こんにちは!
JRCS Consumer Support Contents & Training Management チームのEiko(@eiko)です。
今回のメルカンでは、10月10日に社内で初めて開催した『メルカリ ワールドメンタルヘルスデー』イベントについてお伝えします。
現在メルカリでは、カスタマーサービス(以下、CS)部署のDirectorであるKellyさんを中心に、『女性が活躍しやすい環境づくり』を主なミッションとするコミュニティ「Women@」を運営しています。「Women@」では、CS内外の社員のエンゲージメント向上に繋がるさまざまな施策やイベントの企画・実行を推進しています。
その取り組みとしてこれまでに『ピンクリボンデー』といったイベントや、NPO法人みらいの森 × メルカリのコラボレーションによる企業訪問プログラム『Mercari Company Visit Program』などを実施してまいりました。
今回は、「Women@」主催企画の第3弾として『ワールドメンタルヘルスデー』である10月10日に、こころの健康にまつわるイベントを開催したので、その様子をご紹介します。
※ Women@主催の過去開催イベント「第一回 メルカリピンクリボンデー」「第二回 Mercari Company Visit Program with NPO法人みらいの森 」については、以下の記事でご覧ください!
“心の健康” を示す指標で、日本は対象16カ国中 15位
2023年、アクサ生命保険株式会社が実施した「マインドヘルスとウェルビーイングに関する調査 2023」によると、“心の健康” を示す指標において日本は対象16カ国中で15位。また「職場におけるメンタルヘルスサポートが充実している」と回答した人の割合は、対象国中、日本が最下位という結果に。
またメンタルヘルス支援と従業員の定着率・生産性に強い関連性があることも浮き彫りとなりました。
参照元:https://www2.axa.co.jp/info/news/2023/pdf/230316.pdf
このような背景から、職場でのメンタル不調の早期発見や周囲の気遣い、メンタルヘルスについて相談できる職場環境の整備を促進することで、社員がより楽しく快適に働けるように、今回のイベントを企画しました。
そもそも「メンタルヘルス」とは、“こころの健康状態”を意味し、『ワールドメンタルヘルスデー』とは、この問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として定められた世界保健機関(WHO)も協賛している正式な国際記念日。
この『ワールドメンタルヘルスデー』にあたる10月10日、以下3つのテーマに沿ったセッションを行いました。
- セッション1 こころに聞いてみよう(メンタルヘルスセルフチェック)
- セッション2 メンタルヘルスについて考えよう(産業医による講演)
- セッション3 メルカリのサポート体制を知ろう(メルカリのサポート体制紹介)
イベントは、オンライン・オフラインのハイブリッド形式で開催。およそ80名のメンバーが参加した当日の内容を振り返り、ご紹介します。
世界にとっての、そして自分にとっての “メンタルヘルス”
オープニングでは、そもそも「メンタルヘルス」とは何を意味するのかや、世界精神保健連盟が正式な国際デーとして定めている『ワールドメンタルヘルスデー』の成り立ち、また同じくメンタルヘルスや脳・心に起因するその他の疾患(障がい)について理解を促進する運動『シルバーリボンジャパン』について学びました。
また、開催に際しMarketplace COOのOsarinからもコメントをもらいました。
Osarinからのコメント:
自分自身、ストレスやメンタルヘルスとの向き合い方に悩んでいるうちのひとりです。ストレスやメンタルヘルスというのは、男女・国籍・役職問わず、皆にとって同じ共通の悩み・テーマ。いかなる時も向上心を持って働くのは難しいこともあります。メンタルやストレスにしっかり向き合う姿勢は、バリューを発揮しながら働く上で必要なことです。参加者の方々にはぜひこのイベントを良い機会にしてもらい、また、自分自身も良い学びの機会にできたらと思っています。
セルフチェックで “こころにきいてみよう”
ファーストセッションでは、厚生労働省「職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム」に基づいて制作された「5分でできる職場のストレスセルフチェック」を実施。ファシリテーターの進行のもと、「ストレスの原因となりやすいものの傾向」「ストレスが現状どの程度心身に影響を及ぼしているか」「ストレスを感じた際の周囲のサポート状況」など、セルフチェックの診断結果を各自で確認し、参加者一人ひとりが、自分自身の現在のメンタルヘルスのコンディションを把握する時間を設けました。
※ 以下はセルフチェック診断結果の一例
日々忙しく仕事をしていると、このように自分自身と向き合う時間を確保し、心身のコンディションを把握する機会もあまりありません。
参加者の皆さんそれぞれが、一つ一つの設問に丁寧に回答しながら、セルフチェックを進めていました。
