に助かりました。フレックスタイム制で、自分の状況に応じて、上長と相談しながら業務量を柔軟に調整できる環境にあったのも、本当に幸運でした!

メルカリは、メンバーの家族を含めたインクルージョンを実践していると強く信じています。ライフステージの変化によって、状況が都度変わることもあるので、このようなインクルージョンが心の安全に繋がります。

今日は主に女性のエンジニアにまつわるお話をしてきましたが、メルカリは「Unleash the potential in all people(あらゆる人の可能性を広げる)」ことを目指しているので、多様な属性に関係なく、全ての人に平等な機会とサポートを提供していきたいですね!

@u-pon: とっても素敵なまとめですね!今日は、皆さんとお話できてとても楽しかったです。

@miao: 私もです!またこんな風にお話できるのを楽しみにしています!

写真撮影をしていると、Snehaの考案で「指ハートポーズ」をしてくれました!

本日の一杯 〜Barista’s Comment〜

メルカリのカフェでは、プロのバリスタがこだわりのドリンクを作ってくれます!また、季節ごとのシーズナルドリンクも用意していて、新作が発売されるたびに社内Slackが盛り上がっているのをよく目にします。

今回、3人全員がホットチャイティーラテをチョイス。バリスタ iga-chan に、ドリンクのおすすめポイントに加えて、シーズナルドリンクはどのように決めているのかを聞いてみました!

ホットチャイティーラテ

リピーターの多いオリジナルスパイスで作るチャイ。スパイスのピリッと感とほどよい甘さが特徴で一度飲んだらやみつきになること間違いなし!

シーズナルドリンクはどのように決めているの?

季節感が味わえることと、普段飲むことのない味・ニッチ感を大切にしながら、シーズナルドリンクを作っています!
実は、メンバーのVoiceも参考に完成したドリンクもあるんですよ!カフェに来た際は、皆さんがお仕事の合間に飲みたいドリンクを教えてくださいね。

Share

  • X
  • Facebook
  • Linkedin

Unleash the
potential
in all people

メルカリで働きたい!
という人は採用サイトもご覧ください

Join us !