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メルカリグループの“エンジニアリングのすべて”が集結。テックカンファレンス「mercari GEARS 2025」が開催

2025-9-16

メルカリグループの“エンジニアリングのすべて”が集結。テックカンファレンス「mercari GEARS 2025」が開催

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来る11月13日、メルカリグループのテックカンファレンス「mercari GEARS 2025」が開催されます。

2018年に実施したテックカンファレンスから7年の時を経て実施するこのイベントでは、メルカリグループのエンジニアリングに関する発表、セッションに加え、参加者同士の交流により重きをおいた内容に。

メルカリのエンジニアリング組織のステートメントであるEngineering Principlesを体現したこのイベントに先駆け、イベントの運営に携わる@yasu_shiwakuとCTOの@kimurasにインタビューを実施。

開催の背景から今回の内容に至るまで、つまびらかに語ってもらいました。

mercari GEARS 2025 info


日時|2025年11月13日(木)11:00 – 18:00
会場|TODA HALL & CONFERENCE TOKYO

参加登録はこちら
>>> https://gears.mercari.com/

この記事に登場する人

  • 木村俊也(Shunya Kimura)

    2007年より株式会社ミクシィにてレコメンデーションエンジンの開発やデータ活用に関する業務を担当。そのほか、機械学習を活かした広告開発やマーケティングデータ開発にも携わる。2017年よりメルカリにて研究開発組織R4Dの設立を担当し、AIを中心とした幅広い研究領域のリサーチを担当。その後、AIと検索エンジン領域のエンジニア組織を設立しDirectorに就任、メルカリへのAIの導入をリード。2022年7月より、社内のプラットフォーム開発を統括するメルカリ執行役員 VP of Platform Engineeringを担当。2024年7月より現職。

  • @yasu_shiwaku

    新卒で越境EC事業の立ち上げに関わったのち、音楽SNSのマーケティングに従事。その後、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会での競技運営を経て、2021年12月にメルカリ入社。Engineering OfficeのTech PR(技術広報)担当として、エンジニア向けの情報発信やイベント企画・運営のほか、エンジニアリング組織戦略の策定にも携わっている。

オフラインならではの「交流」を軸に再設計

――まず、今回のイベントは7年ぶりの開催とのことですが、開催の背景や、コンセプトについて教えてください。

@yasu_shiwaku: もともと2020年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。その後、コロナ禍が続いたため、オフラインでのイベント開催は難しい状況でした。ただ、その間もオンラインでは「Merpay & Mercoin Tech Fest 2023」などを開催していました。今回、ようやく状況が落ち着いてきたので、改めてメルカリグループ全体を対象としたオフラインでのイベントを企画することになった、という経緯です。

@kimuras: 7年前のイベントとは、もともとガラッと内容を変える予定でした。というのも、従来の発表がメインのカンファレンス形式だけではなく、参加者の皆さんにより高い価値を感じていただけるものにアップグレードしたいと考えたからです。そこで、カンファレンス自体により新しい価値を提供するために、今回は一方的に発表を聞くだけでなく、「交流」に重きを置くことにしました。

具体的には、参加者の皆さん同士が知り合ったり、メルカリの発表者と直接交流したりする機会を促すことを目指しています。また、このイベントはメルカリの社員同士にとっても重要で、社内の交流を深めることでエンゲージメントを向上させるという目的もあります。

――「交流」が大きなテーマとのことですが、それを促すためにどのようなコンテンツを予定していますか?

@yasu_shiwaku:交流を盛んにするために、セッション自体も一方的なプレゼンテーション形式だけでなく、参加者を巻き込むようなディスカッション形式の発表も用意しています。またセッション中に触れられなかった内容を直接聞けるAsk the Speakerの機会も設ける予定ですし、技術クイズやスタンプラリーのような気軽に参加できる企画も考えています。

さらに、今回初めての試みとして、参加者が自分で話したいネタを持ち寄って議論する「アンカンファレンス」という形式も取り入れます。興味がある人同士で集まって話す機会を提供できればと考えています。

@kimuras: 過去にも実施したことはありますが、ポスターセッションも重要なコンテンツです。大きなポスターの前に担当者が立ち、プロジェクトの内容について説明します。学会や展示会のような形式で、詳しく話を聞きたい人が直接質問に行ける、コミュニケーションのハブになる場ですね。

メルカリの「すべて」がここに。グループ全体の進化と未来を語る

――今回のイベントを通じて、社外のエンジニアの方々に特に伝えたいことは何でしょうか?