産業医による講演 “メンタルヘルスについて考えよう”
セカンドセッションでは、メルカリでも産業医を担当されている 簗瀬 有美子(やなせ ゆみこ)先生を会場にお招きし、メンタルヘルスについて講演いただきました。
日々産業医としてメンタルヘルスと向き合っている簗瀬先生。これまでの経験談を交えつつ、メンタルヘルスの現状や職場における対策について、以下のテーマ・トピックを中心に様々な切り口で事例や情報を紹介していただきました。
- メンタルヘルスに関する、世界を対象とした調査結果、そこから読み取れること
- 厚生労働省の調査による「ストレス」の内訳
- 米国の職業性ストレスモデルに基づいたストレスとメンタル不調の関係
- メンタルヘルスケアのポイント
- 身近なストレス解消法
- メンタル不調者への対応方法
「なるほど」と思うエピソードや、今日からすぐにでも取り入れられそうなアドバイスも多く、参加者一同は興味津々に耳を傾けていました。
「不調かも?」と思ったらー “メルカリのサポート体制を知ろう”
イベントの後半、最後のセッションでは、HR People Partner Teamによる、メルカリのサポート体制についての紹介をおこないました。
HR People Partner Teamは、「メルカリメンバーがValue発揮にフルスイングできるような、過去体感したことのない圧倒的なEmployee Experienceの実現」をミッションに掲げ、オンボーディングや入退社、産育休、私傷病休職の際のフォローアップや面談の実施など、様々なライフステージの中でも個人が活躍できるような環境づくりや、個人ケアに関わるもの全般を司る、今年発足したばかりのチーム。
「社外カウンセリング」「産業医・保健師面談」「Merci Box」など、個人のメンタルケア・ヘルスケアや多様なライフステージを支えるメルカリのサポート体制・制度について紹介し、各制度に対する社員の認知度向上を図りました。
また、クロージングとして、当日会場に足を運んでいただいていた JR CTOのKimuras、CHROのAiより以下のコメントをもらい、終演となりました。
Kimurasさんからのコメント:
印象に残ったこととして、「セルフケアが大事」であると同時に「周囲のサポートが重要」だということ。立場上、レポートラインのメンバーに関してHRBPや産業医の先生にお世話になる中で実体験として感じるのは、自分のメンタルのコンディションは自分では気付けないことも多いということです。いわゆる「バーンアウト=燃え尽き症候群」のケースがあり、仕事に集中している間は良いのですが、終わった途端に疲れが出てメンタルを崩しやすい傾向があると思います。今日のイベントにはオンライン含めるとかなりの数の方が参加されていますが、今、頑張り過ぎちゃっている人・不安を感じている人・ちょっと危険な状態かも、と思われる方がいましたら、ぜひ今日勉強した内容を持ち帰って、周りにサポートを求めていただきたいと思います。
Aiさんからのコメント:
皆さんは、何かがうまくいかなかった時、自分自身に対してどのような言葉をかけているでしょうか?
ご自身の同僚や親友、大切な人に対しても、同じ言葉をかけるでしょうか?
多くの場合、私たちは無意識に、自分自身にものすごく不合理な期待をかけ、それをできなかった自分を責めます。「なんでこんなこともできないんだ、本当にだめなやつだ」そういう言葉を自分自身にかけていませんか?もしそうだとしたら、なぜ?(WHY)の質問からどうやったら(HOW)へと意図的にその質問を変えてみてください。そして自分が大切な人にかける言葉を想像して、その言葉を自分自身にかけてみてください。日々私たちは他の人のケアをすることばかりに意識を向け、自分をおろそかにしがちですが、自分自身を大切に扱うこと、これは「セルフコンパッション」とも言いますが、それこそが周りの方へのウェルビーイングにつながります。
ぜひ本イベントで得たメンタルヘルスに関する正しい知識やその対処法を理解し、これを機に少しでも多くの方が今後に役立てていただければと思います。
イベント開催を終えて
主催者側のアイディアを起点としてスタートした今回の企画。「メンタルヘルス」というテーマについてメンバーがどれほどの関心をもっているのか少し不安だったのですが、最終的にオンライン・オフライン合わせて総勢80名ほどのメルカリメンバーがイベントに参加しました。
Osarinのオープニングコメントにもあったように、やはり「ストレス」あるいは「メンタルヘルス」というものが、その大小や深刻度に関わらず、また性別・年齢・立場等を問わず、誰しもが抱えており、ぶつかりうる壁なのだということを痛感しました。
また、こういった場で一定の正しい知識を得て、理解し、日頃から意識的に付き合っていくことが重要であると再確認することもできました。
女性が活躍しやすい環境の実現をミッションに掲げるコミュニティ「Women@」 では、今後もメルカリで働くママの支援活動、女性向けのキャリアコンサルティング、女性のヘルス関連イベントの企画・実行を続けていきます。また、女性に限らず、すべての社員が日々前向きに、健やかに働ける環境づくりのための活動を今後も推進してまいります。
次回のイベント開催も、どうぞお楽しみに!