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AI/LLMに、CTB?メルカリ独自の新卒研修のプログラムをすべて紹介します

2025-8-15

AI/LLMに、CTB?メルカリ独自の新卒研修のプログラムをすべて紹介します

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メルカリでは4月から5月にかけての約1ヶ月間に渡り、新卒メンバーを対象に研修プログラムを実施しました。

内定者インターンを経て新卒として参加するメンバーから、4月に初めて業務に就いたメンバーまで新卒の同期が集まり、12回の研修へ参加。この記事では、メルカリの東京オフィスで開催した11回の研修にフォーカスして紹介します。

概要

メルカリでは、新卒メンバーがアカデミックな環境からプロフェッショナルな職場へとスムーズに移行し、メルカリの成功に迅速かつ効果的に貢献できるよう「Training Week」といった研修プログラムを提供しています。

このプログラムの目標は、単に業務知識を習得するだけでなく、メルカリのミッションやフィロソフィーを深く理解し、バリューを発揮して成果を最大化できるようになること。皆さんがメルカリで活躍するために不可欠な3つの観点を重視して構成しています。

  • ビジネススキルの開発 (Business Skill Development) :
    • 理論的な知識はあっても実務経験が不足しがちな新卒メンバーのギャップを埋めるため、研修プログラムを通じて実践的なスキルを習得します 。
  • カルチャーアライメント (Cultural Alignment) :
    • メルカリの一員として効果的に活躍できるように、メルカリのミッションとValuesを初め、独自のカルチャーや考え方を理解し、体現できるようになることを目的にした一連の研修です。
  • 関係性の構築 (Relationship Building) :
    • 頻繁なコミュニケーションやグループアクティビティを通じて、同期の仲間との関係を強化し、帰属意識やチームワークを醸成します 。これらの要素は、対面でのコミュニケーションを重視し、密度の高い関係構築を支援します 。

研修期間

研修が行われたのは4月7日から5月8日まで。
オンボーディング期間として充分な時間を取って研修を実施しました。

プログラム一覧

今回、新卒研修として実施したプログラムはすべてで12回。
うち11回はすべて六本木オフィス、対面で実施しています。

  • 「Group Mission」 ワークショップ
  • 「会社理解」研修
  • 「I&D onboarding」 研修
  • 「無意識バイアス」ワークショップ
  • 「やさしいコミュニケーション」研修
  • 「Communication Team Building(CTB)」研修
  • 「仕事の進め方」研修
  • 「AI/LLM」研修
  • 「CS」研修(札幌)
  • 「ビジネスマナー」研修
  • 「1on1」研修
  • 「Feedback」研修

唯一、CS研修は札幌へと会場を移し、実際にCS業務を担当してくださっているパートナー企業のもとで実施しました。このCS研修の模様については後編となる〈札幌編〉でご紹介します。

各研修の様子 

1. 「Group Mission」 ワークショップ

ファシリテーター:@mayun
メルカリのグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」を自分ごととして捉え直すワークショップ。冒頭では、ミッションの背景や込められた想いについてファシリテーターから丁寧な説明があり、参加者一人ひとりが「自分がUnleashしたい可能性」について深く考える時間となりました。ビジョンボード作成では、各自が思い描く未来や大切にしたい価値観を可視化し、グループ内で発表。普段はなかなか言葉にしない想いを共有することで、メンバー同士の距離が一気に縮まりました。対話を重ねる中で、「自分の強みを活かしてチームに貢献したい」「多様な価値観を受け入れる姿勢を大切にしたい」など、さまざまな声が飛び交い、まさに“はじまり”にふさわしい温かな雰囲気に包まれました。

2. 「会社理解」研修

ファシリテーター:@Juan
事業プレゼンテーター:HRBP・人事担当(@masami、@minamin、@KB、@yumincho、@moe) 
パネリスト(Live Talk):新卒の先輩(@torichan、@phi、@arr0w、@Tei、@santa、@Shuki)@Juan、@masami、@minamin、@KB、@yumincho、@moe、@torichan、@phi、@arr0w、@Tei、@santa、@Shuki

