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Mercari

Language

メルカリは、メンバー同士のインクルーシブなコミュニケーションを実現するために、言語学習プログラムやコミュニケーションサポートを提供しています。

メルカリの言語カルチャーLanguage Culture
at Mercari

メルカリグループでは現在、世界50カ国以上の多様なバックグラウンドを持つメンバーが働いています。社内公用語を制定していませんが、業務では日本語と英語が使われています。

求められる言語レベルは職種や業務内容によって異なりますが、メルカリで働く多様なメンバーが円滑にコミュニケーションを取れるよう、日本語・英語の学習プログラムや通訳・翻訳チームによるコミュニケーションサポートの提供に力を入れています。

私たちが目指しているのは、言語レベルやバックグランドに関わらず、誰もが安心して議論に参加できるインクルーシブな環境をつくることです。そのためには、言語学習プログラムやコミュニケーションサポートの提供だけでなく、日本語話者も英語話者もお互いに歩み寄る“Meeting Halfway”(歩み寄り)が欠かせません。完璧な日本語や英語を話せるようになることを相手に求めるのではなく、お互いが歩み寄り、理解し合うというコミュニケーションの本質を大切にすることが、メルカリの言語カルチャーとして大切な価値観だと考えています。

言語レベルごとに期待される姿Expectations
by Language Level

メルカリでは、言語レベルをヨーロッパ言語共通参照枠「CEFR(※)」に基づき、「Basic(CEFR – A2)」「Independent(CEFR – B2)」「Proficient(CEFR – C1)」の3つに分類しています。それぞれのレベルで期待されていることが異なることをメンバー自身が理解したうえで、自分のレベルに応じたコミュニケーションができるようになることを目指しています。

レベル定義英語または日本語を使ってできること
Basic
(CEFR – A2)
会話する相手のサポートや、より簡単な言葉への言い換えがあれば、自分の専門分野において、基本的なやりとりができる
  • マネージャーと1on1ミーティングをする際、相手からサポートしてもらいながらミーティングすることができる
  • 相手からサポートしてもらいながら、同僚と1対1で仕事に関する簡単な意見交換や雑談ができる
レベル定義英語または日本語を使ってできること
Independent
(CEFR – B2)
会話する相手からのサポートや、より簡単な言葉への言い換えがほぼなくても、自分の専門分野において複雑な情報のやりとりができる
  • 言語がコミュニケーションの妨げになることなく、1on1ミーティングができる
  • 自分の専門分野において、母語話者を含む複数名での議論に参加することができる
レベル定義英語または日本語を使ってできること
Proficient
(CEFR – C1)
会話する相手からのサポートや、より簡単な言葉への言い換えがなくても、自分の専門分野内外の複雑な情報のやりとりを自立して行うことができる
  • 抽象的な話題や不慣れな分野でも、複数名の議論に参加できる

言語学習プログラムLanguage Learning
Programs

メルカリには、Language Education Team(LET)という言語教育専門のチームがあり、さまざまな言語学習プログラムを通じて、メンバーの語学力向上をサポートしています。

日本語学習・英語学習共通プログラム

プログラム名概要
やさしいコミュニケーション 「日本語学習者にとって難しい日本語」や「英語学習者にとって難しい英語」について学び、相手に合わせてコミュニケーションできるようになることを目標にしたオリジナルのトレーニングです。相手の意見を理解すると同時に、自分の意見を言うことを恐れることなく、誰もが安心して議論に参加できるインクルーシブな環境をつくりたいとの想いから実施しています。トレーニングでは、完璧な日本語や英語を話せるようになることを相手に求めるのではなく、お互いが歩み寄り、理解し合うというコミュニケーションの本質を大切にしながら、コミュニケーション・ベスト・プラクティスを見つけていきます。また、言語学習の苦労や困難を共有することで、相互理解を深めていきます。日本語学習者・英語学習者・母語話者が混在するチーム、日本語または英語いずれかの言語で運営しているチーム、どちらのケースも対象となります。

メルカリのやさしいコミュニケーショントレーニング
プログラム名概要
日本語・英語
スピーキングテスト
オリジナルの日本語または英語のスピーキングテストです。メルカリで重視されている「話す力」を測定するために実施しています。CEFRの評価方法に基づいてスコアリングします。日本語を母語としないメンバーもしくは英語を母語としないメンバーが対象となります。

