CEO Message

メルカリを創業する前に世界一周をしていた時、地球資源が限られているなかで新興国の全員が先進国と同じように豊かに暮らすことは難しいことだと感じました。ただ、帰国後にスマートフォンの急激な普及をみて、テクノロジーの力で限りある地球資源をなめらかに循環させることができるのではと考えました。そうすることで世界中で豊かな社会を実現し、一人ひとりが持つ可能性はもっと広がるのではないか。そんな想いから小さな雑居ビルの一室で、仲間たちと立ち上げたのがメルカリです。

あれから月日が経ち、リリース初日に数百のダウンロードだったフリマアプリ「メルカリ」は、今では日米で毎月2,500万人以上のお客さまにご利用いただき、自分にとって価値が無くなってしまったものが他の誰かの役に立つ、「モノ」の循環が生まれています。また、日米フリマアプリ事業以外にも、スマホ決済サービス「メルペイ」、BtoCマーケットプレイス「メルカリShops」、暗号資産取引サービス「メルコイン」、海外投資など、新たなチャレンジにもメルカリらしくGo Boldに取り組んできました。

そして、創業から10年を迎えた2023年2月、「あらゆる価値を循環させ、 あらゆる人の可能性を広げる（Circulate all forms of value to unleash the potential in all people ）」というグループミッションを新たに策定しました。私は人の可能性は無限大だと考えています。多様な能力の組み合わせや考え方ひとつで、人生にはとてつもなく大きな違いが生まれてきます。それぞれが生まれながらにして多様な能力を持っていて、それをUnleash（解放）することができたら、みんなが生きがいを持って生きていけるのではないでしょうか。

メルカリの背負うミッションは壮大です。このミッションを実現するためには、まずメルカリを世界中の人々に使っていただけるサービスに成長させる必要があります。やらなければならないことは山のようにありますが、かつて多くの企業が世界に挑戦し、成功してきたように、決して不可能なことではないと思います。もちろん、数多くの困難や失敗もあるでしょう。しかし、その一つひとつの困難や失敗こそがサービスを強くし、企業を成長させると、私は信じています。

どんなバックグラウンドであろうと世界中の誰もが、これまでできなかったことや好きなことを実現できたり、人や社会に貢献できたり、そして豊かな生活を送ることができる。そんな世界を実現すべく、グループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」の達成に向けて、私たちと一緒に失敗を恐れず、大胆に挑戦していきましょう。

株式会社メルカリ
代表執行役 CEO（社長）
山田進太郎