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ありがとう18階。メルカリの成長を刻んだオフィスの記憶

2025-12-4

ありがとう18階。メルカリの成長を刻んだオフィスの記憶

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2015年の入居から約10年。 私たちメルカリの成長を物理的にも精神的にも支え続けてくれた六本木ヒルズ18階オフィス。そんな18階オフィスは、2025年11月末をもってその役割を終え、12月から新フロアへと移転。新たな一歩を踏み出し始めました。

六本木駅前の新六本木ビルから、六本木ヒルズへ。まだフロアの半分も埋まっていなかった移転の直後から、上場に向けた熱狂、組織の拡大、そしてコロナ禍を経て新たな働き方を模索した現在まで。 この場所には、数え切れないほどの挑戦、失敗、そして歓喜の瞬間が刻まれています。

現在のオフィス入居から間もない2016年、私たちメルカン編集部も発足しました。そのため、ぜひ18階の軌跡を残そうと、メンバーやアルムナイ(メルカリに在籍された方)へアンケートを実施しました。

この記事ではみなさんから寄せられた18階での思い出をもとに、メルカン編集部の視点からその道のりを振り返ります。

2013年の創業から現在まで

2015年:「原点」としての18階

メルカリが六本木ヒルズ18階にやってきたのは、2015年のこと。『メルカリ』アプリ1,000万ダウンロードを突破し、まさにアクセルを踏み込んだ時期でしたが、当時のオフィスはまだ「会社」というより「広場」のようでした。移転してきた当初、18階は驚くほど“広すぎた”場所だったそうで、多くのメンバーが当時の衝撃を振り返っています。

また、移転当時は「インターネットと机さえあれば仕事はできる!」 というムードだったそうで、準備が100%整うのを待たずに引越しを敢行したのも、当時のスピード感を象徴しています。

▲六本木ヒルズへ入居当時のメルカリオフィス受付の様子

かなり広大なスペース。しかし、それこそが当時の「Go Bold」な意思決定の象徴でした。

余白だらけのオフィスは、まさしくメルカリが進んでいく未来のキャンバスそのものだったのかもしれません。

2016〜2018年:壁を壊し、世界へ挑んだ「カオス期」

US版「メルカリ」がUSのApp Storeで無料アプリ総合TOP3にランクインし、そして2018年に上場。 その中で組織は急拡大し、グローバル新卒メンバー44名が入社するなど、オフィスには多様な言語と、さらなる熱気が飛び交うようになりました。

フラットな座席配置が表すメルカリのカルチャー

当時の自由でフラットな空気感を象徴していたのが、座席の配置です。 メンバーは、入社当時の驚きをこう語ります。

▲当時の進太郎さんの座席

物理的な壁を作らず、創業者もメンバーも同じ目線で議論する。そんなメルカリのスタンスは、オフィスの設計そのものに表れていました。

ちなみに樫田さん自身は、当時空いていたイベントスペース端のデスクがお気に入りで、そこを集中スペースとして活用していたそうです。

▲イベントスペースでBIメンバーが会議を行う様子

現場としての会議室、名所としてのエントランス

オフィスのそこかしこには、様々なエピソードが宿っていました。中でも、18階で一番大きな会議室「Marketplace」に寄せられたエピソードを紹介します。

また、メルカリと言えば!のエントランスの立体ロゴも多くの人の記憶に残っています。

▲エントランスのこの場所での写真撮影も恒例になりました
▲当時の取材時の一枚

壁を壊し、つながりを作る

18階オフィスがユニークだったのは、会社の成長に合わせて物理的に「形を変え続けた」ことでしょう。また、オフィスの拡大期には、増床のために隣のオフィスとの壁を壊した(!)というエピソードも。

▲壁を破っているのは進太郎さんとメルカリの新卒第一号のメンバー

壁を壊した背景はこんな理由だったそう。

オフィスの物理的な拡張は、そのまま会社の成長とリンクしていました。壁を取り払い、エリアを拡張し、多様な仲間が日々新たなミッションに挑む冒険の場所でもありました。

その象徴が、2016年頃からあった畳スペースや、オープンスペースで行われていた部活動です。

▲根強いファンも多かったTATAMIスペース
▲朝から新聞を読む部活 z-yomuyomu
▲オープンエリアで行われた z-coffee (コーヒー部)