メルカリグループの各事業や組織の全体像について学ぶセッション。各部門の担当者と新卒として入社した先輩たちからの講話を通じて、会社の全体像や今後の方向性を理解し、現在取り組んでいるプロジェクトについて知る貴重な機会となりました。特に印象的だったのは、各部門の新卒先輩が自身の経験や失敗談も交えながら、メルカリの成長の裏側や大切にしている価値観を語ってくれたこと。質疑応答の時間には、「なぜこの事業に挑戦したのか」「今後のビジョンは?」といった率直な質問が飛び交い、参加者の関心の高さがうかがえました。会社の“今”と“これから”を肌で感じることができ、メルカリの一員としての自覚が芽生えるセッションとなりました。

3.「I&D onboarding」 研修

ファシリテーター:@Eimi
インクルージョン&ダイバーシティ(I&D)をテーマに、多様性を尊重し合う職場づくりの重要性を再認識するための研修。冒頭では「なぜI&Dが必要なのか?」という問いかけから始まり、参加者同士で自分の価値観やバックグラウンドについて語り合いました。ワークでは、異なる意見や考え方に触れることで、無意識のうちに持っているバイアスに気づく場面も。グループディスカッションでは「多様性があるからこそ生まれるアイデア」や「違いを受け入れる難しさ」について率直な意見交換が行われ、職場での実践に向けた具体的なアクションも考えました。多様性が当たり前の環境で働く意義を、改めて実感できる時間でした。

4.「無意識バイアス」ワークショップ

ファシリテーター:Nina Matsumoto(@nina)
無意識バイアス(アンコンシャスバイアス)について学び、自分自身の思い込みや偏見に気づくことで、よりインクルーシブな行動を促す研修。冒頭では「バイアスとは何か?」という基本からスタートし、実際の事例やグループワークを通じて、日常業務での活かし方を考えました。ワークでは、普段の自分の言動を振り返りながら「どんな場面でバイアスが働いているか」を可視化。参加者同士で気づきを共有し合うことで、「自分を含め誰もがバイアスを持ってしまうことがある」という前提に立ち、改めて日頃から自分の考えの偏りや意識をする大切さを学びました。研修後には「明日から意識して行動したい」「チームで話し合うきっかけにしたい」といった前向きな声が多く聞かれました。

5. 「やさしいコミュニケーション」研修

ファシリテーター:@harunak、@nina、@Maz(Language Education Team)
日本語や英語が母語ではない多様なバックグラウンドを持つメンバー同士が、日本語や英語を使って円滑にやりとりをするためのスキルを学ぶワークショップ。メルカリの核となる価値観の一つである「やさしいコミュニケーション」について、その意味から実践方法まで丁寧に学びました。「やさしい」には「簡単(易しい)」と「親切(優しい)」の二つの意味があり、相手にとって簡単で理解しやすく、かつお互いの言語における困りごとに歩み寄ったコミュニケーションを心がけることの重要性を体感。日・英の実践を通じて、言語を壁にしないコミュニケーションのあり方を学習しました。

研修では、「Teaの入れ方を説明する」という一見誰でも簡単にできそうな説明を、「やさしい日本語」あるいは「やさしい英語」でするというタスクを行いました。相手の理解に合わせて言葉を選択したり、相手に伝える必要のある情報の軸となるものは何かなどを考えたりするなど、普段何気なく使っている自分の言語を観察しながら、相手の立場や背景を考慮した伝え方・聴き方を練習。参加者からは「多様性を受け入れながらコミュニケーションする意識が高まった」「相手に歩み寄る姿勢の大切さを実感した」といった声が多く聞かれ、グローバルな環境で働く基盤を築くことができました。

6. 「Communication Team Building(CTB)」研修

ファシリテーター:@Eimi、@Juan
「チームビルディング」とはいえ、自分のコミュニケーションスタイルについて理解し、状況に応じてどのように調整できるかについて学ぶ研修。さまざまなコミュニケーション特性を深く理解し、多様なスタイルを持つメンバー同士が効果的に協働するためのスキルを身につけました。研修では、ICP(インターパーソナルコミュニケーションプロフィール)作成を通じて、自分自身のコミュニケーションの癖や傾向を客観視。「会話における責任の所在」「ミーティングでの発言スタイル」「職場での人間関係の築き方」「責任範囲とチームワーク」「フィードバックの受け取り方」「意見対立への対応」という6つの軸で自己分析を実施しました。