日本語学習プログラム

プログラム名概要
日本語グループレッスン(MerClass) メルカリで働くメンバーが、社内外で実際に遭遇した場面を題材に日本語を学ぶオリジナルのレッスンプログラムです。日本で生活する力や社内でスムーズにコミュニケーションする力を身につけるために、メンバーの行動やニーズを踏まえ開発されました。実際に使える会話力をはやく身につけられることが特徴の一つです。日本語レベルがCEFR – Pre-A1からA2までのメンバーが対象となります。

英語学習プログラム

プログラム名概要
英語プログラム 業務で英語を必要としているメンバーがCEFR – B2の英語力を身につけ、メルカリでグローバルに活躍できる人材になることを目標としたレッスンプログラムです。現在の英語レベルがCEFR – B1以下で、業務で英語を使用している、かつ週5時間以上の学習に取り組めるなどの条件を満たすメンバーが対象となります。
プログラム名概要
オンライン英会話練習プログラム パソコン・スマートフォン・タブレットからいつでもどこでも英会話のレッスンを受けることができるレッスンサービスです。現在の言語レベルに関係なく、ひと月に決められた最低受講回数を満たし、継続的に学習に取り組めるメンバーが対象となります。なお、インターン生については受講ルールが異なります。

通訳・翻訳チームによるコミュニケーションサポートIn-House Interpretation
and Translation Team

メルカリには「Global Operations Team(GOT)」という通訳・翻訳専門チームがあり、多様なメンバーが円滑にコミュニケーションするための橋渡し役を担っています。GOTのミッションは、言語を理由に受け取る情報に差が出たり、自分の意見が伝えられないという状況をできる限り取り払うことです。ポジションによってはメンバー自身に一定の言語スキルを持ってもらう必要がありますが、言語レベルやバックグランドに関わらず、必要な情報にアクセスでき、やりたいことに挑戦できる環境をつくれるようサポートを行っています。

通訳サポート

全社向けのイベント・ミーティングだけでなく、チームの定例ミーティングやメンバー同士の1on1など、一人ひとりにあわせたきめ細やかなサポートを行っています。

翻訳サポート

社内外向けのあらゆるドキュメントの翻訳やネイティブチェック(ネイティブスピーカーによる編集・校正)を行っています。

メンバーの声Voices of Members

言語学習プログラムやコミュニケーションサポートを活用し、自身の可能性をUnleash(解放)したメンバーの声を紹介します。

Yilin Liの写真

Yilin Li

メルカリ Marketing Data Scienceチーム・Machine Learning Engineer

もともと私は日本語が全く話せませんでしたが、メルカリには英語が話せるメンバーも多く、GOTによる通訳・翻訳サポートもあるので、コミュニケーションに不自由さを感じることは少なかったです。しかし、一緒に働く日本語話者のメンバーの考えを深く理解したうえで、円滑なコミュニケーションを取るためには、日本語を学ぶ必要があると感じ、言語学習プログラムを受講することにしました。

週2回のレッスンでは、実際の日常生活やメンバー同士の会話のやりとりに役立つ日本語を中心に学びました。継続的に学習に取り組んだ結果、言語レベルはCEFR – B2まで到達しました。また、その後も継続的に自律学習を行い、日本語能力試験のN1にも合格することができました。

私はマーケティングチームに所属しています。メルカリのサービスを利用してくださっている日本人のお客さまのニーズを深く理解するという観点においても日本語の習得が大切だと思っています。これからも日本語学習を継続し、お客さまのニーズに応えられる可能性を広げていきたいです。

浅野 潤の写真

浅野 潤

メルペイ TnS Platformチーム・Engineering Manager

私が所属しているチームには日本語話者と英語話者が混在しているため、チームミーティングでの円滑なコミュニケーションのために通訳サポートを利用しています。

もともと私のチームは日本語話者しかおらず、業務で英語を使う機会がほとんどなかったため、当初は英語話者のメンバーとうまくコミュニケーションできるか不安を感じていたのですが、GOTのサポートのおかげで英語話者の受け入れをスムーズに進めることができました。また、TnS領域特有の難解な単語を同時通訳してくれる点も非常に助かっています。

現在、私のチームでは言語学習プログラムを積極的に活用し、英語力の向上に取り組んでいるメンバーが多く、GOTのサポートなしでのコミュニケーションにも挑戦しています。