@kimuras: 一番伝えたいのは、「2018年の前回開催からメルカリがどう変化し、これからどこへ向かうのか」ということです。この7年弱で、メルカリにはものすごい変化がありました。例えば、社内のGlobal化が進み、English Speakerのエンジニアの割合は当時と比べて相当変わっています。

また、当時はまだ本格化していなかったFintech領域、つまりメルペイやメルコインといった事業が加わり、US事業やWork(メルカリハロ)事業も含めて事業ポートフォリオが大きく広がりました。エンジニアリング組織の規模も拡大しています。

こうした変化について、ブログなどでは個別に発信してきましたが、リアルな場で全体像を伝え、メルカリの”今”と、AI活用を含めた今後の方向性を示し、参加者の皆さまからフィードバックをもらったり、議論を通じて、よりメルカリの未来が進化していくことが、今回の大きな目的の一つですね。

――その中で、今回のイベントの「見どころ」を挙げるとすればどこになりますか?

@kimuras見どころは、ずばり「メルカリエンジニアリングのすべて」です。今回は、メルカリグループのあらゆるカンパニー、例えばFintech(メルペイ、メルコイン)やWork、研究開発組織のR4D、そしてUSやIndiaの拠点も含めて、可能な限り全ての組織から発表者を集めました。

@yasu_shiwaku: 今回は全体のバランスを考えて、あらゆるカンパニーから誰かが登壇する構成になっています。メルカリが単独でこれだけ充実した内容を発表できるという点も、私たちの強みだと感じています。

@kimuras: 大きく分けると、見どころは2つです。1つは、2018年からメルカリの各領域がどれだけ進化したか。そしてもう1つは、AI領域で今まさに取り組んでいること、そしてこれからやっていきたいこと。この2つが大きなキーになると思います。私自身もキーノートで、メルカリのこれまでの軌跡と、AI活用のフューチャーダイレクションについてお話ししたいと考えています。

社内・社外、そして業界へ。カンファレンスが創出する新たな価値

――社外への発信に加え、社内のメンバーに向けてはどのような機会になることを期待していますか?

@kimuras: 率直に言うと、横のつながりを積極的に増やす場にしたいんです。組織が大きくなるにつれて、どうしても組織間の分断は避けられません。事業の枠を超えて、このイベントで他のサービスの発表を聞いたり、交流が生まれたりすることで、自分たちが持つ技術の可能性や、会社全体の挑戦を理解する場にしてほしいです。そして、自分たちの技術や仕事に改めて誇りを持ってもらいたいですね。

@yasu_shiwaku: 社外の方と交流することも、社員にとっては良い機会になると考えています。普段交流のない人と話すことで、「メルカリのカルチャーとは何か」と考えてみたり、私たちの行動原則である「Engineering Principles」の価値を再認識したりすることに繋がるはずです。今回のイベントは、この「Engineering Principles」を社内外に知ってもらい、体現する場でもあります。

――ではこのイベントが、テック業界全体にどのような影響を与えられたら良いと考えていますか?

@yasu_shiwaku: コロナ禍を経て「情報はオンラインで十分」という風潮がありましたが、私たちは、情報収集だけではない「オフラインならではの価値」を提供したいと考えています。そういった価値の再定義に繋がれば嬉しいです。また、イベント運営の知見も含めて、テック業界に貢献できればと考えています。

@kimuras: 私は大きく2点あります。1つは、グローバルな環境の成功事例の一つとして、ノウハウを共有することです。言語の壁を乗り越え、日本と外国籍のメンバーがいかにして融合し、競争力のある開発ができているか。様々なセッションを通じてこれを、多くのエンジニアの皆さまに感じていただきたいです。

もう1つは、メルカリとして新しい技術のスタンダードを示していくことです。次はAI活用を前提とした開発のあり方など、次のスタンダードを発信していくことが技術コミュニティにおいて重要な責務があると考えています。

「ただ聞くだけ」では終わらない。技術を語り合いたいすべての人へ

――最後に、このイベントに興味を持っている方々へ、特にどのような人に来てほしいかメッセージをお願いします。

@kimuras: 話を聞きに訪れてくれるのはもちろん嬉しいですが、積極的にコミュニケーションを取ってくれる人には特に来てほしいです。メルカリの発表に対して「自分たちの会社ではこうやっているけど、どうですか?」といったように、お互いに情報を交換し合いたい。このイベントは採用目的ではないからこそ、純粋な技術交流の場にしたいと考えています。

@yasu_shiwaku: まさに「技術の話をしたくて飢えている人」に来ていただけると嬉しいですね。主催者(メルカリ)と参加者が一体となって、イベントを一緒に盛り上げてくれるような方をお待ちしています。

@kimuras: 社外の方との議論を通じて、私たち発表者自身の視座も高めていきたいですよね。また、参加者の国籍も多様性に富んだものにしたいと考えており、日本在住の外国籍の方にもぜひ参加していただきたいです。

@yasu_shiwaku: そして、参加者として来るメルカリ社員にも、積極的にコミュニケーションを取ってほしいです。このイベントが単なるアウトプットの場ではなく、社内外のエンジニアが活発に知見を「交換」する場になることを目指しています。

GEARS2025

日時|2025年11月13日(木)11:00 – 18:00
会場|TODA HALL & CONFERENCE TOKYO

参加登録はこちら
>>> https://gears.mercari.com/

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