そして、大晦日の夜、仕事終わりに夜な夜な語り合った記憶も。

2018〜2019年:組織をつないだ「コミュニケーションのハブ」

メルペイのリリース(2019年)など事業が多角化し、組織が大きくなるにつれて、コミュニケーション上の課題も生まれ始めます。そこで18階は、人と人をつなぐ「ハブ」としての機能を強めていきました。

その課題のために設立されたのが、2019年頃に開設されたカフェです。自然と人が集うカフェでの思い出を振り返る人も多くいらっしゃいました。

▲18Fにオープンしたカフェエリア

こうした何気ない思い出の1ページからも、会社のメンバーと食事をともにする、将棋を通してお互いの見えない一場面を知る、といった貴重なコミュニケーションの片鱗が見え隠れしています。また、メルカリカフェのスタッフとの思い出を寄せてくれたメンバーもいました。

▲Mercafeのスタッフとの思い出

2020〜2022年:静寂と、再定義されたオフィスの意味

2020年、新型コロナウイルスの発生。 あんなに賑やかだった18階から人が消えました。メルカリでは「YOUR CHOICE」制度を導入し、私たちは場所を選ばず働ける自由を手に入れましたが、同時に「集まることの意味」を問い直すことにもなりました。

オフィスの再定義、そして「Mercari Base Tokyo」のスタート

こうして2022年、「Mercari Base Tokyo」としてリニューアル。オフィスは単なる「作業場」から、カルチャーを醸成する「基地」へと役割を変え、私たちの帰る場所としてそこに在り続けました。

DNAを携えて、次の高みへ

2024年、週2日の出社推奨がスタートし、オフィスに再び活気が戻ってきました。 そして2025年12月、私たちはこの愛着ある18階を卒業し、新フロアへと拠点を移します。


みんなの心に残る、それぞれの「18階」

今回、現役メンバーやアルムナイの皆さんに「あなたにとって、18階はどんな場所でしたか?」と問いかけました。 返ってきた言葉の数々は、この場所がいかに多面的な意味を持っていたかを物語っています。

ありがとう、18階。そしてさらなる進化へ

約10年間。楽しい時も、苦しい時も、18階のオフィスは私たちを包み込んでくれました。 皆さんから寄せられた18階への感謝のメッセージと、というアンケートに寄せられた回答で、この記事を締めくくりたいと思います。

18階で生まれた熱狂とカルチャーは、決して消えることはありません。 そのDNAを携えて、メルカリは新たなスタートを切ります。

入居当時の余白も、あの頃のカオスも、形を変えて今のメルカリに息づいています。18階エントランスに置かれている、名前のないカピバラのぬいぐるみ。創業期の2名時代のメルカリから今までを見守る小さな住人もまた、私たちの変化を静かに見守ってくれていました。

▲メルカリ創業時の写真
▲18階クローズの日に集まったメンバーとカピバラのぬいぐるみ

最後に、創業期からこの場所での成長を見届けてきた、取締役会長 小泉文明からのメッセージをご紹介します。

18階に移転した当時、社員はまだ50名ほど。雑居ビルを3拠点ほど経て、創業3年目で六本木ヒルズへ。当時、この広大なフロアのオフィスを借りることは、非連続な拡大にコミットするという決意の表れでした。

バリューを体現できる、オープンでAll for Oneな雰囲気を醸成したい。そう考え建築家チームと議論を重ねたことを、今でも鮮明に覚えています。

そこから数々のGo Boldなチャレンジが生まれ、GMVは年間1兆円を超え、社員数も2,000名を超える規模へと成長。事業の多角化に合わせてフロアも増床しましたが、18階は常にイノベーションの源泉であり、同時にどこか温かい実家のような存在でもありました。

これから26階で、新たな歴史が刻まれ始めます。18階での挑戦の日々を忘れずに、これからもミッションを追い求める会社であり続けたいと改めて思っています。

ありがとう、18階。 ここでの記憶を胸に、次の10年もGo Boldに。


メルカン編集部より

アンケートにご協力いただいた現役メンバー、そしてアルムナイの皆さま、本当にありがとうございました。すべてのエピソードを掲載することはできませんでしたが、一つひとつのメッセージから皆さんの「メルカリ愛」を強く感じました。新オフィスでも、また新しい思い出を一緒に作っていきましょう!

合わせて読みたい

18階のDNAは、26階へ。 私たちのDNAやカルチャーがはどうやって新しいオフィスに実装されたのか?その舞台裏を追った新オフィスのドキュメント記事も、ぜひ合わせてご覧ください。

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