
12月1日に26階のCultureHubがオープンしてから、約2ヶ月。
テープカットで幕を開けたCultureHubには、どんな日々が流れているのでしょうか。
18階で刻まれた「人が集まる場所」の記憶を引き継いだこのオフィス。新しい木の香りが薄れる一方で、人の声や足音が増えていく—— メルカリの次の未来がどのような思いで始動したのか。動画と、移床プロジェクトのオーナーである@shakkyのインタビューを通してお届けします。
CultureHub の様子が一本の動画に
今回の移床に合わせ、メルカン編集部では工事の状態からオフィスの変遷を追いかけていました。
CultureHubのオープンに向けた進太郎さんの思い、オフィスに溢れるアップサイクルされた家具を手掛ける皆さんの活動、そして、オープン後のオフィスを迎えた心境まで。オフィスのウォークスルーを通して動画で紹介しています。
移床を通じて感じたこと
では、CultureHubはどのようにして生まれたのか? その背景を知るべく、今回の移床のために奔走し続けたWorkPlaceチームの@Shakkyに話を聞きました。
この記事に登場する人
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@shakky Yoshifumi SASAKI
WorkPlaceチーム所属。 新卒で楽天に入社し、オフィスのファシリティマネジメント業務に従事。二子玉川への本社移転プロジェクトをリードし、働く環境づくりに携わりました。その後アマゾンジャパンにてオフィスを中心とした構築プロジェクトや不動産戦略立案などに従事。2018年12月にメルカリへ入社し、現在はWorkplace領域のマネージャーとしてオフィスの運用・構築を統括。 今回の移床プロジェクトのオーナーとして、Culture Hubのオープンに向けて奔走した。
—— 移床プロジェクトは、どのように進めていったのでしょうか。
@shakky: CultureHubの前身になった18階は、取締役の小泉さんが設計者とともにオーナーシップを持って作り上げた素敵な場所であり、メルカリにおける大事な歴史を刻んできた場所だったんです。一方で、席や会議室などの機能面はやはり空間の都合で限界があり…。そこへ移床の契機があり「この18階のDNAを引き継ぎ、刷新したオフィスにしよう」と、議論を重ねていきました。
オフィスの存在意義は、訪れた人がミッションやバリューを感じられる場所にすること。その実現こそ私たちの目標でした。

——「これだけは伝えたい」と強く意識していたことはありますか?
@shakky:「人が集まることによって会社のパワーになる」ことを実現できる場所にしたかったですね。ミッションやバリューは日常的に感じられる設計に。かつサーキュレート(循環)が伝わるオフィスにすることも、設計の前提として置いていました。
多角的にミッションを理解するため、クリエイターの方々とコラボレーションし、それぞれの解釈で表現していただいた家具を置くこと。バリューの表現一つとっても、ただエントランスに掲げるのではなく、通用口前や人が集まる場所に配し、空間全体で表現すること。——それが今回の大きなチャレンジでした。


—— 設計を進めていく中で大変だったこともありますか?
@shakky:設計を進めながらコンセプトを固め、予算の折り合いを見つつゾーニングも決める——そうした課題を、プロジェクト終盤に同時並行で進めなければならなかったことは大変といえば、大変だったかもしれません。
それよりも、オフィスの移床に合わせてメルカリのメンバーに期待を持ってもらう必要があり、Tシャツや使用済みの缶を集め、新たなオフィスの一部にする企画、工事中のオフィス見学など、これまであまり経験のないかたちでの取り組みでもあったので、期待の醸成は自分にとってチャレンジングでもありました。

オフィス回帰やAI-Nativeといった変化のなかで、人が集まりたくなるオフィスは、複数の課題を同時に解く一つの手段になり得る、そう考えていました。だからこそ、期待値を持ってもらうプロセスを大切にしていました。
—— オープン後、実際の利用状況で驚いたことはありますか?
@shakky:カフェやUnleashといったオープンスペースがどこまで使われるか、正直に言えば不安なところもありました。用途がはっきりしていないからこそ、実際に人が入ってみないとどれほど使われるかわからない。
もしかしたら会議室など閉じた空間の方が話しやすいのでは、という懸念もあったのですが、現在オープンスペースは想定以上に活用されていて、チームで使う人も、一人で使う人もいる。

カフェにも多くの人が集まり、打ち合わせや立ち話が生まれている。進太郎さんが動画インタビューの中で話していたように、使い方を利用者自身が考えていく——そんな動きが起きているのを目の当たりにして、驚きと喜びがあります。用途を限定しすぎなかったことで、各自が居場所を見つけやすくなっているのかもしれません。

—— オープンから約2ヶ月。26階には出社する人が増えているそうですね。
@shakky:1月のデータでは、25階は昨年同月比で2割近く、CultureHubと18階を比べても3割近く増加していて、平均出社日数も2割超の増加。人が集まるフロアになりつつある実感があります。さらに併設したカフェの売上点数も4割近く増加しているそうで、オフィスに集まる人々が休憩を挟みながらも活用してくれているんだとひと安心しています。
—— これからのCultureHubに、どのようなイメージを描いていますか。
@shakky:CultureHubには、未完成のままアップデートを重ねていく余地が残っていると考えています。空間の使い方を限定しないエリアもあるし、使い方で可能性が広がる空間もある。そうした余白を意識的に残したままにしていくことで、新たな発見が起こる場という性格は変えずに保ち続けたいですね。
これから
工事の様子からオープン後の光景まで、一枚の動画にまとまったCultureHubの軌跡。Shakkyの言葉からは、移転に込めた想いと、人が集まるオフィスがようやく形になった手応えが伝わってきました。
オープンから2ヶ月。26階は、設計図の段階を卒業し、利用する一人ひとりによって少しずつ更新されていくフェーズへと入っています。
「わざわざ集まる価値」が試される場所として、次の物語がここから紡がれていく——メルカンでは引き続き、ここで生まれる可能性の数々をお届けしていきます!

写真:タケシタ トモヒロ