参加者同士でプロフィールを共有することで、「同じことを伝えるにも、相手によってアプローチを変えると良さそう」「自分と違うスタイルの人の良さに気づけた」といった発見が生まれ、お互いの多様性を理解し合う貴重な時間に。今後のチーム活動において、状況に合わせて関わることの重要性を学びました。

7.「仕事の進め方」研修

ファシリテーター:@Juan、@mayun
業務の基本的な進め方やタイムマネジメント、タスク管理のコツを学ぶセッション。冒頭では「なぜタスク管理が大切なのか?」という問いかけから始まり、実際の業務フローやツールの使い方をデモンストレーション。グループワークでは、架空のプロジェクトを題材に、タスクの洗い出しや優先順位付け、進捗管理の方法を体験しました。先輩メンバーからのリアルなアドバイスもあり、「失敗を恐れずチャレンジすること」「困ったときはすぐ相談すること」の大切さを再認識。日々の業務にすぐに役立つヒントが満載で、安心して業務に取り組める自信につながりました。

8.「AI/LLM」研修

ファシリテーター::@gomichan(ハヤカワ五味)
AIや大規模言語モデル(LLM)に関する最新トピックを学ぶ研修。冒頭ではAIの基礎知識や社会へのインパクトについて解説があり、続いて実際の業務での活用事例を紹介。グループディスカッションでは「AIを使ってどんな課題が解決できるか」「今後どんな可能性があるか」について活発な意見交換が行われました。最先端の技術に触れることで、未来へのワクワク感が高まり、「自分も新しい技術を積極的に学びたい」と感じた参加者が多かったようです。

9.「CS」研修(札幌)

唯一、札幌で実施されたカスタマーサービス(CS)研修。このCS研修の模様については後編となる〈札幌編〉でご紹介します。

10. 「ビジネスマナー」研修

ファシリテーター:@Kanae
社会人として必要なビジネスマナーや基本動作を身につける研修。挨拶や名刺交換、メールの書き方など、実践を交えながら学びました。ロールプレイでは、実際のビジネスシーンを想定し、名刺交換や電話応対の練習を繰り返し実施。先輩メンバーからのフィードバックもあり、「第一印象の大切さ」「相手を思いやる気持ち」の重要性を再認識しました。社会人としての第一歩を踏み出す自信につながり、今後の業務に活かせる実践的な経験を積むことができました。

11. 「1on1」研修

ファシリテーター:@Kanae
上司や先輩との1on1ミーティングの意義や進め方を学ぶセッション。冒頭では「1on1とは何か?」という基本からスタートし、関係構築と自身の成長を加速させるための効果的な1on1でのコミュニケーションについて学びました。フィードバックタイムでは「相手の話をしっかり聴くこと」「率直に気持ちを伝えること」の大切さを実感しました。今後の成長を支える大切なスキルを身につけることができました。

12. 「Feedback」研修

ファシリテーター:@Kanae
フィードバックを自分の成長につながるように受け取り、相手の成長を促すために送る方法に焦点を当てた研修。冒頭では「フィードバックとは?なぜフィードバックが必要なのか?」という問いかけから始まり、良いフィードバック・悪いフィードバックの違いと、効果的なフィードバックのポイントについて学びました。お互いに成長し合う文化の大切さを実感できる内容で、「自分も積極的にフィードバックを伝えたい」「相手の成長を応援したい」と感じた参加者が多く見られました。

最後に

4月から始まったいくつもの研修を通じて、メルカリの文化や仕事を行っていくうえでの基本、仲間とともに成長するための土台を築く時間になりました。新卒メンバーの皆さんにとっては少しハードなインプット期間になったかもしれませんが、ここで得た学びや知識を存分に活かして業務に励まれることを楽しみにしています。

mercanでは、ここで紹介できなかった札幌でのCS研修、そして研修プログラム選定の裏側を追って紹介予定です。

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